勝手にお喋りーSanctuaryー

マニアックな趣味のお喋りを勝手につらつらと語っていますー聖域と言うより、隠れ家ー

七夕の日は自然に帰れ

2004-07-07 | 日常のお喋り
従姉(I)に男児が誕生した。
9ヶ月まで中学校の教壇に立って数学を教えながらの出産だ。
「大変だったでしょう?」と聞くと、「男の先生はいたわってくれるんだけど、女の先生がね」との返事。
『女の敵は女』と言う、社会の中での嫌な風習はまだ残っているらしい。

それはともかく、近隣の市に住んでいるので、やはり近隣に住む別の従姉(C)の車で、伯母と母(姉妹)と一緒に、お祝いに出かけた。
Iちゃんは結婚前に両親と、今と同じ場所に建っていた公団に住んでいた。
その古い公団が取り壊しになったので、一時横浜に引っ越したのだが、結婚を期に、賃貸しマンションに生まれ変わった元公団の場所に戻ってきた。
両親と折半で家賃を払うから、4LDKのかなり広いマンションだ。

だが何より素晴らしいのは、10階のリビングからベランダに出ると、前に広がるのは鬱蒼とした森なのだ。
(写真参照)
あちこちにマンションを建設中ではあるが、ちょうどその森を取り囲む形になってる。
どうやらその森は当分なくなる心配がないらしい。

今年の7月は、ご存知のように真夏並みの暑さに襲われている。
自宅にいる時は、クーラーなしでは生きていられないほどだ。
ところがIちゃんの家と来たら!
森を通る外気は十分に冷え、コンクリート上の熱気が嘘のようだ。
風は特に強いわけではないが、部屋の中をさらさらと拭き抜けていく。
もちろんクーラーはあるが、窓が開いている限り、単なる飾り物と化してる。
何より体に心地よい涼しさなのだ。

この風に吹かれてご機嫌な赤ちゃん。
クーラーの効きすぎで風邪を引くこともない。
何か言いたそうに私を見上げるから、「そうなの~?」と返すと、嬉しそうに笑う。
彼はまた何かを話しかけてくる。
「僕のように、自然の風を知っていること。それが一番幸せなことだと思わない?」
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