なんにもうまくいかないわ平 安寿子徳間書店このアイテムの詳細を見る |
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好きだわと思った作家の本を図書館でみつけると
前に読んだにもかかわらず、初めて気分でもう一回借りて、
途中までページをめくって、あららってことが過去に数回。
ここに書き残すことで記憶中枢に刺激を与えておきたい。
どちらもぐちゃぐちゃと人恋うる、男頼る女が登場。
最後の最後には
すっくとおひとり様で立ち上がり前を向く姿に胸がすく。
家族を自分の思い通りにしたいと渇望する女が
イライラと不幸面をして
回りを振り回している姿をここそこで見かける。
身近な無自覚女を描くのがいつも上手い。
私の気持ちの代弁だから、この人の小説が読みたくなるのかも。
人に何かしてもらいたい⇒人に何かしてあげたい
『風に顔あげて』の結末はそうなっていた。
この辺り案外
しあわせのエネルギー法則かもね。