5月にギャラリー樟楠で個展を開催した山本 彌(いよ)さん。
10月7日(土)からはじまる、さいたま国際芸術祭に出展することが発表されました。
さいたま国際芸術祭『わたしたちの種』ー山本彌
@Arts Point 3:RaiBoC Hallー
彌さんより、さいたま市民の皆様にお願いがあります。
少し長くなりますが、お読みいただき、ご協力いただけると嬉しいです。
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さいたま市に暮らしはじめて
もうすぐ10年になります。
今回10月から開催される
さいたま国際芸術祭2023に
市民プロジェクトで展示を
させていただく事になりました。
芸術祭のテーマ「わたしたち」からイメージを膨らませ
インスタレーションを発表する予定です。
そこで今回、
制作に使用する素材を
さいたま市に暮らす皆さんに、
ご提供いただきたく
お願いのお知らせをさせていただきました。
ご提供いただきたいもの
●糸や毛糸で編まれたもの
●着なくなった不要なもの
●服、帽子、手袋など身につけていたもの
※糸の状態に解体して使用するため申し訳ありませんがご返却はできません。
処分してもいいと思っている物のみご提供お願い致します。
●ご提供方法
今回5月に個展をさせていただいた
garelly樟楠さんに場所をお借りしました。
ギャラリーオープン時に
入口にある籠に入れて下さい。
※火・水定休(11:00~18:00)
Instagram @kusukusu_gallery_t
日程は
7月31日までとなっています。
期間も短くこの暑いのに
ニットという厳しい
お願いで大変申し訳ありませんが、ご協力いただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願い致します。
制作の過程はInstagramで報告していきますのでそちらをご覧下さい。
Instagram @iyoyamamoto0628
『わたしたちの種』
安産を祈りお腹に巻く腹帯。
生まれてすぐにくるまれる布。
日常の服から七五三や成人を祝う晴れ着まで。
私たちは生まれる以前から布に守られ、祈りを服に込め、それを纏い生きている。
性別、職業、宗教、身分や
スタイル。
服は単に環境から身体を物理的に保護する役割だけでない。
人の生きる社会の中で、自分自身を表現する役割も担っている。
そして、それは状況によって自由に変化する事ができる。
虫が擬態し生き抜くように、私たちも服を纏い脱皮のように時に脱ぎ捨て社会で生きている。
そのもう一つの皮膚のような服を解体し、作品にします。
今回は、シンプルに解体ができるニットをさいたま市に暮らす人々からいただき、
糸の状態に戻し、
綿毛のオブジェに制作します。
市民が纏っていた様々なモノが綿毛になりレイボックホールに舞います。
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作家profile
山本 彌(さいたま市在住)
多摩美術大学 美術学部 生産デザイン学科 テキスタイル専攻卒業
菌類や植物のもつたくましさや柔軟さに想いを馳せ羊毛フェルト、布などの繊維素材でオブジェインスタレーションを制作
http://iyoyamamoto.com
ギャラリー樟楠