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電気配線と断熱材とで改修の頻度を比べると圧倒的に電気配線を改修する頻度の方が高いと考えられます。
断熱材はきちんと防湿施工をして雨漏りをしないように施工すれば断熱という機能を発揮し続けてくれますが、電気配線はコンセント・照明等の必要箇所は生活によって変化するからです。
そう考えると、電気配線を改修するときに断熱をいじらなくて済むように電気配線は断熱・気密層の室内側を通るようにしたいです。
また、電線、コンセント、配管等で気密シートを傷めないようにしたいとも考えています。
そのため、断熱・気密層の室内側に3cm厚の配線スペースをとり電気配線を通しています。
コンセントも特に気密コンセントボックス等を設置しないで、気密シートの室内側に通常のボックスを設けます。
天井も野縁の間を配線しています。
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キッチン、家具等の取付下地も断熱・気密層の室内側に設置できるので、気密施工前にチェックしなくてよくなり、断熱欠損も減らせます。
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これは大工さんがつくった現場の材料を整理する棚です。
ササッとこういう棚をつくって現場をきれいに保つ心がけがうれしいです。