再読のための覚え書き
「愛」のかたち・才子佳人
武田泰淳(1912-1976)
光雄は、生理的欠陥のある人妻町子と逢瀬を重ね、良心の咎めを感じないものの、その実、彼女への愛に引きずり回される。
男性の理解を超える何かしらを持つ女性との間に、完全な愛のかたちは存在するのだろうか。
「どんなことがあっても愛してくれるという自信が彼女によって与えられてしまっていること、それは愛されたい、愛されてみたいという、満たされない空間の、あの暗い、深い、底知れぬ引力を消されてしまっていた」
他4編
2021.9.16読了
「愛」のかたち・才子佳人
新潮文庫
昭和38年12月5日初版発行
昭和43年11月20日5刷
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