とりあえず平和

同級生住む広島へおじゃべり目的でに出かけた。
日差しほどよく、平和公園を散歩。
寄る年波で紫外線が怖いから木陰木陰のベンチを選んで座る。
新緑がうつくしい。傍まですずめと鳩がやってくる。
ほら、そこあの木の枝に～おしゃべりはしばしば中断。

あれ？なに話していたっけ？
高校時代からの親友との話はとりとめがない。
しゃべっていると、だんだん冷えてくる。
ゴールデンウィーク初日にめずらしい寒さだ。
　　
友の叔母さんの写真が納められていると原爆死没者平和祈念館の地下へ入った。
当時のここぐるりがタイルで円形に現わされていた。
叔母さんの顔は友の昔に似ていた。おかっぱ頭が高校時代にちょっと似ている所為もある。
没時、広島高等女学校１４歳。

　　　
　
のどかであればあるほど、ここは阿鼻叫喚、地獄絵図のあった場所だと思わざるを得ない。
前に見た映画夕凪の街　桜の国の舞台原爆スラムはどの辺りか友に聞く。
取り壊して公の高層アパートに建て替わったと指差された川向こうのビル群を観た。
生きているといろいろある。平和な中でしんどい。
ちょっと新緑の中でお互い話足らないような深呼吸をして別れた。
また会おう。またまた万一、原爆が降ってきたら会えないけどね。