勝手にお喋りーSanctuaryー

マニアックな趣味のお喋りを勝手につらつらと語っていますー聖域と言うより、隠れ家ー

見せたいんだよ!

2006-10-25 | TVや舞台やスポーツのお喋り
いろいろあって、殆ど寝ていないまま日曜日にルミネに行った。
座れたのに、電車の中で眠れなかった。
あんまり眠いと眠れないことがたまにある。

今日は立ち見まで出る満員御礼。
日曜日のネタバラエティだったせいかもしれない。
前説はロシアンモンキー(写真)
演者さんは前半がルート33、はりけ~んず、木村祐一、村上ショージ&ブラザーズ、水玉れっぷう隊、ジャリズム
後半が佐久間一行、ペナルティ、COWCOW、品川庄司、トミーズ
(寝不足頭ぼんやりで、順番間違えている可能性∞)

前半はキム兄やんと水玉さんが面白かった。
キム兄やんは「写術」の新ネタだった。
マンション工事現場の写真から、面白いストーリーを作り上げていく。

私も町を徘徊し、面白いものを探し回った経験がある。
あるコミュニティで「写真しりとり」というものをやっていたからだ。
参加者の写真の腕前は素人レベルではトップクラスの方ばかりだった。
(当然私はネタのみで参加)
もちろん「しりとり」なので、せっかく撮った写真もお題が合うまで使えない。
あれは楽しかったし、いい勉強になったなあ。

―関係ない話は終了~―

水玉さんの母ちゃんと息子ネタも、内容がバージョンアップしていて楽しめた。
大阪のおばちゃんって、本当にネタになりやすいようだ。
無論アキさんの料理のさじ加減が絶妙だからだけど。

水玉さんはダイノジさんのピンチヒッター出場だった。
ご存知かもしれないが、エアギター世界一に輝いたおおちさんが骨折と言うアクシデントに見舞われたのだ。
ここ!と言う時についてない気もするが、ピンチをチャンスに変えて、ダイノジには頑張ってもらいたい。

後半になって、疲れがどっと出てくるはず・・・のところで怒涛の展開になった。
さっくんも新ネタだ!
「ついてこ~い!」に拍手と大爆笑。
これですっかり目が覚めて、ペナルティへとつながる。

ワッキーは得意の女装(タイ人女性)だったが、途中で2つぐらいボケがとんだようだ。
ヒデさんに指摘され、ワッキーの目の焦点がぼやけてる。
ちょっと心配になったが、その後の顔芸で凄く頑張った。(大爆笑)
メンタル面が強くなったら、ワッキーはもっともっと面白くなれる。

何故かウマが合うCOWCOW。
前半関西勢、後半東京勢って感じだったのに、東軍に混じりってもれほど違和感がない。
前回の新喜劇でも、多田さんのモノマネに大うけだった私は、久々の漫才が見られて満足だった。

1じ3じと4じ6じの間に学園祭が入っていた品川庄司はラストかなと思ったが、ラス前登場だった。
このところいつもはいてる黒のパンツが、ついに緩くなったらしい庄司さん。
何度もパンツをずりあげる仕草をしていた。
これ以上痩せるのはヤバイ?
(私は顔が黒い方が嫌なんだけど、近頃やっと少し白くなってきた)

前半はいつも通り。
前回思わぬ庄司さんのアドリブツッコミ「露天風呂か!」が出た部分で、今回も品川さんはきっちりふったのに、普通の返しだった・・・。
(品川さんがちょっとがっかりしていた)

だけど今回も出ました、庄司さんの天然!(計算か?)
漫才も後半になると、汗をぬぐったり髪をかきあげたりするのが癖の庄司さん。
ちょうど「俺はカッコいい刑事を見せたいんだよ」と言う台詞の時、顔にかかった前髪を、暖簾のようにかき分けた。
「見せたいんだよ!」に顔出しの仕草がかぶった。

ああ、文字にするとじれったい!(伝わらない?)
そのあまりのタイミングの良さに、客席から自然と大爆笑と拍手が起こったのだ。
なんか「俺、やった?」って言いたげな庄司さんの顔が・・・(笑)

品川さんももちろん核になる「今日の一押し」を狙っている様子。
「はいはい、私がやりました」と言いながら、バカにした調子で庄司さんの顔をひと撫でする場面。
品川さんが一度撫ぜると、庄司さんが自分の顔を2度撫ぜるシステムに気づく。
ペロン~「ペロンとするな!」ペロンペロン~同時に品川さんが指を折って1度2度と数える。
これを高速スピードで随所に入れ込む。
「見せたいんだよ」髪かきわけ~ペロン~ペロンペロン~1.2と指折り
このセットに、私の理性はまたも決壊した。

今日も笑ったなあ。
そのせいか、帰りの電車でも結局眠れなかった。
でもいいか。
あれだけ笑えるほど元気なんだから。
Comments (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スニーカー・R&R

2006-10-19 | Pluviaの窓(写真のお喋り)
地元のABC-MARTで、新しいスニーカーを買ってきた。

さて、クイズです。
この3足のスニーカーの中に仲間外れがいます。
どれでしょう?

ハイカットのVANS?
ブ~!残念!
左のブラウン&ブラックでした~!

実はこのスニーカーだけ、母に買ってきたものなのだ。
母の世代では、スニーカーと言えば運動靴。
ハイキングの時に履くもの?くらいの認識だ。
当然タウンシューズとしてスニーカーを履くなんて考えてもいない。

だが最近は足腰もかなり弱ってきたし、私とお出掛けすると疲れるらしい。
しかも長年履き続けてきたパンプスのせいで、外反母趾も出来ている。
途中で足が痛いと訴えることもしばしばだ。

そこで思い切って、母の為にスニーカーを買ってきたのだ。
色的には抵抗がないと思う。
母は、え?これで電車に乗れるの?と言う反応だった。
今後年を取ったらスニーカーが一番便利よ、と説得すること・・・数分。
わりとあっさり受け入れてくれた。

そして今日は、このスニーカーを履いて初めてのお出掛けだ。
横浜までお墓参り兼お買い物。
茶のチェックのロングスカートの足元にはスニーカー。
なかなか似合っている。

東神奈川の菩提寺でお墓参りを済ませた帰り、横浜でお食事をし、お買い物をする。
東口と西口の両方に寄ったので、かなりの距離だ。
(ちなみに私はミニボストンとニット帽と2007年の手帳を買った)

そごうの地下でアイスクリームを食べながら、どう?と聞いてみた。
「全然足が疲れない」
嬉しい返事だ。
これならプレゼントし甲斐もあるよね。

最近はスローダンスしか踊れなくなっていた母。
今日、スニーカーで母の足はR&Rしていた。
Comments (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋の夜長に見るドラマは?

2006-10-18 | TVや舞台やスポーツのお喋り
秋ドラマが一周した。
このところ忙しくて、1週間のドラマを前もって録画していたら、多すぎて全部は見られなくなってしまった。

もともと観る気だったのは『Dr.コトー診療所2006』だけだ。
だけど裏の『嫌われ松子の一生』は、男優陣が私の好きな人ばかり。
要さん、北村さん、それに萩原聖人さんまで出るとなると、見逃すわけにはいかない。
こちらは頑張って生で観てみた。

初回はね・・・老人メイクの要さんだけだし・・・。
ありえない松子の行動にイライラさせられっぱなし。
だけど視聴率の差(コトー23.2、松子8.8)は気の毒すぎる。
2回目は、私が日本で一番上手い(あの年代では)と考えている萩原さんメインだから期待しよう。

『セーラー服と機関銃』は堤真一さんが良くて、案外観られる感じに仕上がっていた。
でも長澤さんってあんな顔だったっけ?
若い頃の広末さんに見えてしょうがなかった。

『たったひとつの恋』は、どうも北川台本が肌に合わないので(ロンバケですら途中でパス)あんまり観たくなかった。
だけど『品庄内閣』で大好きだった綾瀬はるかちゃんだし。
赤西くんショックで辛いだろう亀梨くん・聖くんへの同情もあるし。
(また仁くんのドラマが観たいなぁ・・・)
それで観てみたが、やっぱり肌に合わなかった。
もう1週は見るつもりだが。

『のだめカンタービレ』は汚すぎる。
今朝、不潔で混み合った貨物車のようなものに乗ってる夢を見て寝覚めが悪かったが、考えてみれば『のだめ』を観たせいかも。
しかもあの漫画独特のデフォルメをそのままCGにするなんて、私にはついていけない。
せっかくベートーベンやモーツァルトの美しいピアノが流れてるのに・・・。
クラシック好きの私には嬉しい内容なのに・・・。
それから今からでも遅くないから、竹中さんの役を日本人設定にして。(無理ありすぎ!)
日本人にだって世界に羽ばたいてる高名な指揮者がいるじゃないか。

ってことで、やはり『コトー』に戻ってきている。
『コトー』の魅力は、私にとっては中江監督だ。
私の中での東西の横綱が堤監督と中江監督なのだ。
まったく違う作風だけど、どちらも好き。

堤監督との出会いは『クリスマス・キッス』(1995年)
中江監督との出会いは『二十歳の約束』(1992年)
今から考えるとくだらないストーリーだったのかもしれないが、当時は『二十歳の約束』を毎週楽しみに見ていた。
SMAPでは吾郎ちゃんと言い続けてるのも、このドラマのせいだ。

『ひとつ屋根の下』なんて大ヒットも飛ばしてるが、これは誰が撮ってもヒットした気がする。
次に私が中江演出に惹かれたのは『若者のすべて』(1994年)だ。
このドラマはラストが最悪だった以外は、今でも心に残っている。
萩原聖人さんを心底上手いと思ったのもこのドラマだ。
木村拓哉さんを初めてカッコいいと思ったのも。

『おいしい関係』(1996年)は、中江監督演出だと、他の時より料理が美味しそうだった。
車のヘッドライトをスポット照明に使った演出も好きだった。
『眠れる森』(1998年)は、今でも木村さんの代表作だと思っている。
中江監督だと、木村さんは本当にいい演技をする。

『危険な関係』(1999年)も良かった。
豊川悦司さんを黒で、稲垣吾郎さんを白で表現した、二人の対決シーンは見ごたえがあった。
篠原涼子さんもこのドラマで演技を開眼した。
1話だけなのに、山Pの印象もはっきり残ってる。

そして去年の10月のSPドラマ『飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ』
もう途中からラストまで、普通に泣き続けた。
とめどなく涙が溢れてくる。
日本のドラマでここまで泣いたのは初めてだった。

私は人が死ぬことを売りにしたドラマが嫌いだ。
そうだとわかった時から、そのドラマは見ないことに決めてる。
だがこのドラマだけは例外だった。
死ぬことではなく、命尽きるまで「生きる」ことを描いたドラマだったからだ。

話は大幅にずれてしまった。
この秋は、観る甲斐のあるドラマが少ないせいかもしれない。
Comments (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

俺たちだけじゃねぇか

2006-10-13 | TVや舞台やスポーツのお喋り
定例ルミネ詣でを行ってきた。
11日の水曜日7じ9じだが、何故だか空席が目立つ。
よく考えたら、晴れの続いた連休の後で、世間は疲れてるかお金がないかなのだろう。
連休中も遊べなかった私は、ルミネでストレス発散するしかない。

空いてたせいもあるが、別々にチケットを取ったSずさん、Kとはちゃんと偶然にも3人並びの席。
どう見ても一緒に来た友達同士だが、そうじゃない。
しかも2つ置いた先の席にもKネホさんが・・・。
このまま「スナック薫」に飲みに行きたいようなメンバーになってしまった。

今回の前説はアームストロング(写真)
演者さんはネタ組み:ハリセンボン、ハイキングウォーキング、だいたひかる、ハリガネロック、POISON GIRL BAND、品川庄司
プロデュース公演:木村祐一、大山英雄、千原兄弟、アップダウン、COWCOW

ハリセンボンはとにかくキャラがいい。
ツッコミ春菜ちゃんのお客さんに対応したアドリブもすごいと思う。
だけどまだまだ自分たちのテンポが出来上がっていないので、どうしても途中でだれてしまう。
後しばらくしたら、(それだけ努力したら)化けるかもしれないが。

前回面白かったハイキングウォーキング、今回はハプニングに負けた。
余命残り少ないことを息子に告げる父親。
だがBGMには4軒先の「磯野家」から聞こえてくる陽気な音楽。
「磯野家」に腹を立てる息子。
と言う設定で、なかなか面白かったのだが、途中でお父さんのカツラが取れてしまい、妙な笑いが起こる。
演じてる方も笑いをこらえきれず、無理矢理オチにもっていったが・・・。
なんか、とっても残念な感じだった。

とにかく空席が目立ち、お客さんも初めての方が多いのか、笑いも少ない。
ハリガネロックのコントは、修学旅行の中学生団体がいる日にやったらもっとリアクションがあっただろうに。

POISON GIRL BANDはしばらくぶりだったが、すごく面白くなっていた。
まったりしたテンポがしっかり身についた感じで、安心しながら笑えた。
スフィンクスを散歩させたいと言う願望が、それほど唐突でない流れもいい。
外国と言えばエジプトとフィリピン(だったっけ?)しか知らない設定で、しかも他に出てきた国名がトルコって。
(無論アメリカとか言えよというツッコミがあった)
この辺りからガイドブックの話が笑えた。

そしてトリの品庄。
初めに断っておくが、今日は空席が多く(しつこい?)、笑いもいつもより少なかった。
それにしても私たち3人、笑いすぎ!!
ツボにはまってしまって、どうにも笑いが止まらなくなってしまったのだ。

「街で声をかけられるようになった」から「誕生日」ネタ~「死にたくない!」~「よかろうもん」辺りまでは流し見だった。
(ごめんなさい。どのくらい聞いたか・・・)

だが「よかろうもん」のタケコプターから、庄司さんの思いがけないアドリブつっこみが。
「露天風呂かよ!」
しずかちゃんのお風呂シーンを上から見る=露天風呂。
品川さんも笑いながら、「そんなつっこみ用意してたのか・・・」

ここから笑いが止まらなくなってきた。
長く見て来たからこそ、ちょっとしたアドリブに弱い。
ショウ・ドンゴンからワキガの流れで、品川さんがチェルノブイリ(それくらい危険なワキガ)まで持ち出してきた。
「ショルノブイリ・ドンゴン」って、庄司・チェルノブイリ・チャン・ドンゴンの合わせ技まで飛び出す。
言い返そうとした庄司さん、全部言えなくて困った顔に。(また爆笑)
「チェル・ドンゴン」に縮められ、「俺、いねぇじゃないか!」

いつもの「取調室」でも、「はいはい、私がやりました」とバカにしたように言った品川さんが、庄司さんの顔を撫ぜる場面。
撫ぜる→「ペロッとするな」→撫ぜる→「ペロッとするな」を繰り返す。
二人も途中から顔を見合わせながら笑ってたし、私たちも大爆笑なんだが、どうも笑いが起こっているのはここだけ?
で、品川さんが「俺たちだけじゃねぇか」

品川さんは舞台の上でもわりと笑うのだが、正直庄司さんがこんなに笑っているのは初めて見た。
これってもう楽屋のノリだ。

何を言っても笑う客は、芸人をダメにする悪い客らしい。
私たち、この日は悪い客でした。
でもそのくらい面白かったんだから仕方がない。

「俺たちだけじゃねぇか」
そこに私たちも入ってるって考えたら、ちょっと(かなり)嬉しい。
Comments (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

真面目にバカをやる-シン・シティ-

2006-10-09 | 映画のお喋り
『シン・シティ』 2005年 アメリカ
  共同監督:ロバート・ロドリゲス、フランク・ミラー(原作)
  ゲスト監督:クエンティン・タランティーノ
  出演:ブルース・ウィリス、ミッキー・ローク、クライヴ・オーウェン、
     ジェシカ・アルバ、ベニチオ・デル・トロ、ブリタニー・マーフィ

かなり笑えた。
だが笑えたと言うと、「これのどこが笑えるんだ!」と眉間にしわを寄せた人から怒られるかもしれない。
全編R-15の残虐・殺戮・拷問シーンばかり。
指先に切り傷を作り、タラっと流れた一筋の血を見ただけで失神しそうな人は見ないほうが安全だ。

さらに本格ハードボイルド志向を期待する人も失望するだけだ。
かと言って、気楽なアメコミ原作映画の軽さを楽しみたい人もダメ。
ではどうやってこの映画を楽しむかと言えば、ハードボイルドのパロディと思うしかない。

ストーリーは3人の男のモノローグで進められていく。
ハードボイルド小説の基本は、主人公の自分語りによる、過度なストイックさに隠れたナルティシズム。
この映画はその部分を強調することで、ストイックなヒーローの、実は身勝手な(ナルシストゆえの)思い込み行動を皮肉る。

だがこの哀れな「男のロマン」の残骸のような主人公たち、どういうわけか魅力的なのだ。
特にミッキー・ローク演じるマーヴは切ない。
その醜い外見(特殊メイク)の為に女性に縁がないのだが、ただひとり彼に声をかけ、夢のような一夜を与えてくれたゴールディに純愛のすべてを捧げるのだ。
ゴールディは大物の悪事を知ってしまい、マーヴに保護を求めただけなのに。

「シン・シティ」はアメコミの世界の中でも、最強・最悪の街だ。
街を牛耳るのは教会のトップ、神の代理人である枢機卿と上院議員の兄弟。
枢機卿は信者の儀式的食人肉に神の赦しを与えちゃってる。
上院議員の息子は少女連続暴行殺人者だが、親父の陰に隠れて堂々と罪を重ねちゃってる。
正義を貫こうとした警官は、その相棒の警官に背後から撃たれちゃう。
救いようのない街で、バッドマンでもスパイーダーマンでもスーパーマンでもない普通の男(?)が、愛する女を必死で守ろうとあがく。

ただこんなふれ込みを本気で信じちゃいけない。
彼らはもしかすると空を飛べないだけで、スーパーマンより超人かもしれない。
至近距離から銃で何発撃たれようと、フルスピードの車に撥ね飛ばされようと、決して死なない。
あんまり死なないから、観ていて笑ってしまうしかないのだ。

そしてそんな馬鹿げたストーリーに命を与えたのは、豪華な役者たち。
連続暴行魔から11歳の少女を、自分の命と引き換えに救う警官ハーディガンのブルース・ウィリス。
暴行魔は『ターミネーター3』でジョン・コナーを演じたニック・スタール。
このニック、最後はイエローバスタードという怪人にまで変身する。
救われた少女は19歳になるまでハーディガンを思い続けるのだが、このナンシーにセクシーなジェシカ・アルバ。

ミッキー・ロークのマーヴの敵役で、信心深い食人肉猟奇男になんとイライジャ・ウッド。
ロードオブザリングのフルドくん、こんな役やって大丈夫なんだろうか。
最後は生首出演だし。
他にも、最初と最後に出てくる娼婦ばかりを狙う殺し屋にジョシュ・ハートネット。
あんまりストーリーに絡まないし意味ないんだけど、このオープニングを見て、タランティーノはゲスト監督のオファーを受けたし、ブルース・ウィリスも出演を決めたと言うから、PV的役割を果たしてるんだろう。

監督のロドリゲスも、こういう映画の撮り方をよく知っている。
モノクロームで部分的に色を入れる手法のお陰で、残虐なシーンがかなり緩和されているのだ。
吹き出す血も赤じゃなくて白だったり黄色だったり。

3人の主人公の中でもっとも弱い(と私が感じる)のはクライヴ・オーウェン。
この人、『キング・アーサー』で主演したのに、まったく影が薄かった。
私の好みでないせいかもしれないけど。
ところがこのクライヴの話の脇役がデヴォン青木演じる、殺人マシーン(忍者?)のミホがめちゃカッコいい。

さらにはネタバレだけど、クライヴとベニチオ・デル・トロのシーンをタランティーノが撮ってるのだ。
ここは笑える。
真面目腐って、確信犯的にアメコミをそのまま映画にしちゃったロドリゲス。
意識してコメディに徹したタランティーノ。
シーンは短いけど、タラファンは必見。

何にしろ、笑ったもの勝ちの映画であることは間違いない。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

戦う男たち

2006-10-06 | TVや舞台やスポーツのお喋り
―スポーツマンNo.1決定戦―

ずっと以前ラジオの番組で、品川さんは庄司さんに何度もこの番組に出るよう勧めていた。
そのたび庄司さんの答えは同じだった。
『体を一から作らなきゃならないから、面倒くさい』

それから2年以上の日々が経ち、品川さんはこう考えたに違いない。
『俺がやれば、庄司もついてくる』

品川さんは自ら肉体改造に着手し、筋トレや格闘技で体を苛め抜いた。
その姿を見て何かを感じたのか、ついに庄司さんも動いた。
16キロの減量で体脂肪率9%の肉体を作り上げたのだ。

満を持して、品川庄司は戦いに挑んだ。

品川さんの成績を責めてはいけない。
すべてのチャレンジャーの中で、学生時代にスポーツを経験していないのは多分彼だけだと思う。
スポーツ自慢の猛者が集まる不利な勝負に、彼は敢えて挑戦したのだ。

元々の意義は、相方を闘いの場に送る込むことだったに違いない。
負けず嫌いの彼が、自ら恥をかくことになっても成し遂げたかった使命。
そのことを考えると、私の胸は熱くなるのだ。
さらにトレーニングを積んで、雪辱してほしいと心から願う。

それからワッキーの涙。
もらい泣きした。
あの悔しさは本当に心から理解出来た。
戦わずして負けるということが、もう二度とないよう祈りたい。

さて。
番組が始まる前、私は庄司さんのボーダーラインを勝手に想定した。
どんな競技があるか詳しく知らなかったので、とにかく3つ。

・モンスターボックス―15段
・腕立て―170回
・ランニング―3回戦突破
・最終順位―6位以内

これは最高値だ。
初出場で30歳の庄司さんが、もしこれだけの成績を残せたらすごい。
そして実際の合格ラインがこちら。

・モンスターボックス―13段
・腕立て―150回
・ランニング―3回戦まで残る

現実は実に微妙な結果に終わった。
合格ライン以上だが、期待最高値を僅かに下回った。

それでも私は満足だった。
モンスターボックスに挑戦する時の、戦う男の顔がいい。
こういう顔が見たかったのだ。
笑いを求められない場に立った時、彼はどんな時も忘れなかった「芸人の顔」を捨てた。
だが番組とプロデューサーが求めるものを提供するのなら、「芸人の心」は忘れてないのだからそれでいい。

そして何より、中距離の持久走(競技名は忘れたが)の3回戦、本当に疲れてしまって彼は遅れていた。
前を行く3人は快調に飛ばす。
勝てないことは誰の目にも明らかだった。

だがここから彼は死力を振り絞るのだ。
無駄だとわかっている戦いに挑み、スピードを上げ、4位でゴールインした。
4位なら6位でも同じだ。
決勝レースには残れないのだから。
何も辛い思いをして、スピードを上げなくてもよかったのだ。

それでも彼は走った。
最後までレースを捨てなかった。
この瞬間の彼が、私には誰よりも輝いて見えた。

正直スポーツから長いこと離れていた庄司さんが、この番組で活躍できるとは思ってなかった。
元野球部と言っても補欠の3塁コーチャーだし。
だけど品川さんに引きずられたとしても、嫌々だったとしても、体を作り始めた時の彼の決意を、私は甘く見ていたのかもしれない。

今はこう言いたい。
もう一度挑戦してくれ。
そしてもう一度自分を越えてくれ・・・と。
Comments (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ロフトプラスワン・プラス

2006-10-05 | TVや舞台やスポーツのお喋り
翌日すぐに書こうと思ったのに、用事が重なって忙しくなってしまった。
前回書き漏らしたことを少し。

品庄が登場すると、洋七師匠は庄司さんに「芸人の癖にカッコよすぎる」とクレーム。
当然話は庄司さんの恋愛話へ。

・好みの情勢のタイプは?
「僕もいろいろな女性とお付き合いしてきましたが、最終的に優しい人がいいです」
師匠は「顔だけで付き合って、相当酷い目に遭ったな」とツッ込む。

・結婚観について。
「結婚はしたいんですよ~」
だが
「僕は全然片付けられないんですけど、誰かに部屋を片付けられるのは嫌なんです。
全然料理できないんですけど、誰かにキッチンをいじられるのが嫌なんです」
だけど
「帰ってきた時に、おかえり~と出迎えられたいです」

当然師匠と相方は呆れ顔。
「それじゃ結婚できないよ」
「おまえが帰るまで、身動きひとつ出来ないのか」
と、散々な言われ様だった。

最後に師匠が品庄に伝承した笑魂は
【拾う芸はあっても、捨てる芸はない】

とにかく何でもやってみれば、どんなことでも将来に役立つと言うこと。
本を書くのもよし、写真集を出すのもよし。
芸は舞台の上だけで磨かれるわけではないのだ。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

笑魂は伝承された

2006-10-02 | TVや舞台やスポーツのお喋り
『島田洋七の笑魂伝承Vol.28』―新宿ロフトプラスワン―

こんな日にデジカメを忘れていった私・・・痛恨!
写真、撮り放題だったのに・・・。

ゲストに品川庄司と発表された時から楽しみにしていた。
チケットを取ってからワクワクしていたが、場所が夜の歌舞伎町のど真ん中。
一人で行くのはちょっと不安だった。
が、そこは同じ期待でワクワクしていた人が他に5人もいたわけで。

せっかくの日曜日なので、まず『東京フレンズパーク』で庄司さんが通っていると言っていた三宿のカレー屋さん「ビストロ喜楽亭」へ寄ろうということになった。
雨の中を三軒茶屋から歩いてお店に辿り着くも、やはり行列が。
だけど待った甲斐はあった。
名物つぼ焼きカレーの美味しかったこと。(お勧め☆☆☆☆☆)

お昼を食べた後は、ライブ会場のオープンまでお茶をしながら時間を潰す。
もちろん話題は品庄のこと中心。
早めに新宿に移動し、ロフトプラスワンに着いたら・・・一番乗りしてしまった。
整理番号順に入場だから、早く行っても得することはないのにね。

ライブハウスのような内装の箱の中は、テーブルあり、お座敷あり。
ライブ中も店員さんに自由に(飲みものと軽食を)注文、劇場とはまったく違った雰囲気が楽しめる。

前説のシベリア文太さんが思い切り寒くしてくれた後で、5分遅刻の洋七師匠がたくませいこちゃん(新喜劇の女優さん)を伴って登場。
盛りだくさんのフリートークで、たちまち空気は温まる。

さすが師匠のトークは上手かった。
上手いと同時に、7年も続いた純愛(不倫だけど純愛と言いたくなった)の話にはいろいろと考えさせられた。
芸人さんは魅力あるんだよね。
普通の男性にはない魅力があって、なかなか離れられないんだよね。
凄くわかる気がした。

師匠のトークであっという間の1時間が過ぎた。
休憩が入って、いよいよゲストの品川庄司登場だ。
ここで前記の悔いが蘇る。
ああ、デジカメ・・・・。

さて、このレポをどうやってまとめようかと考えた。
約1時間半のトークなので、全部書いていたら何時間かかるだろう。
やはり箇条書きで、印象に残ったものを書くのが一番?

・品川さんの小説『ドロップ』の話。
最初は小説と言う形でなく出版社からオファーが来たが、若手芸人の回顧録なんか誰も読みたがらないと思い、小説と言う形にした。
劇団ひとりさんの成功の後に芸人が小説を出すのは大変だろうと言われたが、売れなかったらそれを笑いに出来るので気が楽だった。
これからも年に1冊の割合で書いていく。

・庄司さんのヘアヌード写真の話。
師匠から本がダメなら絵本を出せと言われ、以前書いた絵本(POINTの会場で売られていた)がまったく売れなかったと言いながら、「出します!」
でもホントに出したいのはやっぱりヘアヌード写真集。
そこから師匠と品川さんがカメラマン、海外ロケの話まで進む。
ふたりで取り分の話をし、「庄司は脱ぐだけだから1円」「タンクトップの現物支給」と散々。
だけどきっちり「タンクトップは白で」と返した庄司さん、成長したね。

・10年後、どうなっていたいかの質問に、まず品川さん。
自分たちの番組を持てたらって言うのが真っ先にある。
それから映画を撮りたい。
実は『ドロップ』にもそういう話が来ているのだが、撮らせてもらえるのならという方向で話している。
もしそれでダメなら、映画にならなくてもいいと思ってる。

・庄司さんの場合。
「僕はストリップ劇場を持ちたいです」ん?
結局自分専用(自分が脱ぐだけ)のストリップ劇場らしい。
さすがに「バカ?」と呟いてしまった。

この流れでわかると思うが、品川さんは小説や映画を中心とした文化人の発言が多く、内容も(笑わせながら)真面目。
庄司さんは徹底して下ネタだった。
そういう緩急の流れを師匠が上手くリードしていたと思うし、ふたりもその流れを汲んで、うまく船を漕いでいた。

そして最後に品川さんが芸人としてルミネについて語ってくれた。

最初はルミネに出るのが面倒だった。
ちょうどTVに出られるようになった頃で、スケジュールが真っ先にルミネで埋まってしまい、TVの仕事を断るのが嫌だった。
だがここ数年、ルミネで認められた芸人が必ずブレイクしている。
次課長・ペナルティ・タカトシ・宮川大輔さん・ほっしゃん。(それに多分これからダイノジ)、みなルミネで認められ、翌年出てきた。

だからポッと出てきた芸人とは違い、彼らは簡単には消えないと思う。
ルミネという舞台の下地があるから、生き延びていくと思っている。
吉本にはルミネが必要だし、その舞台に立てることが今は嬉しい。

私にとっては何よりの言葉だった。
Comments (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする