問わず語りの...

流れに任せて

映画『室町無頼』

2025-01-26 03:43:19 | 時代劇

 

 

で、『海底軍艦』を観た後、そのまま同じ東宝シネマズ仙台で、『室町無頼』を観ました。

 

 

一言で言えば、面白いです。

 

 

ですけど

 

 

なんというか、「軽い」ですね。

 

 

 

時代劇という観点から観ると、重厚感が足りないなあ、と思ってしまった。

 

私にとっての時代劇の標準は、やはり三船敏郎や萬屋錦之介、若山富三郎になっちゃう。そこから観るとどうしても

 

 

見劣りしてしまうね。

 

 

でもそれは仕方がないことなのでね。そうした中で、どれだけ面白いものが提供できるか。そういう点では

 

 

よくやってる。

 

 

時代劇というか、アクション活劇としてよく出来てます。

 

 

ストーリーはとてもわかり易いし、アクションに至るまでの感情の爆発のあり方がとてもリアル。無理矢理なアクションはほぼないと言っていい。

 

 

棒術の修行シーンはほとんど『酔拳』だし、かと思えば突然マカロニ・ウエスタン風の音楽が流れるわ、大泉洋と堤真一の目のアップから斬り合いが始まるとか、なるほどセルジオ・レオーネが好きなのね~ということがよくわかるんだけど。

 

 

この音楽がどうにも中途半端。どうせやるなら映画全編こういう音楽でやればよかったのに、部分的なものだから、なんだか違和感を感じてしまうし、せめてもう少し、必殺シリーズ並のカッコイイ音楽を追求して欲しかった。ホント

 

中途半端。

 

 

それでもアクション・シーンは迫力があり面白い。特に一揆のシーンね。あれは凄い。人の数が多いだけでなく、後ろの方にいる人たちもちゃんと戦っているところが凄い。つまり後の方の人たちにまで、ちゃんと演出をつけているということですよね。

 

 

こういうところ、手を抜かないところがいい。

 

 

昔、『天と地と』とかいう映画があって、川中島の合戦シーンで、足軽役のエキストラさんたちの動きが、単に棒を持ってじゃれ合っているようにしか見えない、最低のシーンになっていたことがあります。手を抜くと途端にそうなるもの。

 

 

手を抜いたらダメなんですよ。当たり前のことですけど。

 

 

 

大泉さん、殺陣はかなり頑張っていたと思う。それなりに見栄えのするものにはなっていたと思う。

 

それと堤さんね。この方は元々ジャパン・アクション・クラブにいた方だから、アクションは本来得意だし、殺陣も上手い。ラストの一騎打ちのシーンなど、抜刀して刀を構えるまでの一連の動作にまったく無駄がなく、惚れ惚れするほど見事な動きで、もう明らかに大泉さんより強い(笑)。

 

 

うん、堤さんが良かった。大泉さんは、頑張ってました、ということで。

 

 

ともかくもアクション活劇としては本当に良く出来ています。ただ観終わった後あまり残るものがないのも事実。重厚感とか哀感とか、心にずんと来るものがない。

 

 

その点が残念、かな。

 

 

面白いけど、なんかこう、物足りなさが残る。そんな映画。

 

 

でもとにかく、時代劇を作ってくれたことには、感謝申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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4Kデジタルリマスター版、映画『海底軍艦』1963

2025-01-25 18:36:43 | 怪獣、特撮

「午前10時の映画祭」を観るため、東宝シネマズ仙台に行ってきました。

 

作品は1963年(昭和38年)制作の東宝特撮映画『海底軍艦』です。

 

 

海底軍艦は私が小さい頃から、テレビで何度も繰り返し放送されてきた作品で、東宝特撮映画の中で最も観た回数の多い作品だと思うし、大人になってからはニュープリント版を劇場で観ているし、ヴィデオでも観たしDVDは持ってるし、もう何度も何度も観た。セリフもほぼ全部言える、かもしれない。

 

 

でも飽きないんだよねえ。

 

 

やっぱり海底軍艦の出撃シーンがめっちゃカッコイイんですよね。また伊福部先生の音楽がシーンを何10倍にも盛り上げる。あれはホントに素晴らしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

ポツダム宣言受諾を不服とした大日本帝国海軍軍人、神宮寺大佐(田崎潤)は部下を引き連れ逃亡。南洋の島で密かに最新鋭の万能戦艦「轟天号」を建造していた。

 

 

太平洋戦争終結から18年。まだ戦争の記憶が残っていたものの、平和と経済成長を享受していた日本において、時代の流れを受け入れた元上官久住(上原謙)と、未だ戦争を引きずる神宮寺との、相容れない意識。

 

 

私は神宮寺大佐の行動を必ずしも是とはしないけれど、その気持ちはわかる気がする。ひたすら勝利することだけを信じ戦い続けて、多くの仲間や部下を失って

 

 

今更止められないんですよ。負けを認めたら、死んでいった者たちに顔向けができない。その執念。その妄念。

 

 

哀れな人なんですよ。神宮寺大佐って。

 

 

まあ、ですから、映画の後半で神宮寺大佐が考えを改めて、人類のために轟天号を使うわけですが、ちょっとあっさりし過ぎてるんじゃない?とついつい思ってしまう。いや、映画の展開上はあれで正解なんだけれど、なにかもう一ひねりあったら面白いなと、思ってしまう。

 

 

神宮寺大佐は実は諦めていなかった!?とりあえずは目の前の脅威であるムー帝国を排除したあと、再び戦争を起こそうと画策していたとしたら!?

 

 

果たして神宮寺大佐を止められるのか!?止めるとしたら、それは

 

 

誰だ?

 

 

なーんて物語を、妄想してしまいます。

 

 

 

戦争は悲劇以外の何物でもない。人の命を奪い、人の心を狂わせる。

 

 

今もしも海底軍艦をリメイクするとしたら、そこまで描かなければならないんじゃないかな。なんてことを思う、今日この頃。

 

 

まっ、それはそれとして、やっぱり轟天号は

 

 

 

カッコイイ。

 

 

 

 

 

海底軍艦マーチ

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Dream Theater - Midnight Messiah (Official Video)

2025-01-25 04:13:18 | メタルを聴け!

 

 

 

プログレッシブ・メタルの先頭を走り続けるバンド、ドリーム・シアター。

 

 

静かなイントロから徐々に盛り上がっていく曲の導入部がめちゃめちゃカッコイイね。

 

 

プログレッシブ・メタルというくらいだから、かなり複雑な曲構成になっているのだけど、非常に自然に流れて行くので、何気なく聴いていたのでは、その複雑さに気が付かない。

 

 

でもよおっく聴いてみると、かなり複雑なことをやっている。

 

 

私は素人なのでよくわからないけれど、これってかなり高度な技なのではなかろうか。

 

 

 

まあしかし、そんなことはそれほど重要なことではなくて、なによりも曲が良い!私はこの曲

 

 

好きだな。

 

 

 

それにしても、ベースのジョン・マイオング以外のメンバー全員髭面(笑)。それもロン毛ならぬロン髭だ(笑)。

 

 

まるで仙人みたいな、ある種の”浮世離れ”感を強く感じさせ、他のどのロック・バンドとも似ていない独特の立ち位置を、そのロン髭で表現しているのかもね。

 

 

面白いなあ。

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百田夏菜子【LIVE】未知数(from 百田夏菜子 1stアルバム『ビタミンB』初回限定盤Blu-ray収録「百田夏菜子 30th BIRTHDAY LIVE」2024.7.15)

2025-01-24 04:17:09 | ももクロ

 

 

 

有安さんの卒業ライブの際、不安で心細いといった表情を浮かべていた百田さん。

 

 

有安さんは歌もダンスも格段に上手かったし、その方面は有安さんに任せていた部分もあったように思う。頼りにしていたのだ。

 

その、頼りにしていた有安さんがいなくなる。今後もももクロを続けて行けるのかどうか、リーダーとして百田さんは、自信が持てなかった。

 

 

例えは変かもしれないが、『機動戦士ガンダム』で、一番頼りになったリュウが戦死してしまったときの、ブライトの当惑

 

 

「勘弁してくれよ!どうすればいいんだよ!教えてくれよ!」

 

 

まさにあんな感じだっただろう。

 

 

でもね、あれから以降、ももクロはさらなる飛翔を遂げたといっていい。

 

 

グループとしてはもちろん、メンバー一人一人のスキルも格段に上昇してきた。もはや誰にも文句を言わせぬほどの、アイドル界の頂点に君臨している。

 

 

「奇跡の5人」から「必然の4人」へ。そう、すべては

 

 

 

必然だった。

 

 

 

百田夏菜子さん。今のあなたは本当に素敵だ。

 

 

かっこいい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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John Sykes - "We All Fall Down" (Live 2004)

2025-01-23 03:56:45 | メタルを聴け!

 

 

 

ジョン・サイクス、イングランド出身。アイルランドのバンドThin Lizzyで頭角を現し、WHITESNAKEのレコーディングに参加後、自らのバンドBlue Marderを結成す。バンド活動の他、ソロでの活動もあり。

 

 

トレードマークである黒のギブソン・レスポールを抱え、弾きまくりながら歌う姿は、師匠であるゲイリー・ムーアを彷彿とさせます。

 

 

先日1月20日、癌のため死去されたことが発表されました。65歳でした。

 

 

まだ若い……。

 

 

 

師匠ゲイリー・ムーアも早世でしたが、なにもそこまで師匠に倣うことはなかったろうに……。

 

 

 

ロック史に間違いなくその名を遺すであろう、偉大なるギタリスト、ジョン・サイクスに敬意と賛美と哀悼を込めて

 

 

 

R.I.P.

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