SILK&BLACKSMITH
明日最終日です。
本多さんご夫妻のストールは、シルク100%です。
繭から糸を挽く座繰りの仕事が、生活の一部になるくらい大好きなので、素材は、全てシルクなんです。
一般的なシルクのストールは、透け感や艶々したイメージがあります。
それが、シルクの特徴だったり、美しく見せる織りだったりしますが、本多夫妻は、それだけではないシルクの魅力を教えてくれます。
生糸も、細さを目指すのではなく、手仕事ならではの太い糸も挽き、強く撚りをかけたりして、布にした時に凹凸が生まれます。
シルクの肌触りを残しながら、凹凸により空間が生まれ、空気の層ができ、暖かさも生まれます。
染めは、ヤシャブシ・ゴバイシ・クヌギ・ザクロ・ビワ・カシ・藍など、身近な植物を使います。
「大きな布が好きだから、織る布も大きなモノ多くなってしまうんです。旅に出る時も大きな布があれば、巻くだけでなく、羽織ったり、膝に掛けたり、いろいろ使えるでしょ」と、さくらさんは言う。
大勢の人たちに認めてもらいたくて織っているのはない、ふたりの好きな仕事、大好きな布、永く愛してくれる方に出合ってもらえたら嬉しい。
お蚕さんの命をもらい糸を挽き、天然の染料で染め、たくさんの手間と時間をかけて織りあげた、Honda Silk Worksのストール。
ブランド物も良いですが、若く頑張る、志のあるふたりの布、これからの日本を考えて、どちらを選べば良いか分かる人が増えて欲しい。
ギャラリーの展示もオンラインでのご紹介も 明日(1/29)の16時までとなります。
https://alpinoginka.thebase.in/
きっと寒い一日だと思います。
それでも見にきてほしい、触れてほしい。
ギャラリー樟楠