静岡県側は3万2967人(前年同期比20・3%減)で、富士宮、須走、御殿場の各登山ルートで約1~4割減少した。
静岡県の内訳は、富士宮ルート1万9149人(同10・2%減)、須走ルート8228人(同39・7%減)、御殿場ルート5590人(同12・1%減)。山梨県の吉田ルートは22・1%減の4万5845人だった。両県とも各ルート8合目付近に設置した赤外線カウンターで調べた。
世界文化遺産に登録された2013年はこの時期に両県で13万6328人を記録したが、今年大幅に減少した背景には、富士登山ブームが落ち着いたことや、御嶽山(長野・岐阜県境)や箱根山(静岡・神奈川県境)など各地で噴火が続き、同じ活火山の富士山にも警戒感が広がったとみられる。
一方、静岡県は11日、入山料(富士山保全協力金)が7月31日現在、先行して6月から始めたインターネットやコンビニなどの受け付け分を含め、1万6048人から1597万407円が集まったと発表した。
環境省の登山者数を基に算出した協力率は51・2%で、前年同期から8・6ポイント上昇したが、目標の7割には届いていない。県は今後、徴収時間外の深夜などから登頂する登山者に対し、下山時に協力してもらえるよう呼びかけを強化する。
2015年08月12日 12時16分 Copyright © The Yomiuri Shimbun