1961年制作のアメリカ西部劇。
ご存じの方も多いとは思いますが、この作品は黒澤明監督作品『七人の侍』のハリウッド版リメイク作品です。
ユル・ブリンナー、ステイーヴ・マックウィーン、チャールズ・ブロンソン、ジェームズ・コバーン、ロバート・ヴォーン等々、当時のハリウッド・スター俳優揃い踏み。
私が個人的に好きなのは、悪役を演じたイーライ・ウォラックですね。この方、後にイタリア製西部劇いわゆるマカロニ・ウェスタンの最高傑作『続・夕陽のガンマン』に主役の3人の一人として出演し、クリント・イーストウッドやリー・ヴァン・クリーフ相手に素晴らしい演技を披露しております。
良い役者です。
物語的には本家『七人の侍』に比べて、こちらの方がコンパクトにまとまっていて観易いし、本家ではほとんど描かれていない悪役側の視点というものも、それなりに描かれていて面白い。
本家より良い、と言っているわけではありませんよ。本家は世界の映画史に残る大傑作であることは間違いないし、本家がその後のアクション映画に与えた影響は計り知れないものがあります。
黒澤作品のリメイクといえば、『用心棒』をリメイクした『荒野の用心棒』が有名ですねえ。最近では『生きる』がイギリスでリメイクされているし、黒澤明って
どんだけ凄いねん!?
それは横に置いておくとしても、この作品は、1本の西部劇映画として間違いなく傑作の部類に入ります。
このテーマ曲良いよね。いかにも往年のハリウッド映画という感じがして
好きだな。
西部劇も製作本数が激減しちゃって、たまに制作されたとしても、LGBTって奴で、歴史的に明らかにおかしな内容になっちゃって目も当てられない作品ばかりだし……。
この風潮、あきらかにおかしいね。
『七人の侍』4Kトレーラー。
志村喬演じる勘兵衛のセリフ
「他人を守ってこそ自分も守れる。おのれのことばかりを考える奴は、おのれをも滅ぼす奴だ!」
いいねえ。
志村喬さんは同年(1954)に公開された『ゴジラ』にも山根博士役で出演されていますね。村の長老を演じた高堂国典さんは、やはり『ゴジラ』にも大戸島の長老役で出演されています。
それと、ゴジラの「中の人」中島春雄さんも、野武士の役で出演されております。黒澤明監督と本多猪四郎監督とは大の親友同士だし、両作品はなにかと繋がりがあるんですよね。