![]() | ぬるい男と浮いてる女平 安寿子文藝春秋このアイテムの詳細を見る |
ちょっと風変わりな、ちょっと周りに居そうな人の話を集めた短編集。
中年おばさんのあのトウシューズで踊るバレー教室通いとか
まったく趣味で儲けを度外視しているようにみえるお店(やっぱり短期間で閉まってる)の経営者とか
草食系男子とか
不思議ちゃんしかも中年女とか
よくぞ集めて下さいましたって感じ。
おもしろおかしく語られているけれど、
ぬる男くんも浮いてるちゃんも否定されていない。
『どう生きたってどう転んでも自分の人生、文句ある?』
ございません
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自分とまるで違う価値観で生きている人を批難的な目でついつい見るが、
自分だって大してその人と違ったご立派な人生を歩んでいるワケでもない。
すったもんだわるわ。
ため息つきつつ転びつつ、
転んでもまだ続きをやらなくてはいけないから、よっこらしょっと立ち上がり、
すたすた歩いてまた転ぶっと~♪
まぁまぁ~そう力まなくってもいいじゃないの
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と、言ってくれているような、肩こりに効く一冊かも。
表紙に猫の絵がある。
猫一匹話には出てこないけど、これって、もしかして猫の目から見た人物図鑑?