来るべきときはいつかなのかな

視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚、いろいろあれど、嗅覚と味覚だけは平等という詞に最後まで抵抗出来うる、人間の本能のような気がする。今や3Dがあふれかえっている。それは何か一種のマヤカシのような気がしてならない。ニーチェではないけれど、世紀が進んだから、精神も進んだわけではない。むしろ、退化しているような気がする。「みんなが自由に」と「みんなが自由に何でも」できる、とは全然意味が違う。公正と平等には超えることができず、結ぶことができない、薄くて大きな壁があるようだ。「みんなが自由で何でも許される」意識がグンと上がりすぎているような気がするのは、ただオッサンになっただけなのかな。
視覚、聴覚、触覚に対してのリアリティの技術力はネットワークを介して進化するだろう。そして、この三覚は統一されたネットワーク上で一見独立したようなアメーバのように進化し続けるだろう。しかし、人間はそこには同化できるまで、どれくらい時間がかかるのだろうか？悲しいことに一瞬で何万、何億の悲しみを造り出せる技術は進んでいるが、その逆の喜び、嬉しさを造りだすまでは何十年とかかってしまうのか。