再読のための覚え書き
吉野葛・盲目物語
谷崎潤一郎(1886-1965)
《盲目物語》
盲目の按摩師である余市が、かつて自分が仕えた浅井長政の妻お市(織田信長の妹)や、その娘の茶々の悲劇的な人生を語りながら、心密かにお市に寄せた自分の恋情を滲ませる。
平仮名の多用は、余市の学の無さを表すためか。読み辛くはあるものの、読み慣れていくとこれがまた、切々とした語りをより盛り立てていることに気付く。
2022.12.4読了
吉野葛・盲目物語
新潮文庫
昭和26年8月10日初版発行
昭和40年12月15日14刷
旧仮名遣い
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