リベラルくずれの繰り言

時事問題について日ごろ感じているモヤモヤを投稿していこうと思います.

参院選:「自民減、改憲勢力3分の2割れ」が民意ではないか

2019-07-22 | 政治
参院選が終わった。最初から自民党の楽勝ムードだったので憂鬱のあまり当ブログも活動がにぶっていたが、案の定、自民・公明の与党で改選議席の過半数を占めたという。その意味で与党勝利には違いないのだが、私は「改憲勢力3分の2割れ」でほっとした。不都合な年金報告書をなかったことにするなど徹底した問題隠しの一方、G20サミットを参院選直前にもってきたり、令和改元を私物化するかのごとく宣伝したりと与党に有利な材料ばかりだったわりには、有権者は冷静な判断をしたという感じがする。
議席の内訳を見ると、自民党は改選議席67から57に減らす一方、「ブレーキ役」を自認する公明党は11から14に伸びた。野党第一党の立憲民主党は9から17への大躍進だ。安倍1強に痛打を加えるには遠く及ばないが、少なくとも自民党の「勝利」がそれほど内実のあるものでないことは確かだろう。
あちこちで指摘されていると思うが、過去2回目の50%割れという投票率の低さと、変化に期待できない民心が今回の結果につながったのだろう。安倍首相は遊説で改憲を訴えてきたから「改憲が支持された」と解釈したがるかもしれないが、数ある争点の中で改憲支持が与党の「改選議席過半数」につながったわけでないことは明らかだと思う。

ただ、「改憲勢力3分の2割れ」といっても安心してはいられない。安倍首相は選挙結果を受けたテレビ放送で「国民民主党の中には少なくとも議論はしていくとの考え方を持っている方がいるだろうと思う」と名指しで協力への期待を示した(朝日新聞2019-7-22)。国民民主党は立憲民主党ら他の野党との違いを出そうとするあまり政権にすり寄る態度をしばしば見せる。肝心なところで自民の補完勢力に堕すことのないよう監視を続けねばならない。

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