Already 三丁目は夕日

徒然なるままの些細なブログ

Reader感想記

2011-11-21 17:20:29 | 日記
今年も残すところ、一ヶ月ちょっとになった。正月がくるとまた一つ年をとるのだな。嬉しいことなのか、悲しいことなのか。最近、マスコミで騒ぎ始めている年金受給開始70歳の件に興味があり、読んでみた。
2013年、日本型人事は崩壊する 佐藤 政人 著


残念ながら、年金という台所事情はもとより、仕事の廻しかたがイッパイイッパイなのである。日本の年齢構成を見ればわかるとおりに、破綻への道を順調にすすんでいるのである。70歳定年に向けた、生き方指南と思いきや、会社という組織の生き抜き方の経営者への人材育成指南書であった。女性な活用、嘱託者のモチベーションの向上方法など、現役世代には「これ以上、逃げ切り世代を利用させてどうするのか?末期に来ている企業さえあるのに」という疑問も。リッパな人材育成、組織運営を目指すかたはドゾ。中には耳が痛くなるおっさんへのフレーズも。世の中予定調和なんてない。明白な50才代で退職再雇用という制度導入で、モチベーション以前の問題が生じている企業だってある。その企業は、65歳からは契約社員化し、年金受給開始までは、ご自由にお働きください!とかいう感じ。何か国の高齢者雇用継続の補助制度を利用して得をしているような気がしないでもないが。やはり、労働者はモノなのか。モノとしか考えられれば、「勤労」という意識のもとで人生設計なんてできるはずがない。しかし、設計というものは予定調和ではないのだ。現状に合わせてこそ、建物が出来上がっていく。だから施工者であり生き続けなければらないボクらは老若男女を問わず、知恵を出し合わなくてはいけない。だから「人生」という建物は苦しくもあり、楽しくもあり、嬉しくもなり、悲しくもなるのかな。