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橋下市長意向、サンフランシスコ市議会へ「日米関係への影響懸念」大阪市8月中に書簡発送へ

2015-08-11 14:29:53 | 日記

 米カリフォルニア州サンフランシスコ市議会の委員会で、審議される慰安婦の碑または像の設置を支持する決議案に「性奴隷を強制された20万人」という表現が盛り込まれた問題で、姉妹都市の大阪市がサンフランシスコ市議会宛てに慎重な対応を求める書簡を今月内に発送する方針を固めたことが10日、分かった。橋下徹市長の意向で、サンフランシスコ側に事実関係の検証を行ったのか尋ね、決議案が日米関係に与える影響への懸念を伝える。

 決議案は慰安婦を「旧日本軍に誘拐され、強制的に性奴隷にされた推定20万人のアジアと太平洋諸島の女性や少女」と表現し、旧日本軍を批判。サンフランシスコ市で市民グループが慰安婦の碑または像の設置に向けて動いていることを支持し、同市に協力を促す内容になっている。

 エリック・マ市議ら8人が連名で7月14日の市議会で提案し、同21日に委員会付託された。委員会は次回、9月8日の市議会再開後の同17日に開かれ、決議案が審議される見込み。大阪市は審議までに書簡を届けるため、月内に発送する方針を決めた。

 橋下市長はこれまで、戦時中には日本だけでなく各国が女性を性的に利用していたと指摘してきた。書簡では、戦場での女性の性の問題を繰り返してはいけないという価値観は当然とするが、旧日本軍だけを特別に非難することが両市関係、日米関係に影響を与えるとの懸念を盛り込む方向だ。


決議案記述、旧日本軍を一方的に非難

 サンフランシスコ市議会の決議案には慰安婦に関する表現だけでなく、「旧日本軍の支配地域全域で、集団レイプや大量虐殺、凶悪な拷問といった残虐行為がなされた」などの主張が書かれている。

 決議案では「旧日本軍の指導者たちは戦争犯罪人として調べられることも、有罪判決を受けることもほとんどなく、訴追を免れた」など旧日本軍を批判。慰安婦問題をめぐる米連邦下院議会(2007年)とサンフランシスコ市議会(13年)の対日非難決議や、米国内での慰安婦像設立の動きなどを紹介している。

 そしてサンフランシスコ市民の多くがアジアと太平洋諸島に祖先を持ち、「日本の過去の性奴隷制度を何らかの形で体験した」と記載。慰安婦の窮状と被害が歴史から忘れられないようにするためなどとして、市民グループの碑または像の設置に市当局が協力するよう促し、「戦後70年の今年中の建立を強く支持する」と結んでいる。


外務省は何やってる

 西岡力東京基督教大教授の話 決議案の「旧日本軍に誘拐され、強制的に性奴隷にされた推定20万人」などの旧日本軍を行為主体とした表現は事実に反することがすでに学会で証明されている。20万人の数は多すぎるし、業者は慰安婦に対価を支払っていた。旧日本軍の指導者がほとんど訴追されなかったのは業者がやっていたからで、インドネシアでオランダ人捕虜を慰安婦にした将校は戦犯として死刑になっている。外務省や現地の総領事館は何をやっているのか。サンフランシスコ市議会に働きかけるべきだ。

2015.8.11 05:00更新 産経