兵庫県加東市の青山医院の日記です!

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今一番 使う漢方 ~五苓散~

2022年07月10日 | 病気

6月末の猛暑続きの日から 熱中症の方が一気に増えて、点滴ベッドの利用も増えました。

点滴するとすこし症状が緩和されるという印象があり、調子が悪い人はしばらくの間、連日点滴に来院されます。

 

そんな、熱中症になりそう どうかな ちょっとまだだるいな という人が増えた先月末から

一気に処方量が増えたのが、五苓散 です。

五苓散は 熱中症予防に内服が可能な漢方薬です。

 

五苓散は気象病などの水分調節が必要な病態や気圧の変化でのめまいなど こちらも内耳の水分調節が必要な病態、そういった状態で多用しますが、身体の中の水分調節をしてくれる本当に優秀なお薬だと感じています。

口喝、尿量減少、下痢、悪心、嘔吐、めまい、頭痛などの症状が対象です。高温環境にさらされて、熱中症の症状が出始めた頃に服用することで症状の悪化が防げますし、調子よく過ごせる方が多いと感じます。

 

熱中症後の体力回復や食欲不振には 補中益気湯や六君子湯が良いように思います。

今の時期には圧倒的に 五苓散です。

 

私自身は暑くなり始めの身体が慣れていない状況を脱して、少し元気です。

けれど、もちろんクーラーは使っています。

 

五苓散は当院では老若男女問わず、内服されています。暑さでちょっとばてそう、頭痛いな 喉カラカラ~

そんな方は一度 服用を試してみてはいかがでしょうか。

割と即効性があるので、数日でも効くと思いますよ。

 

参考になれば幸いです。




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