勝手にお喋りーSanctuaryー

マニアックな趣味のお喋りを勝手につらつらと語っていますー聖域と言うより、隠れ家ー

転職は慎重に。

2007-01-31 | ブラゲのお喋り
このゲームでは、職業選びがかなり重要な要素だ。
LV4で旅人から見習い戦士になった私に、もう少し将来を見通す目があったらと思う。
剣が持ちたい、鎧が着たい、と言う理由だけで職業を選んだ私は愚かとしか言いようがない。

何故なら、戦士コースの最上級職は「覇者」か「英雄」なのだが、「英雄」はジョブマスターするのがもっとも難しく、殆どなり手がいない。
戦士コースを選んだ人の多くが目指すのは「覇者」なのだ。

ところがこの「覇者」、戦士だけをやっていればなれるというものではない。
「見習い格闘家」~「武闘家」~「魔闘士」のコースもマスターしなければならない。
だが格闘系に興味がなかった私は、まったくこのコースを無視してしまった。

ともあれ、レベル10になり、私は見習い戦士をジョブマスターした。
このゲームではジョブマスターするたびにスキルがひとつ加わわる。
旅人から見習いになる時に得たスキルは「強打」。
見習いをマスターして得たスキルは「大斬り」。
スキルは武器と攻撃力に比例するので、この時期にスキルマスターはそれほどありがたく感じられなかった。

見習い戦士をマスターすると、上級職は「戦士」か「騎士」に分かれる。
私はこの時もよく考えることもなく、言葉の響きだけで「騎士」を選んでしまった。
「騎士」をジョブマスターするまで16レベル、つまり26レベルになるまではずっとこのままだ。
そして私はすぐにこの選択を後悔することになる・・・。

 ―装備―レンジャーハット・石斧・革の盾+1・きこりの服(上)・革の靴 
 ―アクセサリー(3つまで装備出来る)―リストバンド×3
      攻撃力+5・防衛力12  
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いよいよ外の世界へ

2007-01-30 | ブラゲのお喋り
「花人参」(これがけっこう強い)から無事「赤い花」をドロップされ、ギルドで【初めの通行証】を手に入れた見習い戦士の私は、いよいよ城下町から外の世界へと向かった。

この頃はリンクされている関係サイト(普通のプレイヤーが管理人をしているファンサイト)を見て、どんな世界が待っているかという知識だけは手に入れていた。
「初めの門」を出ると、まず「輝く草原」に出る。
そこから北に向かうと「ゲルム川」を遡って「ニサ山」に。
東に向かうと「ゲルム川下流」から「ゲルム海岸」、さらには「スポアール海」が待っている。

西に向かうと「フォルク平原」や「マシュル森」、そして「暗い森」がある。
ただし西へ向かうには【銅の門】を通らねばならず、それには新たに【西の通行証】を手に入れなければならない。
また「暗い森」の先にある【暗闇の塔】へは、40レベルに達しないと登れない。

【西の通行証】は、「ニサ山」の先の「太陽山」に出現する「ファイアービートル」からドロップされる【炎の石】をギルドに渡さないと手に入らない。
つまりまず、目指さなければならないのは北と言うことになる。

「輝く草原」~「ゲルム川」~「ゲルム川中流」~「ゲルム川上流」~「ニサ山入り口」~「ニサ山」~「狼谷」~「ニサ山頂」~「太陽山」
順調に行っても30戦闘の道のりだ。
レベル9になるまで、私はこの道を行ったり来たりしていた。
だがこの辺りは、意外と順調にクリアできた。

少ない持ちパワーでこの長い道のりをクリアするのに、実は強い味方がある。
「薬草」だ。
「薬草」は道具屋で売っているものの中で、もっとも役に立つと言うより必要不可欠なものだ。
10Gで買えるこの「薬草」を使うと、パワーを20回復することができる。
だから出かける時はこの「薬草」をできる限り買い込んでいく。

パワーを回復するには、もう一つ手段がある。
城下町に戻るか、別の村に入ることだ。
中に入るだけで、フルパワーに回復する。
「ニサ山」の中には「エルフの村」があって、この村の付近でウロウロしていれば、薬草が切れた時でも戻るだけで済む。
「エルフ村」でも薬草が買えるし。

もうひとつ、出かける時に忘れちゃいけないのは「花の羽」だ。
これは実に便利な「ワープアイテム」なのだ。
どこにいようと、どんなに遠くまで出かけていようと「花の羽」を使えば花畑1に戻れる。
(戦闘をせずに城下町に入れる)

パワーがなくなりかけ、薬草も切れてしまった時にこの「花の羽」の出番が来る。
ただし100Gと見習い戦士には高価な為、殆ど使用したことはない。
もっとGが欲しいと、痛切に感じる時期だった。

 ―装備―革の兜・小さな鞭・革の盾+1・革の胸鎧・革の靴
         攻撃力+4・防衛力12
         (革で統一した装備がお気に入り)
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ギルドで転職しよう

2007-01-29 | ブラゲのお喋り
初めてグランデュール城下町に落とされた時の職業は【旅人】だ。
花畑で修行を積み、やがてレベルが4に上がると、自分のステータス表の職業欄に「ギルドで転職しよう」の文字が入る。
ここでようやくプレイヤーは、自分で進む道を選べるようになる。

転職する時は、必ず【儀式の衣】上下に着替えなければならない。
さらに装備を「外す」機能はないので、素頭・素手(左)(右)に替える。
道具屋で5G払うが、その後5Gで引き取ってくれるので損はない。
(道具屋は価値の3分の1の値段でどんなアイテムでも買い取ってくれるが、1Gのものはさすがにそれ以下にはならない)

着替え終わってギルドの【転職】ボタンを押すと、様々な職業が表示される。
殆どの職が見習いだ。
戦士・武闘家・僧侶・魔法使い・盗賊・羊飼い・弓使い。
すべて見習いがつく。
ただし商人・踊り子・遊び人・アイドルには見習いがない。

職業によって装備できるものが決まってしまうので、私は迷わず【見習い戦士】を選んだ。
見習い戦士の上級職である戦士・騎士・重戦士などでなければ、憧れの鎧兜が着られないし剣も持てないからだ。

もっともジョブマスターすれば再度転職は可能なので、例えば見習い魔法使い、魔法使いと進んでも、戦士になれるらしい。
いずれは魔法使いにもなってみたい気がする。
あるいは盗賊とかね。

 ―装備―素頭・素手(右)・素手(左)・儀式の衣(上)・儀式の衣(下)
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

モンスターに懐かれる

2007-01-28 | ブラゲのお喋り
花畑でしばらく戦っていると、自然とレベルアップしていく。
もちろんその間に何度か死亡したが。

レベルアップするたびに、自分の持ちパワーが少しずつ上がる。
同時に攻撃力もアップして、戦闘が楽になる。
ただし防御力はどんなにレベルがアップしてもゼロのままなので、これは装備に頼るしかない。
いい装備を持っていると、防御力が上がり、受けるダメージが少なくなる。
持てるものは強いのだ。

もうひとつ、戦闘が楽になる方法がある。
ペットを持つことだ。

モンスターを倒した後、時々だがドロップ品がある。
さらに「▲▼が仲間になりたそうにこっちを見ている」と言う言葉の後に、「仲間にしますか?」と選択を迫られることがある。

レベルに関係なく、すべてのプレイヤーは2体までペットを持つことが出来る。
無論1体も持っていないか、1体しか持っていない場合は、喜んで「仲間にする」を選択する。
2体持っている場合は、より強いペットが現れた時のみ交代する。

一緒に戦闘を経験していると、自分のペットのレベルも上がる。
ペットのレベルの上がり方は単純で、今のレベル×30戦闘+1だ。
1レベルのペットが2レベルに上がるのに必要なのは31戦闘、10レベルであれば301戦闘すると11レベルになる。

レベルが上がるとペットも強くなる。
ただしもともとそのペットが持っている経験値は変わらないので、しばしば迷う。
5EXPのペットが7レベルになったものを、10EXPのペット(当然レベルは1)と替えるべきか。
しかも一緒に長く戦ってきたペットを捨てる時は心が痛むし。
(結局替えるのだが)

ペットを持って得をするのは、ペットも一緒に戦闘に参加することだ。
自分、敵、と交互に戦ってきたものが、自分、ペット1、ペット2、敵となる。
つまり味方側が3回攻撃して、敵が1回。
ずいぶんと戦いが有利になる。
実際ペットを2体持ってから、死亡することは余りなくなった。
6回の死亡で、私は花畑を卒業した。

 ―装備―革の兜・石棒・木の盾・ローブ緑・靴(緑
         攻撃力+4・防衛力8
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

運がいいと手に入る

2007-01-27 | ブラゲのお喋り
このゲームの世界にあるすべてのアイテムには、それぞれの役割がある。
攻撃力がアップするアイテム、防御力がアップするアイテムの他にも、魔力や魅力や運がアップするアイテムがある。
価値がないものはひとつもないが、その価値に大きな違いはある。
ほうきやなべのふたには1Pの威力しかないが、すごいものになると1000Pもの価値がつくのだ。

このアイテムを手に入れる方法は二つしかない。
買うか、モンスターが時々気紛れにドロップしていくのを待つかだ。
買うと言っても、道具屋の品揃えはよくない。
殆どは他のプレイヤーが所持しているHOMEを巡って、目当てのものを見つけるしかない。

最初は所持金が少ないので、ひたすらモンスターがドロップしていくのを待つ。
私(のキャラ)が着ているオレンジ色のローブは、初めて城下町を出て行った時にドロップしたものだ。
(こん棒、革の盾、革の兜、靴は道具屋で買った)

アイテムには装着レベルと言うものがある。
戦闘を繰り返すと、自然とレベルが上がっていく。
レベルが上がると、価値の高いアイテムが装着できるようになる。
せっかくドロップしたアイテムでも、レベルが足りないと装着できない。

レベルは必要経験値に達すると、自然に上がる。
この経験値は倒したモンスターから得るので、戦闘を続けていればいずれは上がる。
1レベルから2レベルに上がる経験値は少しですむが、レベルが上がるにつれ、膨大な経験値が必要になるので、だんだんとレベル上げは難しくなる。

すべてのモンスターには「経験値(EXP)」が定められている。
経験値の低いモンスターは弱く、高いモンスターは強い。
1EXPのモンスターと100回戦うのと、100EXPのモンスターと1回戦うのと、得る経験値は同じだ。
だが受けるダメージも大きくなるので、最初のうちは弱いモンスターとしか戦えない。
花畑にいるような。

 ―装備―革の兜・こん棒・革の盾・ローブ橙・靴(橙)
         攻撃力+2・防衛力6
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

戦いに敗れた・・・。

2007-01-26 | ブラゲのお喋り
「道具屋」にはいろいろ商品が並んでいたが、飛びつきたくなるようなものは売っていなかった。
しかも所持金は30Gしかない。

仕方なくほうき(これでも攻撃力が1Pアップ)10Gと、なべのふた(これでも0Pだった防御力が1Pになる)7Gを買う。
別に大掃除がしたいわけじゃなくて、これしか買えるものがないのだ。
おなべ(頭を守る)でさえ、25Gもするので、初めは買えなかった。

さて、(情けないながら)準備が整ったので、花畑に移動してみた。
一度違う場所に移動すると、最低3回はそこで戦闘を行わなければならないらしい。
アトランダムに登場するモンスター(と言っても最初は激ヨワ)と戦う。

まず自分の攻撃(先制攻撃されることもある)、次に敵の攻撃と順番に繰り返される。
自分が攻撃すると「▲▼に○ポイントのダメージを与えた」、敵が攻撃すると「▲▼に○ポイントのダメージを受けた」と表示される。
受けたダメージが持ちパワー(最初は30HP)を越えると死亡する。

死亡した。
自分(のキャラ)が黒枠に囲まれた画面に変わり、「△▽は戦いに敗れた」と書かれる。
そして城下町に強制送還された上、なけなしのGまでぶん捕られる。
大掃除姿じゃ、強いわけない。

 ―装備―おなべ・ほうき・なべのふた・白Tシャツ・紺ズボン
         攻撃力+1・防衛力3
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初めはみんな旅人

2007-01-25 | ブラゲのお喋り
ずっと続けていた某所のネットパチンコが落ちてばかりいるので嫌になってきた。
オートで回しっぱなしにしたまま他の作業が出来るの便利だったのだが。
体調が優れずに休んでいた日、あまり暇だったので以前からあるとは知っていたゲームのサイトに入ってみた。

メアドも必要なく、HNとパスワードを設定すればすぐに登録できるようだ。
登録してみた。
すぐに顔のパーツを作る画面になった。
ここで目・鼻・口・髪型を選べる。
選んでみた。

ゲーム開始画面に移動した。
自分で選んだキャラ(顔だけ)にお仕着せのTシャツと紺ズボン姿。
身分は【旅人】で、持ちパワーは30HP、所持金は30Gだった。
(Gと言うのはこのゲーム内でのお金の単位GOLDの略)

最初に落とされた場所は、【グランデュール城下町】という場所だった。
この城下町には外の世界に出て行く門がある。
だがこの門は、【通行証】がないと通れないらしい。
最低限のことだけが書かれているマニュアルを読んでみた。

―最初は花畑(1~3まである)で修行しましょう。
花畑3に出現するモンスター「花人参」がドロップしていく「赤い花」をギルドに依頼すると「初めの通行証」に変えてくれます。

なるほど。
コマンドを選ぶ欄のところに、「移動」「道具屋」「ギルド」「アイテム」のボタンが並んでいる。
「移動」を選べば花畑に行けるが、まずその前に道具屋に寄ってみることにした。

 ―装備ー素頭・素手(右)・素手(左)・白Tシャツ・紺ズボン
        攻撃力5・防衛力0
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

またまたまた風邪・・・

2007-01-23 | 日常のお喋り
土曜日ぐらいから怪しいなと思っていたら、やはり風邪。
去年最初に引いた時は、なかなか咳が治らなかった。
次に引いたのは鼻風邪で、これもグズグズと長引いた。
ホントにひどくはならないんだけど、すっきりしない気分が続く。

そしてまたまたまた、鼻がむずむずしてきた。
くしゃみと鼻水が止まらない。
生まれて初めての花粉症?と思うほどだ。
それが耳に来る。
人の声が遠くからぼんやり聞こえてくる。
熱は出ないのに、こういう風邪も続くと嫌になる。

さっき『登竜門』で、庄司さんが梨花さんとの噂の真相に答えるコーナーがあった。
「僕は頭がいい人と付き合いたいので、梨花さんは問題外ですね」
かなり失礼な言い方だったが、こっちの噂の方は、すっきりと否定された。

私の風邪も、早くすっきり良くなってくれないかな・・・。
Comments (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

冬のドラマは緩い感じで

2007-01-21 | TVや舞台やスポーツのお喋り
近所のTSUTAYA最後の半額セールのお陰で、冬ドラマはHDDに眠っていた。
それをポツポツ見始めたのだけど、なんか見る気にならないものもある。
映画は監督・出演者・ジャンルなど、いろいろな要素で選ぶが、ドラマはどうだろう。
やはり出演者の好き嫌いが選ぶ基準では一番大きな要素になるかもしれない。

ヒミツの花園
男性4人兄弟が正体を隠して、少女漫画家「花園ゆり子」に成りすましていると言う設定に惹かれて見た。
正直主役の釈さんはコメディが上手いとは言えないが、4人兄弟と同化するより堅物を通した方が面白いかもしれない。

内容も今のところは期待以下だが、なんと言っても4人兄弟の会話が楽しい。
徐々にキャラが立つようになったら、もっと面白くなるような気がする。
ただ監督なのか撮影技術なのか、出演者がきれいに撮れていない。
是非要さんを「夜王」の修さんや「松子」の龍くんのようにかっこよく撮っていただきたい。

拝啓、父上様
「北の国から」の最後の方や「優しい時間」を見て、倉本さんの時代は終わったと思っていた。
『ハリウッド俳優』二宮君の演技力には定評があるので、とりあえず1回目を見てみた。
倉本さん、終わってなかった。

次から次へとシーンを連ね、テンポ良く見せていくドラマと違い、ひとつのシーンを長く丁寧に見せていく。
役者が下手だと辛いドラマの見せ方だが、二宮君・岸本さん・高島さんの3人の演技は秀逸。
八千草さんのほんわかとした雰囲気もこのドラマには合ってる。
次回が楽しみになりそうなドラマだ。

花より男子2・リターンズ
第1回のSPは、裏に吾郎ちゃんの金田一があったので迷ったが、あちらを録画してこれを生で見た。
少女マンガの面白さが全部詰まっていると言っても過言でない原作を実写化するのは難しいと思う。
マンガで見る主人公や男子は、現実ではありえない顔をしてるし、そのイメージが脳裏にこびりついてるし。

でも井上真央ちゃんは明るく、松潤も何故だかこの役にハマっている。
そしてなんと言っても小栗旬くんだ。
少女マンガ独特のもうけ役「花沢類」をまんま演じてる。
これだけでも「元少女マンガ大好き女子高生」としては、続きを見てしまう。
(まだ2話以降は見てないんだけど・・・)

華麗なる一族
昨日やっと第1回目を見た。
原作は読んでない。(一番苦手なタイプの話)
何の前知識もなく見始めた。
やっぱり苦手な話だった。
(話と言うか、ほぼ豪華ゲストが次々登場するだけの回だったが)

視聴率を取って当たり前と言われる木村さんにとっては、ホントにプレッシャーがかかるドラマだと思う。
他のドラマの何倍もの予算を使って、ドラマが3つ作れるほどの出演者を集めて、視聴率が悪かったら「キムタク終了」のレッテルを貼られてしまうんだから。

そのことを念頭に入れても、初回の芝居は失敗だったと思う。
木村節を出さない「ハウル」の吹き替えだってちゃんとやれた人が、どうも肩に力が入りすぎているのか・・・。
そう言えば他の出演者も、他ドラマより2割くらい下手な気がする。
作品に慣れてからが勝負だと思いたいが。

蛇足かもしれないが、金色の鯉「将軍」の見せ過ぎは酷い。
あれで大事な場面が一気にしらけた。
素直にチラッと出るだけのCGでよかったのではないの?
Comments (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

放蕩者―リバティーン―

2007-01-19 | 映画のお喋り
ジョニー・デップの映画は大抵見てるので、ふっとレンタルしてきた。
先日から書いているとおり、近所のTSUTAYAがなくなってしまう為、最後の半額セールで借りられれるだけ借りてきたDVDの中の1枚だ。
前知識は「歴史モノ」だけ。
お陰で映画を見ながら、頭の中で英国史のおさらいをしなければならなかった。

【リバティーン】2004年 イギリス映画
   監督:ローレンス・ダンモア
   出演:ロチェスター伯ジョン・ウィルモット/ジョニー・デップ、  
      リジー・バリー/サマンサ・モートン
      チャールズ2世/ジョン・マルコヴィッチ


■ストーリー
ジョンは国王の前で卑猥な詩を発表した為、追放になってしまった。
だがジョンの才能を認め、彼を愛する国王は3ヶ月で彼を呼び戻すことに。
久しぶりにロンドンに戻ってきたジョンだが、その生活ぶりは少しも改まることがない。
酒場と売春宿と劇場だけが彼の人生だった。

その劇場で、ジョンは一人の女優に目を留める。
大根と罵られ、舞台を追われたリジーに、ジョンは無償の演技指導を申し出る。
女優としての誇りと野心に溢れるリジーにジョンは惹かれていくが・・・。

■感想
映画を演出(映像含む)・脚本・役者の三位一体芸術だと考えれば、バランスがいいとは言えない作品だ。
ものを書く人間からすると、一番気になる脚本の部分に疑問が多すぎる。
ロチェスター伯と言う放蕩者の人生を描きたいのなら、何故ひとりの女優との恋愛に焦点を当ててしまったのだろう。

プロローグはジョニデの口上から始まる。
「物語が進むにつれ私を嫌いになるだろう」
彼はそう言う。
その時私は、この映画で何を伝えたいのか想像してみた。
酷い男だがやっぱり魅力的だ、どうしても嫌いになれない。
客にこう言わせたいのではないかと。

残念ながらこの映画はそれに失敗している。
好きも嫌いもないのだ。
ジョン・ウィルモットを書ききれていないから、なんでそうなるのかわからないまま終わってしまう。
何故彼はこうまで王に反抗的なのか。
何故天才なのにまともな詩を書かないのか。
何故酒を飲み続けて自分を破壊していくのか。

映画はこうするのが当たり前のように彼の行動を描いていく。
芸術家=放蕩者・無頼漢を装う、天才=自己破壊願望あり、みたいは構図を作り上げ、ジョンを深く追求しているようには見えないのだ。
ただただ酒を飲み、女に溺れ、死に急ぐような生活を続ける彼の心の中にもっと触れたいのに、それを見せてくれない。

だからこの映画の見所は、ひたすらジョニデになってしまう。
ジョニー・デップはもともと2枚目役やヒーローだけを演じてきたわけではない。
「パイレーツ・・・」だって、憎めないと言いながら一応は悪役。
イメージの固定を恐れる、冒険好きな役者だと思う。
だから今回のジョン役を引き受けたのだろうが・・・。

前半の「放蕩者」とは名ばかりの、美しくてセクシーなロチェスター伯。
そして後半の梅毒の影響で崩れてしまった顔を銀の鼻覆いのようなもので隠し、小麦粉を溶いたような物を塗りたくっている姿。
この対照がすごい。
ジョニデって素敵~というファンを裏切る役作りも彼ならではだろう。

■お勧め度
極度のジョニデ好き。(しかも後半の状態にも耐えられる)
歴史モノ好き。
シェークスピア系の重厚な舞台好き。
以上の人にはお勧め。

この映画でもっとも残念だったのは、イギリス映画の最大の売りである田園風景の美しさが少しも味わえなかったこと。
よかったのは、忘れていた歴史の知識を掘り起こせたこと。
そしてジョニデの映画に対する情熱を感じることが出来たこと。


以下は蛇足です。
お暇な方と歴史好きの方だけどうぞ。

■時代背景
チャールズ2世の父王・チャールズ1世は、清教徒(ピューリタン)革命によって断頭台で処刑される。
母の王妃とフランスへ逃亡していた息子のチャールズ2世は、味方の軍と共に即位の機会を窺い、11年後にそれを果たす。(王政復古)
ジョンの父・ヘンリー・ウィルモットは、チャールズ2世の即位に貢献したとして、ロチェスター伯に叙勲された。

ちょうどこの時期、メイフラワー号でピルグリムが新大陸(アメリカ)のボストンに移住。
本国イギリスで清教徒迫害が起こり、次々と新大陸を目指したピューリタンによって、現在のアメリカ合衆国が土台が作られる。

■ジョン・ウィルモット
彼は14歳でオックスフォードの修士号を得た優秀な学者で芸術家。
18歳の時、オランダとの戦争に加わり武勲を得る。
その非凡な才能で王から寵愛されるが、王政を批判し続ける反骨者でもある。
33歳で、梅毒・アルコール中毒などによって命を落とす。

母親は清教徒(プロテスタントの宗派のひとつ)で、清廉・潔白・厳格を規範としている。
ジョンが放蕩な生活を続けるのは、母親への反抗の表れなのかもしれない。
だが死の床で母親が寄越した司教によって改宗し、自分の行いを恥じたと言われる。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする