問わず語りの...

流れに任せて

映画『エイリアン:ロムルス』

2024-09-09 04:12:38 | 映画

 

 

 

※ネタバレあり

 

 

 

 

 

 

 

1作目と2作目へのオマージュが随所に散りばめられ、しかもそれはただのオマージュではなく、よりグレードアップされているのが凄いですね。

 

 

ラストの展開とか、ある程度は予測できたとはいえ、こちらの予想のさらに上を行く展開で、これには痺れた。素晴しいわ。

 

 

怖さという点では、やはり1作目には敵わない。1作目のときは、エイリアンの生態とか、ほぼわかっていない状態で観たので、なにが起こるかわからない、ゾワゾワする感じとか、凄く怖かったのを憶えてる。

 

 

でもイマドキはエイリアンの生態はすべてわかっているわけです。フェイス・ハガーからチェストバスター、そして脱皮を繰り返して成体へと変化を遂げて行く。

 

歯がついた舌だとか、血液が酸性で、へたに浴びると溶けてしまうとか、全部わかっているわけです。だからこれをいかに工夫しつつ見せていくのか。

 

 

この点が要なわけですが。

 

 

まあ見事でした。

 

 

重力がある状態とない状態。そこに絡んでくる酸性の血液。この辺の描き方とか実に素晴らしく、感心しながら観てしまいましたね。

 

 

登場人物一人一人の描き分けも上手い。とくにアンドロイド、アンディを演じた黒人の俳優さん、上手かったですね。このアンドロイド、最初はあまり有能でないアンドロイドなのですが、途中でメモリー(?)を入れ替えた途端、メチャメチャ有能なアンドロイドにキャラ変するんですが、この辺りの演じ分けが見事でした。面白かった。

 

 

ドラマ部分も良く出来ていますね。各登場人物それぞれの性格や関係性、そこから生じる様々なドラマがまた面白く、これが映画の展開していく中で見事に利いてくる。ストーリーを絶妙に盛り上げて行く。

 

 

ホントに全体の構成が実に見事です。

 

 

しかしなんといってもイアン・ホルムですよ!1作目のアンドロイド、アッシュと同型のアンドロイドが登場して、その顔が1作目でアッシュを演じたイアン・ホルムそのままの顔!

 

 

おそらくはVFXを使って顔の部分を差し替えたのでしょうが、これがあまりに上手くハマっていて、一瞬本当にイアン・ホルムが演じているのかと思ってしまった。

 

最近の技術はとんでもないね。

 

 

でもエイリアンに関してはそのほとんどが”実物”を使って撮影されています。

 

 

ほとんどのシーンは、人が入って演じるモンスター・スーツや、機械仕掛けで操作するアニマトロニクスなどの”実物”を撮影現場に入れて撮影しており、VFXは極々わずか、やはりね、実物には実物でしかだせない「質感」があって、あれはVFXでは表現するのが難しい。

 

 

あのヌラヌラ感、VFXではなかなか表現できまい。

 

 

なんでもかんでもVFXを使えばいいってもんじゃないんですよ。

 

 

ストーリーはよく練られているし、幾重にも重ねられた伏線が丁寧に回収されていく気持ちよさ。

 

 

1作目のホラーテイストと2作目の活劇テイストが絶妙にブレンドされており、その分ホラー的な感覚は若干薄まっている印象。もっともホラーにある程度慣れている私の感想ですので(笑)人によっては怖すぎるかもしれません。

 

 

ホラーと活劇が程よくブレンドされ、人間ドラマもしっかりと描かれている、極々上のエンタテインメント映画。

 

 

 

これは良いです。絶対的おススメ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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