陽だまりのねごと

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猫 石牟礼道子詩文コレクション 1

2010-04-18 15:36:09 | 
猫 石牟礼道子詩文コレクション 1
石牟礼 道子
藤原書店

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石牟礼さんと言えば水俣のイメージしかなかった。
水俣病が一番先に不知火の魚を食べた猫たちに現れたとも記憶している。
違ったかな?最近はとみに自分の記憶が充てにはならない。
この本も読んだことすら忘れる傾向が強いから、さっそく読んだ印をここに置いておこう。

最初のページを読みすすむと
冬の夜、丸の内の地べたに水俣の患者さんと毛布にくるまって寝ていた時の猫の気配から始まる。
大地とてない固いコンクリートを排泄後に爪でかぐる都会猫に慈愛が満ちている。
思わず固い話は苦手だと避けた石牟礼さんのこれを胸に抱いて図書館から我が家に連れ帰った。
人の生活に溶け込んでいた猫の居た昔の風景が綴られた後に
現実と超現実をいったりきたりする黒猫ノンノが登場する。
朝の連ドラ「ゲゲゲの女房」の水木しげるさんが、
「妖怪は信じる人には見える」と語られていたけれど、
猫の神秘性というか霊的な雰囲気は猫と暮らしていると、
キャットフードだけで家だけの今猫には消えたかもしれないけれど
本来、生まれ持って備わっているような気がしないでもない。
ノンノが生まれたばかりの捨て子猫を拾ってしまうシーン。
濡れ雑巾のように汚れて弱って、か細く温みを乞う鳴き声に何度もあらがえなかった私の急所を突いた。
かわいい。助けなしには消える小さい命。
美しすぎる細かすぎるこの描写から芯から猫好きな石牟礼さんが伝わってきた。
確かにこれは詩文だわと納得して本を閉じた。

あとがきは町田 康だった。
パンクなんか好きじゃないぜと思いつつ、ぱらぱらめくった彼の著書「猫にかまけて」。
途中に挟まっているお猫さま写真にクラクラして、一緒に抱きしめて借り出している。
なんと言う偶然。休日はまだ少し残っている。さてお次はこちらへ。いざいざ~♪

70まで働きたい60代、71パーセント

2010-04-18 07:10:14 | Weblog
寝る前のテレビニュース、それも数日前の。危ない記憶を紐といてほぼ数字は合っていると…思う。
姑は90歳の現役散髪屋。
客が死んで減ったと嘆いている。
足運びがすこぶる悪くなって
公共交通機関で店の定休日月曜日の週一買い物が出来なくなった。
亡夫は一人っ子だったから他に面倒を看る人もなし。
と、言うか口多くこだわり多い姑に隣に住む甥と甥の嫁、近所の人の誰も関わりたがらない。
やむなく私が週一、悪いが私の休日や都合に合わせてもらって買い物に連れてゆく。
目も悪くなっている。指先の動きもおそらく悪くなっているのだろう。
この前の買い物では、レジで定員さんに財布から小銭を取ってもらっていた。
何度か嫁の私は泥棒扱いされているから、絶対に姑の金に近寄らない。触らない。
そういう状態でも看板は下ろさず、客もゼロではない。
来る客が偉いと思ったりもする。
散髪は長年の経験で大丈夫なのだろう。
亡夫の友達が月一姑との会話込みで利用して下さっている。有難いこと。
何度かの入院度に止めた赤青ポールが退院して少し回復するとまた周り始める。
生涯現役。
一生出来る仕事がある事、変わらない生活を営める事は幸せなことかもしれない。

勤め人である私には定年がある。
今勤めているところは60歳定年で、後は嘱託として給与が下がって同じ仕事が続けられる。
自分で退職願を出すまで何歳までもOK。
一応、自分で自分の職業人生活のピリオドは打つ形となる。
今就いている仕事は、一旦覚えたらそのまま継続出来る種類の物でなく、
おまけに、けっこう精神的にきつい。今日の勤務時間終了が終了ではない部分を含む。
何か事あれば緊急行動、判断も求められる。めったにないけど気分はスタンバっている。

でも、辞めてまったく働かないのも社会の接点がなくなるのでさみしい。
できればもっと拘束時間は少なくありたい。
何かその時だけで終わる仕事で、週1回か2回か、しかも数時間。あまり体に負担がない仕事。
もしそういうのが見つかれば私も70歳まで働きたい。
あつかましい願望
取りあえず今の仕事は60定年と決めている。

70歳まで71%の就労希望は予想を越えていた。アンケート対象が60代だったからか?