問わず語りの...

流れに任せて

『べらぼう』第3話感想

2025-01-21 04:34:07 | 時代劇

 

 

 

「忘八」という言葉を初めて知ったのは、萬屋錦之介主演によるテレビドラマ版『子連れ狼』でした。

 

 

細かいストーリーは忘れましたが、確か大五郎が、逃げて来たお女郎さんを匿うかなにかしたんじゃなかったかな?で、その責任を父親である拝一刀が背負うわけです。

 

 

女郎屋の女将(浜木綿子)は、拝一刀が「ぶりぶり」という拷問を耐え抜いたら、女郎を逃がしてやると約束します。

 

 

「ぶりぶり」とは、裸にして逆さ釣りにした身体を、水をいっぱい貯めた桶に突っ込み、これを引き上げたあと、今度は竹刀で激しく殴りつける。

 

その竹刀で殴る際に、「ぶ~りぶり、ぶ~りぶり」と言いながら殴るんです。これを何度も何度も繰り返す。

 

 

うわ~、ヤダヤダ。

 

 

あっ、言っときますけど『クレヨンしんちゃん』じゃないからね😱そんな呑気なもんではないです。

 

 

で、この時に浜木綿子さん演じる女将が、自分と手下たちのことを「忘八」もんだと自己紹介するわけです。

 

 

【仁、義、礼、智、忠、信、孝、悌】

 

の、人間が持つべき八つの徳をすべて「忘れた」者たちということで、つまりは人でなし。

 

 

忘八もんとは、「人でなし」という意味なわけですね。

 

 

この「ぶりぶり」なる拷問が本当にあったのどうか、これはよくわからない。なにせ『子連れ狼』って、本当の事のように見えて実は創作というパターンが多い。

 

 

拝一刀が使う「水鷗流」なる剣の流派は実在するものの、劇中で使われているものとはかなり違うものだし、抑々、拝の元職である「公儀介錯人」なる役職は架空の役職です。実際にはこんな役職は存在しなかった。

 

 

ダイナマイトを「投擲雷(とうてきらい)」なんて呼んじゃうし、柳生黒鍬衆に柳生風懐状、殺し屋三兄弟を「弁天来」と呼んだりとか、とにかく言葉の作り方が上手くて、本当のように思えてしまう。それは見事なものです……って、おいおい

 

 

子連れ狼の話してる場合じゃねーだろ!?この「べらぼう」めっ!

 

 

 

というわけで『べらぼう』です(笑)

 

 

 

 

高橋克実演じる駿河屋は、雇人の蔦重(横浜流星)が、吉原に客を呼び戻すための本を制作しているのが気に入らず、殴る蹴るの暴行を加えた上、追い出してしまう。

 

 

これを知った忘八仲間の扇屋(山路和弘)の諫め方が実に見事でした。

 

 

駿河屋が蔦重のしていることを認めたくないのは、いずれ駿河屋を蔦重に継がせようと密かに思っていたからなんですね。それなのに本屋の真似事みたいなことをするのが気に入らない。茶屋の仕事を覚えりゃいいんだ!他の事に現を抜かすな!

 

 

とまあ、こんな思いがあるから、なわけですが、これってまさしく、人間的な「情」からくるものですよね。これって、人でなしであるはずの某八もんらしからぬ行動だ、と、扇屋はこの点を鋭く突いてきます。

 

 

亡八が人みたいなことをするんじゃない。ここは損得で頼むぜ。

 

 

 

 

亡八を自称するもの故の、見事な納め方をするんです。

 

 

これ、痺れるよね!

 

 

扇屋さんのしていることは、実際には「情」から来ているものですよね?だけどあくまでも、某八もんとしての立場を堅持しながらの発言に終始している。

 

 

忘八道とでも申しましょうか。悪党には悪党なりの矜持というものがある。例えば盗賊には「盗賊三カ状」というのがあって、「犯さず、殺さず、貧しき者からは盗らず」この三つの掟を守って”おつとめ”を果たす盗賊こそが真の盗賊であるということがあるわけです。

 

 

 

悪党には悪党の道。忘八には忘八の道あり。

 

 

もちろん、悪党なんかになってはいけませんよ、人はまっとうな道を歩まなければなりません。それはまったくそのとおり。

 

 

が、それはそれとして

 

 

忘八の矜持に、「日本」の文化を感じ、これもまた

 

 

【粋】というものだなと感じる、今日この頃。

 

 

 

くう~、痺れる~う。

 

 

 

 

 

駿河屋市右衛門(高橋克実)

 

 

 

 

扇屋宇右衛門(山路和弘)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

渡辺謙さん演じる田沼意次に

 

「伊達家は鉄の銭で大儲けした」なんてセリフを言わせるとはね(笑)

 

 

これもまた、ある意味【粋】だね。

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Electric Callboy x @BABYMETAL - RATATATA LIVE at Rock am Ring 2024 (Remixed & Mastered)

2025-01-20 04:11:23 | メタルを聴け!

 

 

 

確かイギリスのヘヴィ・メタル専門誌だったと思うけど(間違ってたらごめん)メタルハマー誌が2024年最も印象的だったメタル曲として選んだのが、

 

 

上に貼った曲、ベビーメタルとエレクトリック・コールボーイとのコラボ曲。

 

 

『RATATATA』だそうな。

 

 

エレクトリック・コールボーイとは、ドイツで結成されたグループで、ジャンルとしては「エレクトリックコア」とか言うらしい。

 

 

えっ?何それ?(笑)

 

 

最近はジャンルが細分化され過ぎて、ホントによくわからないし、上の曲も正直いって、私の思うところの「ヘヴィ・メタル」ではない。

 

 

でもまあ、それはそれとして、日本の女子がこういうところで大活躍しているというのは、なんだか誇らしいことではある。

 

 

ヘヴィ・メタルなんてまったく知らなかった10代の女の子たちが、事務所に言われるままにやりはじめてから早10数年、こんなところまで上り詰めるなんて誰が想像しただろうか。

 

真面目に真摯に取り組み続けた運営と、なにより彼女たちの努力、頑張りには

 

ただただ頭が下がる。

 

 

だけどゴメン、やっぱりこれは、私が思うところの

 

 

ヘヴィ・メタルではない。

 

 

 

 

左から、MOMOMETAL(岡崎百々子)。SU-METAL(中元すず香)。MOAMETAL(菊地最愛)。

 

 

 

 

『Ijime,Dame,Zettai』2014,UK

この曲はメタルだね。この曲が1番好き。

 

 

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【緊急告知】ゴジラ新作映画製作決定……って、知ってますけど?

2025-01-19 04:30:44 | 怪獣、特撮

 

 

 

今週木曜日、ゴジラ公式チャンネルに突然アップされた動画です。でもこれって、金曜ロードショーで『ゴジラ-1.0』が放送されたときに流された告知動画で、なぜ今これを、改めて公式チャンネルにアップしたのか?

 

 

不思議だ。

 

 

これは近日中に、なにやらの発表があるやもしれぬ。

 

 

おのれ東宝!ファンの心を揺さぶりまくりおって!

 

 

 

楽しいぞ(笑)

 

 

 

 

 

『地球防衛軍』マーチ

 

ゴジラとは直接関係ありませんが、同じ東宝特撮映画の傑作だし、伊福部昭先生の音楽を素晴らしさを堪能しようということで。

 

 

新作も旧作も、東宝特撮映画は名作傑作揃いです。

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Road to ももいろ歌合戦〜愛の大晦日までの道のりと舞台裏〜

2025-01-18 04:39:24 | のん

 

 

 

ももクロとのコラボ曲はのんちゃん自身が選曲しているんだね。

 

 

2023年の『黒い週末』にしろ2024年の『猛烈宇宙交響曲第7楽章「無限の愛」』にしろ、センスいいなと思うよね。

 

 

『猛烈……』は歌も振付もめちゃめちゃ難しい。スピーディーで変拍子でキーが高くて、振付はポジションが目まぐるしく変わって、下手するとぶつかってしまう。

 

でもこういう曲、このカオス味。これこそがももクロの”王道”なんですよね。

 

 

 のんちゃんは、ももクロの曲の魅力のなんたるかを、よくわかってらっしゃる。

 

 

ホント、センス良いわ。

 

 

お忙しい中、よく練習しましたね。素晴しいです。本番の振付、若干迷っているように見えたところもありましたけど(笑)よくできました。

 

 

モノノフさんたちのコールも凄い。みんな一丸となってのんちゃんとももクロのコラボを最高のものにしようと協力してくれてる。

 

 

あのコールを聴いていたら泣きそうになってしまった(笑)みんな優しい。

 

 

のんちゃんと言う通り、この両者のコラボは観ている人たちを幸せにする。

 

 

是非今年の年末も

 

 

お願いしたい。

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有安杏果 Pop Step Zepp Tour 2019「TRAVEL FANTASISTA」

2025-01-17 03:57:12 | 有安杏果

 

 

2018年1月15日、有安杏果さんがももいろクローバーZから卒業することが発表されました。

 

 

そりゃショックでしたよ。信じられなかった。一瞬パニックになりかけた。

 

 

でも

 

 

真っ先に考えたのは、有安さん自身の「想い」でした。

 

 

ご本人は悩んで悩んで、相当悩んでの決断だったに違いなく、それが有安さんの決めた道ならば

 

 

祝福してあげよう。そう思った。

 

 

その後の様々な展開で、有安さんに非難が集まった時期もあったし、確かに色々と”疑惑”を抱いてしまうような事柄もあったのは事実。

 

 

だけど

 

 

所詮、当事者たち以外に”本当の事”など分かりはしないのだし、なにより有安さんは、ももクロ時代よりずっと、生き生きしているように見える。

 

 

バンドから弾き語りからジャズに至るまで、やりたいことがやれている今の有安さんは、とても幸せなのに違いなく、もしも有安さんがももクロに居続けたとしても、この幸せは得られなかったに違いなく、有安さんが幸せでないということは、

 

 

ももクロも幸せではないということ。だから

 

 

こうなることは必然だったのだ。

 

 

 

あの当時、モノノフさんや運営側は、とにかくももクロを守ることに意識を集中していたと思う。だからその結果として、有安さんが”悪役”のような扱いをうけてしまった部分もあるだろう。それは仕方がないことだったし、それでも有安さんは必要以上の弁明や言い訳めいたことは一切言わず、粛々と己の活動を続け、今に至っている。

 

素敵だな、と私は思う。

 

 

ももクロ側もまた、有安さんを非難するような言動を一切していない。これもまた

 

 

素敵だ。

 

 

だから私は、ももクロも有安さんも、どちらも推し続ける。

 

 

 

そういうことです。

 

 

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