他の塔へも行ってみる

水の塔は薬草＋１やポーションを必ず落としてもらえるありがたい戦場だ。
だが他の塔はそれほど甘くない。
例えば薬草＋１を落とすアイスクリオだが、火の塔ではファイアクリオに変わる。
名前は似てるが、こいつは別に薬草なんか落としてくれない。
ハーピー紅も、ハーピー碧もポーションを落としてくれない。

その代わり、と言えるのかわからないが、水の塔以外には２５階に道具屋がある。
そこで傷薬（ＨＰ７０回復)を買うことが出来る。
ただしここは道具屋があるだけで町ではないから、入るだけでＨＰを回復することは出来ない。
居住区では回復できるが、道具屋がない。
この不便さがゲームの特徴なのだ。

実を言えば塔の２５階までに、薬草が大量に減ることはない。
つまりこの道具屋はあってもなくても同じなのだ。
ただ５０回復の薬草＋１と１００回復のポーションの間に位置する７０回復の傷薬は、このあたりのＬＶのプレイヤーには便利なので、ぴのこ村で薬草を買い控え、この道具屋で買うことが多かった。

各塔には名前が少しだけ違う(属性にちなんだ名前)モンスターが出現するが、名前が似てるからと言って、強さも同じとはいかない。
たとえば５１階で頻繁に現れる「青釣りねこ」
これよりも「黄釣りねこ」の方が強いし、「緑釣りねこ」はさらに強く、「赤釣りねこ」はもっと強い。

これが各塔の強さの順なのだ。
水＜土＜風＜火
火の塔の強さは水の塔の数段上なのだ。

強いからと言って避けてもいられない。
それぞれの塔の５１階でのＬＶ上げはまだまだ続く。

　防具―ウィンドヘルム・ウィンドメイル・ウィンドレグス・ウィンドシールド
　武器―アースソード

居住区が命綱

属性の塔には５０階に居住区と言うものがある。
それはどの塔にも共通している。
居住区は町と同じなので、そこに入るだけでＨＰが１００％に回復する。
ここへ辿り着ければ、ほっと一息つけるというわけだ。

だがその道のりは長い。
グランデュール城下町を出て、銅の門をくぐり、マシュル森を通り抜け、ぴのこの村でポーション（ＨＰ１００回復の薬草)を買い込む。
ぴのこの村を出て、試練の森・水の森と進んで、やっと水の塔入り口に辿り着く。
ここから１階ずつ塔を登っていく。

１５階までは試練の森や水の森とほぼ同じ敵しか出現しない。
１６階からは通常の武器ではダメージをあたえられない不死族が出現する。
と同時に、水の塔では必ず薬草＋１を落としてくれるアイスクリオもいる。
この辺で薬草を満タンにしてさらに上階へ進む。

２６階からさらに強力な不死族が現れる。
このスカルマジシャンＭ(氷)ＬＶ２に、殺されかけたことがある。
確かＬＶ３０の頃だったと思う。
ＨＰが残り１・・・。
泣いて逃げ帰った。

だがＬＶ４６ともなると、さすがにここもクリア。
３１階から出現する強敵ブルーちびレックスの攻撃もなんとか耐える。
必ずポーションを落としてくれるハーピー蒼の出現もこの階から。
４０階からは属性無の魔物使いＬＶ５０やら武闘家ＬＶ５０やらが現れる。
属性装備に守られることがないから、ＨＰをかなり削られることもある。

そしてどうにかこうにか５０階の居住区に辿り着く。
プレイヤーのＬＶ上げの苦労はここから始まる。
ポーションを落とすハーピー蒼の出現は４８階で終了。
つまり薬草は減ることはあっても増えることはそうそうなくなる。

そこでＬＶ４６のプレイヤーはこういう手を使う。
５１階で連戦し、ＨＰがヤバくなると居住区に戻って回復する。
また５１階で連戦する。
まさに気が遠くなるほどの戦闘数を重ねてＬＶアップしていくのだ。

　防具ーフレイムヘルム・フレイムメイル・フレイムレグス・フレイムシールド
　武器ーアイスソード

水の塔に挑戦

ＬＶ４６になり、私はやっと属性装備を身につけることが出来るようになった。
画像は『水の塔』に昇るためのフル装備だ。
属性の塔は全部で４つ、『水の塔』(主は青龍)・『土の塔』(主は玄武)・『風の塔』(主は白虎)・『火の塔』(主は朱雀)

まず最初は誰もが『水の塔』から始める。
その理由は簡単で、一番攻略しやすく、一番薬草が手に入りやすいからだ。
どの塔も100階まであり、最上階にはそれぞれの塔の主が住んでいる。
この4つの塔の主全員に勝ち、それぞれの紋章を手に入れないと、次の段階に進めないのだ。

ここでやはり属性について書いておかなければならない。
このゲームの世界に住んでいるモンスターは、大きく分けると5種類に分類される。
水・火・風・土のいずれかの属性を持っているモンスター+属性が無のモンスターの5つだ。

『水の塔』に住んでいるのは属性が水か無のモンスターだけだ。
水属性が高い装備を身につけると、防御が強くなる。
だからアイスヘルム・メイル・レグス・シールドで身を固める。
だが剣だけはフレイムソード(属性は火)。

属性にはある法則がある。
水は火に強く、火は水に強い。
風は土に強く、土は風に強い。
防御は同じ属性で固め、武器は反対の属性のものを持つのが正解なのだ。

フレイムソードは水の属性を持つモンスターに強攻撃をする。
自分のスキルだけではなく、武器自体が攻撃力を高めてくれるのだ。
属性が無(殆どが人系)のものに対しては、自分のスキルが頼りなんだが。

運があがる装備

ひな祭りが終わると同時にLV４５になった私は、早速ゴールデンセットを装備してみた。
この装備の良さは、なんと言っても運が大幅にアップすることだ。

このゲームでは本人のキャラをクリックするとステータス表が別窓で表示される。
左側にはキャラの名前、キャラと連れているペットのレベル・メインHOME・現在位置・登録NO、右側にはキャラの現在のステータスが記される。
こんな感じだ。

ＨＰ　：○○○
攻撃力：○○
防御力：○○
魔力　：○○
魅力　：○○　
運　　：○○
火属性：○○　
水属性：○○
風属性：○○
土属性：○○

・ＨＰは体力（これがゼロになると死亡)
・攻撃力はＬＶアップと共に増えていく。さらに武器に定められている数字が上乗せされる。
・防御はどんなにＬＶがアップしても０のままなので、装備で補うしかない。
・魔力は当然魔法使い系が高いし、攻撃力の代わりにもなる。戦士も少しずつだがアップし、ペットの能力に影響を及ぼす。
・各属性についてはまた次の機会に。

さて、魅力と運だが、これはＬＶが高くなるに従って重要なファクターになる。
簡単に言うと、魅力が高いとペットが懐きやすい。
レアなペットを懐かせてＨＯＭＥに送り、それを売ることが出来る。
（ペットや相手のモンスターにも影響を及ぼすような気もする)

運はドロップアイテムに大きく作用する。
運が高ければ高いほどドロップ率がアップするのだ。
闇の洞窟～魔の巣窟では２５０万Ｇ～６００万Ｇで売れるアイテムが落ちてくるが、それを拾える可能性が高くなるのだ。
売れば、まさに一攫千金！

私はまだ洞窟に行ける身分ではないが、ドロップ品は多い方がいい。
店で売れなくても、道具屋で売れば叩き代(つまり薬草代)の足しになる。
だから運が合計で６３も高くなるゴールデンを装備したかったのだ。

だがこの程度ではたいした効果はなかった。
もともと運が低いので、ドロップ品が若干増えるだけだった。
しかもこれから主戦場となる属性の塔では防御の点で問題がある。
せっかくのゴールデン装備だったが、私は１レベルの間しか使わなかった。

　―装備―ゴールデンセット―ヘルム・メイル・レグス・シールド・ソード
　　　　　　　攻撃力２８ＵＰ・防御７４・運６３ＵＰ

買い物三昧

３３３３G貯めるのに必死になっていた私が、ある日突然大金（ゲーム内のお金だが）を手にした。
すると当然来るものが来た。
買い物三昧の日々だ。

当時は３０LVをやっと越えたばかりだった。
まずは４５LVから装備出来るゴールデンセット。
４６LVからの属性装備４セット。
６５LVからのヴァルカンセット。
勢い余って、９８LVからのプラチナセット。

まあこの辺りは悪くない買い物だと思う。
だが他にも買い捲った。
おもにコス物だ。
洞窟レア物と言われる一部の装備を除いたら、実はコス物の方が圧倒的に高いのだ。

理由は簡単で、殆どのカワイイ服は過去の期間限定キャッシュ物だからだ。
１００C＝15万Gのレートで計算しても、３００Cの服は45万Gになる。
持ち主が飽きて手放すものだから、それよりはいくらか安くなってるが。
それでも上下で70万Gの服まで買ってしまったりした。

お金というものには翼が生えている。
あれほどの大金があっという間に５０万減り、１００万減り、残り５０万Gとなって、私の買い物熱もようやく静まった。
（実はこの間に、クローゼット用の家まで買ってしまった）

私はこの散財を埋め合わせるようにLV上げを頑張った。
２匹のブータス（途中で「ブタロス」になった）を連れて、ひな祭り会場を回り続けて４５LVにまでした。
ただただTABとENTERを叩き続ける毎日。
（だから戦闘のことをゲーム内では「叩き」と呼ぶ）
単純作業が苦手な私なのに、よく飽きずにやってると思う。

―装備―X'ヘルム・X'メイル・X'レグス・鋼の剣＋２・セラミックシールド
　　　　　　攻撃力２２UP・防御７２
　　　　　　＊この装備で４５LVまで戦った。

久しぶりの[薫会]

なかなか日にちが合わなくて、去年のクリスマスパーティー以来の集合。
あんまり飲まないつもりだったのに、気分がよくてついつい進んでしまった。
結局ただの酔っ払いと化し、最後は…。
普段は笑い上戸なんだけどな。
泣けてしまった。

パパさん、甘えちゃいました…。

取り引きに手を出す

それはふとした油断から起こった。
ゲームを始めてちょうど１ヶ月が経った頃のことだ。
だんだんとレベルを上げるのに時間がかかるようになり、少し嫌気が差していた。

＊レベルは必要経験値に達すると上がる。
　必要経験値はレベルが上がるにつれ多くなる。
＊経験値は戦った相手のモンスターの強さで決まる。
　弱いモンスターは当然経験値が低く、強いモンスターは高くなる。
＊例えば必要経験値が１００とした場合、経験値１のモンスターとは１００回戦わなければならないが、経験値２０のモンスターなら５回戦えばいい。
＊要するに危険を冒さなければレベルアップが困難になっていくという仕組み。

そこで私は「白の塔」「ホークルタワー」を卒業し、より難関の「水の塔」へ遠征するようになった。
「グランデュール城下町」を出発して、「銅の門」をくぐり、「フォルク平原」１～「マシュル森」１～９を抜ける。
さらに「試練の森」１・２～「水の森」１・２・３と進み、ようやく「水の塔入り口」に辿り着く。

塔は１００階まであるが、最初からそんな高いところまでは登れない。
長い長い道のりをやってきて、さらに１階ずつ上がっていく。
２５階まではどうにか辿り着ける。
一度２６階より上に行き、残りのHPが１になると言う恐ろしい目に遭ってから、２５階までが限界になった。

そこでどうにかレベルを１アップさせ、帰路についた。
同じ道をテクテク辿る。
多分疲れていたんだろう。
後もう少しでHOMEに戻れると言う「輝く草原」（一番弱いモンスターしか出ない）に辿り着いた。

そこでついにやってしまった。
「ビー」（カワイイ蜂）が懐いてきて、お決まりの「仲間にしますか？」の文字が出たらしい。
らしい・・・と言うのは、機械的にTABとENTERを押していたので気付かなかったのだ。
「TAB」を押し、「ENTER」を押した。
その瞬間、６００Cで買った「ヤンいのたま砲台」が「ビー」に入れ替わっていた。

役に立たないとは言いながら、リアルマネーを払って買ったペットをなくしたのだ。
ショックは大きかった。

だがミスはミス、さらにダメペットに６００Cを出す気にもなれなかったので、通常ペットの中ではもっとも良いとされる「ブータス」を買うことにした。
だが「ブータス」の相場は３３３３G。
当時の私に簡単に払える額ではなかった。
そこでかなりの時間「ホークルタワー」にこもり、「団」と戦ってGを稼いだ。
疲れて、初めて『やめようか・・・』と思った。

ひとつだけ簡単にGが手に入る方法がある。
キャッシュを売ることだ。
やるまいと思っていたのだが、あまり疲れて、がっかりして、馬鹿らしくなって、とうとう『買いたい』掲示板の募集に目をやった。

ちょうど「ひな祭り」が開催されていた。
自分で欲しいものがあったので、さらに３０００円分のネットキャッシュを追加で買った時だった。
手元にはキャッシュがある。
簡単にGが手に入る。
私は募集のひとつにレスをした。

１５００Cを１００C＝１５万Gのレートで売った。
HOMEの通帳に１０％の税金を引かれた後の２０２万５千Gが入金されていた。
私は突然金持ちになっていた。

―装備―
　ラビットヘルム・ラビットアーマー・ラビットレッグ・ラビットソード・ラビットシールド
　　　攻撃力２１UP・防御６１
（これはコスではなく、実際の戦闘で使用した）

薬草代を稼がなきゃ！

HOMEを手に入れたのはゲームを始めて2週間が経った頃、LV３０になった頃だった。
LV１３の時レイサ森で８度目の死亡を迎え、それから主戦場は東に変わった。
「ゲルム海岸」～「スポアール海」～「パーケット海」と言う海方面だ。

さらに西へも世界を広げた。
「フォルク平原」～「アロン森」～「半獣の村」～「虹の草原」
あるいは「フォルク平原」～「マシュル森」～「ぴのこ村」
「フォルク平原」の途中の「ゴブリンの洞窟」は長いこと良い稼ぎ場になっていた。

だが次第にこの辺りでは物足らなくなってきた。
「パーケット海」の先には「ズバ海岸」～「ズバ街道」～「ズバ商店区」～「くらま山道」と広がっていく。

この「ズバ海岸」で、初心者プレーヤーは初めて「不死族」なるモンスターに出会う。
将来挑戦することになる「闇の洞窟」はこの「不死族」の巣窟だ。
その第１歩が「ズバ海岸」で遭遇する「国の門番」というモンスター。
「不死族」には通常の武器は役に立たず「聖なるナイフ」などの特別な武器が必要なのだが、この時点でそれを持っているわけもなく、戦いはペット頼みとなる。

一方「虹の草原」の先の「白の塔」の「零式」をなんとか制覇すると、次に待っているのは「ホークルタワー」
この塔の難敵は「ベイビー団」と「ドワーフ団」だ。
どちらも５連続攻撃を仕掛けてくるので、体力が少ないとやられてしまう。

ただし魅力もある。
このふたつの「団」は他のモンスター（最高でも６G）に比べ、落とすGが高い。
「ベイビー団」が３０G、「ドワーフ団」が５０Gなのだ。
この頃になると１０Gの「薬草」では足りず、３０Gの「薬草＋１」を買わなくてはならない。
２０個買えば６００Gだ。
この薬草代が馬鹿にならず、G欲しさに「ホークルタワー」に通った。

薬草代の為に戦闘をする。
なんだか本末転倒な時期だった。

＊装備―メロンヘルム・メロンアーマー・メロンレグス・どんぶらこモモα・β
　コス物が続いてしまうが、この頃はずっと「氷のローブ」で過ごしていたので。

一石三鳥のお楽しみ放題

私は武器マニアだ。
もちろん使用するのが好きなわけではない。
武器と名のつくものは、古代から現代のものまでつい惹かれてしまう。
特に中世ヨーロッパの鎧兜なんて目がないし、剣も大好きだ。

もしもお金が山ほどあって、ひとつだけコレクションルームを持てるとしたら、私は甲冑や剣や銃を飾る部屋を選ぶだろう。
もしも私をプレゼントでくどきたいのなら、可愛いぬいぐるみよりモデルガンの方が有効だ。
どちらも夢だが。

幼い頃からおもちゃの剣やピストルで遊んでいた子供が、唯一女の子らしい遊びをするときがある。
着せ替え人形だ。
可愛い服を買ってきては、あれこれ組み合わせて着替えさせるのが大好きだった。

自分の服は機能性を重視してしまう。
おしゃれの為に、窮屈だったり寒かったり不自由だったりを我慢することができない。
その分を着せ替え人形に向けてしまう。
自分の服を買わなくてもいいからと、親にねだった思い出がある。

遊びと言えば、お店屋さんごっこも好きだった。
親類のお店で、ちょっとわけあり商品をまかされ、小学生なのに好きな値段をつけては売っていた。
たとえ小額でも、これは【ごっこ】じゃなく【本物】のお店だった。

何故突然こんな話を始めたかというと、この３つの【好きなこと】がまとめて出来てしまう遊びにはまってしまったからだ。

自分(のキャラ)に鎧兜を着させ、剣や盾を持たせて戦える。
自分(のキャラ)に可愛い服をとっかえひっかえ着させて楽しめる。
自分(のキャラ)のＨＯＭＥでお店を始めて売ることが出来る。

この2ヶ月間、私はこのネットゲームにはまりまくり、ブログをサボり、みんなに心配をかけてしまった。
「しばらくお休みします」とかなんとか、断りを入れればよかったのに。
そのうち、そのうち、と思いながら、日が経つにつれ言い出しにくくなってしまった。
まさかゲームにハマって休んでますなんて・・・。

すっかり打ち明けてしまったので、これからは通常に戻るつもりだ。
ブログも続けていく。
ま、たまに(頻繁にかも)ゲームの話が入るかもしれないけど。
(正直今、それ以外に話題がない)

去年の終わりから体調を崩し、かなり嫌なことばかり続き、本当に参っていた。
その気持ちの方は、現実逃避することで持ち直したつもりだ。

向き合ってばかりいると疲れる。
たまには弱くなって逃げてもいい。

そんな風に自分を甘やかして、それがいい方の結果を生んだと思う。

持てる者・持たざる者

この世は不公平に出来ている。
「天は人の上に人を」作ってしまった。
そんなことは大人になったら誰でもが知っている。

それでもこのゲームの運営者には言いたいことが山ほどある。
と言っても、すべてキャッシュペットの不満なんだけどね。

先日から何件か連続して、ゲームの掲示板内で詐欺行為があった。
キャッシュでの取り引き（Aがアイテムかペット、Bがキャッシュで取り引きし、BはAの指定した物をお金で買い、それを引き換える）によるものだ。
祭り前から予約でキャッシュを売る人が、アイテムだけ手に入れて逃げてしまう（別のIDでプレーを続ける）と言うのが手口だ。

これは「警察」やら「訴える」やらの脅しが功を奏して解決したのだが・・・。
私には釈然としないものが残った。
詐欺を働いたのは殆ど今年から始めた低年齢（中学生らしい）プレイヤーなのだが、彼らが去年のキャッシュペットである通称「犬４」（ドックフォー）を手に入れる手段はこれしかなかったというのも本当なのだ。

明らかに「犯罪」と言える行為を庇うつもりはない。
だが今年のCペットである「ヤンのいのたま砲台」（通称「不良砲台」）が去年の「犬４」と同じくらい役に立てば、起こらなかったのではないかと思う。

何故「不良砲台」は役に立たないか。
それはこれが「攻撃力比例ペット」だからだ。
プレイヤーの「攻撃力」が高ければ能力アップし、低ければその辺の安い通常ペット以下の力しか発揮しない。

通常１００C（100円）は15万Gほどで取り引きされる。
つまり６００C（600円）の「ヤンのいのたま砲台」は９０万Gの価値があるはずだ。
だが現実は25万G～35万Gで取り引きされる。
低レベルプレイヤーがあまりの役に立たなさに呆れ果て、安く売ってしまうからだ。
それを高レベルプレイヤーが買いあさっている。
彼らには実に便利で安いペットとして重宝されているようだ。
だが６００Cを買い叩かれた低レベルプレイヤーの不満は貯まっていく。
その不満が詐欺を生んだ。
そう言っても過言ではない気がする。

長くなってしまうが、何故「犬４」がいいかを書いておく。
それは「犬４」が「レベル比例ペット」だからだ。
レベルが上がるにしたがって（プレイヤーのではなく、ペットのレベル）「犬４」は強くなるのだ。

簡単にまとめるとこうなる。
・LV１でもLV１００でも「ヤンいのたま砲台」はLV１のプレイヤーには役立たずで、LV２００のプレイヤーには役に立つ。
・LV１の「犬４」は誰が使ってもそれほど役に立たない。
・LV１００の「犬4」は誰が使っても凄まじく役に立つ。

LV１００の「犬４」を本当に必要としているのは低レベルプレイヤーなのに、実際に持っているのは高レベルプレイヤーだけなのだ。

このゲームを運営している会社が早急に「犬４」並みの「レベル比例ペット」を発売しない限り、悪いことは続きそうな気がする。

＊今回の装備は魔法系
　マリンクラウン・白のローブ・儀式の衣（下）・魔法使いの杖・聖なる十字架