「魂が燃えてりゃそれで良い」
日本の映画撮影の現場は、今でもこの考え方が基本で、これ故の超過労働など諸問題が発生する根本ともなっており、是正も必要かとは思うけど、でも
やっぱり「魂」が入ってなきゃ、良い画にはならんですよ。
みんな良いモノを作ろうとしている。それ故にピリピリした現場になることもある。
モノづくりとは、そういうもの。
このクモオーグ戦は、ライダーが己の力や暴力衝動を抑えきれていないため、遮二無二襲い掛かろうとする。一方のクモオーグは余裕綽々。この違いを出すためにも、ライダー池松くんの動きはより激しさを増す。
あの衣装にあのマスクでは、相当動きづらいだろうに、池松くんもクモオーグ役の柏崎さんも、息も絶え絶えになりながら頑張ってる。
素晴らしいね。
これだけ頑張ったシーンでも、本編で使われているのはほんの一部分、ほとんどはカットされてる。
辛いよね、でも
それが「こだわり」の庵野演出。
そこに良いも悪いもない。
ただ、そういうものだ、というだけ。
それにしても、池松くん、素晴らしいね。
もちろん、柏崎さんも。
まさしく、「魂」が燃えた良い現場です。