今日はあきる野市の沖倉製材所へ構造材の確認に行きました。
メンバーは、施主さんと所長と私、それに工務店の社長と常務です。柱、松梁、玄関の曲がり梁などを一通りみて廻っていたら、、、木挽きさんが木を挽いているところに遭遇しました。
大きな鋸(大鋸:オガ)で樺桜の大きな丸太をゆっくりゆっくり挽いていました。午前中かかって、この丸太から一枚挽き、今は二枚目を挽いているところだそうです。切断面はほぼ水平で、比較的平滑でした。
今度は逆から、、
この木挽きさん、東京には一人しかいないそうです。けっこう引っ張りだこのようで、製材所の沖倉社長曰く「正月に頼んでおいてやっと今(5月の中旬)来て貰った」とのことでした。彼の師匠の林さんという人は、有名な人でテレビやイベントに良く出ているそうです。
何故、わざわざ木挽きさんに挽いて貰うのか、沖倉社長に聞いてみました。曰く「機械で挽く場合、皮をむいてかすがいで固定する必要があり、皮が生かせず丸太に傷がついてしまうため、耳の部分を生かしたい場合は木挽きに挽いて貰う」「木挽きなら変形した丸太も挽けるから」とのことでした。沖倉製材所には、通常の機械では挽けないような丸太が沢山ストックしてあるようです。
木挽きさんの使うのこぎりのアサリ(刃先を交互に左右に広げた部分のこと)は刃の厚みに対しあまり大きくないように思いました。これは、挽くときの抵抗を少なくするためかなと思いました。ちなみに、製材所にある帯鋸(機械の鋸で帯状の刃をベルトンベアのように回転させて挽く)の刃のアサリは特殊で、鑿状に先端が広がった形でした。
大鋸のアサリ
帯鋸のアサリ