最近は不祝儀が多すぎる出費の原因にもなっている。披露宴とかないしな。結婚したあとの苦行も発生する。それは命名である。子供が生まれれば名前をつける。これが親としての一番始めの試練だったような気がする。二人いる子供も結構迷ったな。自分は名字が濃いイメージなので何とか、パソコンで単語登録しなくてもいい名前にしなければと、上の子供の時は頭を悩ませた。二人で紙に候補をあげては消して行ったりしたものだ。命名に関する本は買わなかった。女の子なので多分、名字は変わるから画数とか考えなかった。一応は、両親に相談をした。その時、ガックリとしたというか、呆れたというか何とも言えない衝撃が!何と、親父は俺の名前の漢字を間違えていたのだった。俺は順という時がつくが、親父は純だと思っていたらしく、カミさんの名前の一文字とオレの一文字で「亜純、でいいべ!親の名前を一文字づつとってな。」と!なんで「純、なのよ?違うべ!!」といったら親父は「あれ、違うっけ?」となにくわぬ顔。生まれてから三十年近く、間違えて覚えていたとはショック以前の問題だった。とどめは「出生届け、自分で出しに行ったべ」とオフクロの一言。今でも、時々家族揃えば話題になる美味しいオカズであるが、親が間違えていちゃまずいだろー!