陽だまりのねごと

♪~思いつきひらめき直感~ただのねこのねごとでございますにゃごにゃご~♪

『なんにもうまくいかないわ』 『風に顔あげて』  平 安寿子

2008-03-30 11:02:51 | 
なんにもうまくいかないわ
平 安寿子
徳間書店

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風に顔をあげて
平 安寿子
角川書店

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好きだわと思った作家の本を図書館でみつけると
前に読んだにもかかわらず、初めて気分でもう一回借りて、
途中までページをめくって、あららってことが過去に数回。
ここに書き残すことで記憶中枢に刺激を与えておきたい。

どちらもぐちゃぐちゃと人恋うる、男頼る女が登場。
最後の最後には
すっくとおひとり様で立ち上がり前を向く姿に胸がすく。

家族を自分の思い通りにしたいと渇望する女が
イライラと不幸面をして
回りを振り回している姿をここそこで見かける。

身近な無自覚女を描くのがいつも上手い。
私の気持ちの代弁だから、この人の小説が読みたくなるのかも。

  人に何かしてもらいたい⇒人に何かしてあげたい


『風に顔あげて』の結末はそうなっていた。
この辺り案外
しあわせのエネルギー法則かもね。

千代桜はもう満開

2008-03-30 01:11:00 | Weblog
宇野千代さんが岐阜県本巣市根尾谷で伊傷ついて死に掛かっている老木を見て、
何とかこの樹に花を咲かせたいと訴えられ、復活させてと言う薄墨桜。

ソメイヨシノより1週間早く
桜の名所である錦帯橋が花見客でごったがえす前に、
近くの宇野千代の生家でひっそりと咲く。

買ったばかりのデジカメの操作をしていたら
あっと思う間もなく手から落下。
その時、勝手にシャッターが降りて
満開の桜とカメラを覗き込む間抜け面が撮れたらしい。
これは撮った記憶ない写真。
時に記憶喪失気味、認知症気味ではあるけれど、
偶然の産物に間違いない。
私がちゃんと構えて撮るよりちゃんと撮れている気がしてめげる。

この後、レンズズームしたまま動かなくなった。
まったく作動しなくなった。早くも壊れた。
叩いて撫でて、いじくっているうちにご機嫌が直った。
やれやれ。
いつも肝心なところでカメラ受難が続くのはなぜだ?




美しい仏像の置かれる庭の苔も宇野さんは大事にされていたそう。



生家の中には千代桜の着物や小物が展示されていて、
ところどころにさりげない生花が置かれ静かな春爛漫。
薄墨桜はほのかな色が変化すると言う。毎日見られないのが残念。

薄墨の桜 (集英社文庫 う 1-20)
宇野 千代
集英社

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