月の晩にひらく「アンデルの手帖」

writer みつながかずみ が綴る、今日をもう一度愉しむショートショート!「きょうという奇蹟で一年はできている」

八坂神社にほど近い「水円」でランチ(1月末)

2014-02-19 12:01:22 | 京都ごはん






今年は、京都に縁がある。
1月末に京都へ行って以来、毎週のように都へ出掛けている。
今日もこれから木屋町で取材だ。(といっても人物取材)

そう、今年最初の京都は開運パワースポットの「日向(ひむかい)大神宮」へ。
ここは昨年秋から友達から勧められていたのだが、ようやく実現した。


その前に、八坂神社にほど近い「水円」でランチ!

このあたりは冬だというのに打ち水を忘れない名料亭が細い路地に続く。
舞妓さんの姿も。
あー京都。その清々しい雰囲気だけで、心がほころぶ。






「水円」である(意外にも奥まった場所ではなく、表通り)。




ここは高台寺「和久傳」さんの総料理長・岩崎武夫さんが20年務められた末に独立された店。
(まっすぐ路地を上がれば高台寺「和久傳」まで徒歩2分)

(そうそう「和久傳」さんの名をよく書くのは、ここの娘さんが私の高校時代のクラスメートだから。
うちの実家は旅館だったので私の父と、Kさんのお父様は交流もあり。Kさんとは何やかんやとその昔、愉しくお付き合いしていたから…。なんとはなく今も気になるという塩梅である)

前置きは、さておき。
本日のメニューは「八坂」(3850円)
大福ゆ でほっこり。梅味だ。
先付けには、鯛昆布〆なます和え、揚げ海老芋ゆばあんかけ。




京野菜を昆布〆して、ほどよい加減の酢で味付け。なます和え、お正月料理だな~。

海老芋のねっとりした甘さと淡いゆば。
これはいい味!やはりおだしの良さが極まっている。温かいほっとする。


本日のお造り 寒ブリ、よこわ。うに。



こちらも、うまく包丁をいれていて、おいしい。
寒ブリが特にいい。


続いて白味噌煮麺、と飯物(私は鯖寿司をチョイス)。
(同伴者はカニのお丼)






1月だからこその出会えた椀・白味噌だ。本場の味はさすが。
カツオのおだしと白味噌のあわせ方がうまい。甘すぎず実に上品で、ニューメンをスルスルッと喉まで運ぶ役割を正統に果たしている。
最後の1滴まで白味噌がおいしい。

こちらのお漬物も。




デザートは「焼きれんこん」&ほうじ茶






夜に比べてお値段が張らないし、
とりたて高価な素材はないが、おだしの勝利だ。
素材の良さとだしだけで十分に満足のいくお膳に仕上がるのだということを証明したようなランチだった。
和久傳さんのお料理は、峰山が母体だけあって冬がよくにあう。
媚びることなくキリッとしていて、素朴ななかに品がある。


席からは坪庭がみえた。
小さな京の自然。







食事のあとはいよいよ、「日向(ひむかい)大神宮」へ。
そして、哲学の道を歩く予定だ。