勝手にお喋りーSanctuaryー

マニアックな趣味のお喋りを勝手につらつらと語っていますー聖域と言うより、隠れ家ー

懐かしのアメドラ発見

2011-02-26 | TVや舞台やスポーツのお喋り
VHSのテープ整理をしている。
懐かしいものが次々登場する。

中でも残ってると思わなかったアメドラ『Spenser for hire』が見つかった時は感動した。
昔、TBSの深夜に「私立探偵スペンサー」として放映されていたものだ。

ロバート・B・パーカー原作。
(ジャンルはハードボイルド)
パイロット版は「約束の地」のドラマ化。

このドラマで、私はボストンとHawk(Avery Brooks)のファンになった。
彼が劇中で愛用している「Colt Python .357 Magnum revolver」のモデルガン、いまだに部屋にある。
ちなみにアフリカ系アメリカ人にスキンヘッドを広めたのも彼で、そのくらいかカッコよかった。

このドラマを見てる時は、ホークのアクションシーンが凄いので、てっきりアスリートから俳優になった人だと思っていた。
ミュージシャン(ジャズ・オペラ)&大学教授だった(汗


この辺からずっとアメドラ好き。
原点のドラマがこれだったような気がする。



(左がHawk。右は主人公スペンサー役のRobert Urich さん)


余談:
このドラマ8話から何作か監督が Virgil Vogel さん(1919~96)で、何回もリピートしてるうちに作風を覚えてしまった。
その後放映されたドラマ「ヤングライダーズ」8話ファーストシーンから1分。
「あ、ヴァージルさんだ」と呟いていた。
そのくらいクセがある。
(何故か8話から登場するのだが、アメドラって有名監督は途中登板なんだろうか)
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エビリアンに猫缶を

2011-02-24 | 映画のお喋り
観た人にはわかると思うけど『第9地区』のお話。
(「エイリアン」と「エビ」をかけてみた)

公開される映画は山ほどあるけど、全部見るわけじゃない。
さすがにそんな暇人じゃない。
何らかの理由でチョイスする。
だから余程のことがない限り最後まで観るし、まあ面白かったと思う。

それでも面白さには差がある。
面白かったけどすぐ忘れちゃう映画。
考えさせられて、あとを引く映画。
凄く楽しくてまた観たくなる映画。
1か所でもツボって泣いた映画。


エビリアンは導入部分で爆笑した。
声をあげて笑う映画って滅多にないし、それだけでも価値がある。
ブラックなネタ映画?って思ったけど、それだけじゃなかった。

想像力を足さないと、成り立たない映画だった。


「まさかヴィカスがあんなことになるなんて…」
ドキュメンタリー部分で誰か(誰だか忘れた)がいってたので、あんなことになるんだろうとは思ってた。
でも何故?

クリストファーが作った液体燃料(?)を浴びたから、っぽい作りになっている。
が、監督は傷口からウィルスが感染して、と明言してる。

そもそもクリストファー親子が怪しい。
第9地区にいるエビリアンたちは言わば「働き蜂」階級らしい。
上級船員は、みなウィルスで死に絶えたらしい。
つまりクリストファー親子だけが、特異体質でウィルスの難を逃れた「指揮官」階級なんだろう。

そこで想像してみる。
ウィルスで感染してあんなことになるが、そこに液体燃料(?)を被ったことで、
(えーっと、エビリアンの武器その他はDNAが一致しないと動かないので)
その中に入っていたクリストファーのDNAが混じってヴィカスは「働き蜂」ではなく「指揮官」階級になれたとか・・・。


営々とそんなことを考えちゃう映画だ。


『アバター』は面白かったけど、すぐ忘れちゃう映画だった。
わりと似通った内容だけど、この違いはなんだろうね。


たとえば、ヴィカスが立ち退き勧告ついでにエビリアンの卵を燃やすシーン。
な~んてことすんだよ、あんた!って主人公が嫌いになりそうなシーンだ。
「エイリアンの中絶ね」とかおちゃらけてるし。

でもちょっと考えると、本家「エイリアン」だったらどうだろう。
エイリアンの卵見つけたら「燃やせ!即刻燃やせ!根絶やしにしろ!」って思う。
それが許せないことに思えるのは、彼らがすでに地球に住んでる「難民」だからだし、アパルトヘイトを思わせる扱いをされてるからなんだろう。

観てる方はすでに彼らにシンパシーを感じてる。
見た目はあれなのに…。
見た目があれでなくても、内容だって人間にしたら最低クラスなのに。
エイリアンを取りたてて良く描かず、でも同情はさせる。
この辺が上手すぎる。


もうひとつ。
「正義感溢れたヒーロー」でも「家族愛に燃えて頑張る父」でもない主人公の設定がすごい。
妻に対する愛情だけは認めるけど、それ以外はあんまり好きになれない人物。
ラス前で「あれ、そこで裏切ってどうするのよ」って行動を取っちゃう人物。

でも実際には私、「正義感に燃えるヒーロー」が嫌いだった。
自分の家族さえ助ければ、人にどんな迷惑をかけても平気なとうちゃん(「2012」とかの)が嫌いだった。

自分勝手なヴィカス。
好きになれないし、別にあれになっちゃっても構わない人物だが、この手の話の主人公の中では、ある意味一番リアリティがある。


あれになるとやたらお腹が空くらしくって、ついには猫缶に手を出すヴィカス。
「猫にまたたび効果」と言ってたから、つまりはエビリアンに猫缶は麻薬みたいなもの。
そのことがわかっていて、しかも猫缶。。。
途中ではっとなって猫缶を投げ捨てるシーン。
あの辺りからかなり切なくなる。

思い切りネタバレだけど、ラストシーンの手作りの花。
あれも切ない。

切なくなるんだけど、「3年」でまた笑わせられるんだよね。


3年後。。。
2012年。

「ノアの方舟」があの山の上に乗り上げてホッとした時、クリストファーが味方を連れて戻ってきて、ドカーンッ!だったりして。
で、人類滅亡。

或いは人類滅亡の危機に、戻ってきたクリストファー(&坊や)がヴィカスと共に、なんだかんだで人類を救ったりして。


やっぱり想像力が活性化する映画だ。
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どうしよう・・・

2011-02-23 | 日常のお喋り
全国で『堤(223)の日』らしい。
(本人BLOG引用、もちろんジョーク)

まだ悩んでる。
『SPEC』BD。
欲しい。
でも高いーー;;


多分これまで見た連続ドラマの中で、一番好きだ。
録画したものは全話確実に10回以上は見てる。
そして何より


まだ飽きてない。


ただこのところ地デジ関係でTVやBD買ったりして、台所が苦しいのだ。
日本のDVD・BDのセルの価格は、世界的に見ても異常だと思う。
こんな時は日本に生まれたことが悲しい…。

あ、日本に生れてなかったら、『SPEC』見られないわ。。。


台所事情が苦しい自分を恨むしかないか…。

でも多分・・・買う・・・と思う・・・
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They're Back

2011-02-22 | B'zのお喋り
1月頃から噂にはなってた。
2月16日に稲葉ソロDVD発売なので、公式発表はその後だとは思ってた。
月曜日かなと思ったら、公式が変わってなかった。

油断した。
明け方更新とは…。
予約更新にしては変な時間だ。

『They're Back』
公式・・・。




このCDジャケットも狙いですか(汗
西部劇だよね。

復讐に燃える男KOSHIが、仇を探して旅をしているうち、流れ者のガンマンTAKと知り合って。。。
みたいな。


とりあえず『ペプシ様・NEX』のHPに行ってみた。

http://www.pepsi.co.jp/gallery/index.html

曲はメチャクチャよかった^_^
以下聞き取り。


  ♪さよなら傷だらけの日々よ
   目指すは次の世界
   あしたはもうここにはいない
   別れとはつらく新しいものだろう
   まだ見ぬ風に乗ってFly♪


さ~て、予約してこなくては。
1ヶ月はペプシ三昧だね^^
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大人にならないとわからないのよ

2011-02-17 | 映画のお喋り
最近しみじみ思う。
例えば若い人に大人が言う一言。

「あなたももっと大人になればわかるわ」

そうなんだよね~
娘より、母親の心境で見ちゃうドラマが多くなった。

ラブコメは好物の分野だけど、あんまり若いとちょっと引く。
(ゴシップガールにははまったが)


その点、この映画は安心だ。
安心と言うより、身につまされて痛いこともあった。


【新しい人生のはじめかた】LAST CHANCE HARVEY


ダスティン・ホフマンがエマ・トンプソンの後をついて回るとこなんか、
ダスティン・ホフマンでなければ危ない人だと思うけど。

エマ・トンプソンが母親の面倒にわずらわされてる独身女性ケイトを演じてる。
かなり痛い…。
気持ちわかるよって部分で。

いろいろ経験してきたから、不幸な結末を予測してしまう。
母親は面倒な存在だけど、突き離しはできない。
傷つきたくないから、平穏な日々から抜けだしたくない。

そう思うこともたびたびある。

でもやっぱりまだ、痛い思いをしてもいいから、足を踏み出したい。
常に足を踏み出す覚悟だけはしていたい。


二人の達者すぎる演技に気持ち良く酔いながら、ひとときの夢を味わった。

もう一人の芸達者(ケイトのお母さん)には、しっかり笑わせてもらったし。
ラスト、エンドロールの『あれ』が最高!


そしてそして。
全然出てること知らなかったけど、ハーヴェイの元妻の再婚相手ブライアンはJames Brolin ではありませんか。
大好きなJosh Brolin のパパですわ。



相変わらず上手いとは言えない演技だったけど、まじめさと誠実さは嫌でも伝わる。
先日のグラミー賞で奥さんの Barbra Streisand を見たばかりなので、なんだかテンションが上がってしまった。



さすがに声量は落ちてた気がしたが、透明感のある歌声は健在だった。
68歳ですからね、これで。
過食症や裁判沙汰に明け暮れたあの頃が嘘みたい。
きっと幸せなんだろうな。

Joshの方は『トゥルー・グリット』の公開が楽しみだ。
(またしてもおまけでマット・デイモンがついてくるし)
西部劇はお手の物。
乗馬は小さい頃からだからね。(パソロブレス育ち)
あ、悪役もお手のもにになってたかーー;



上のは公式サイトのプレゼント壁紙^^
ついでにJoshとDiane Lane 夫妻のツーショット。



いつまでもお幸せに
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遅くなりまして

2011-02-16 | 日常のお喋り
いろいろあったので、遅くなっちゃいました

今年のヴァレンタインのチョコレートです



食べるのがちょっとかわいそう…>_<

ちなみに中は空洞で、別のチョコや飴が入ってます。
(食べたな~)

さらにちなみに、PCの壁紙はスヌーピーです(●^o^●)

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今日も幸せ♪

2011-02-15 | B'zのお喋り
Takのグラミー賞受賞の興奮が冷めやらない。
今朝も早起きしてめざまし観たりしてた。
受賞のスピーチや、その後のインタヴューも録画して、いい記念が出来た^^

Takがスピーチしてる後ろで、にこにこ頷いてるラリー、パパみたいだ。
ホントにいい人なんだなぁ。



その後、ポストにAmazonから『enⅡ』のBDが届いてるのを発見。
まさにB'zウィークだ。

お預けを食らったBDをやっと観賞。
KOSHIの声の調子、絶好調じゃない?

ステージ全体を覆い隠す繭。
「Tamayura」のイントロが聞こえ、歌が始まる。
繭の中からKOSHIが生まれる?
演出も素敵!


KOSHIのソロアルバムは4枚リリースされているが、前回の『en』は1枚目の『マグマ』と2枚目の『志庵』が中心のセトリだった。
今回は3枚目の『Peace of mind』と4枚目の『Hadou』が中心になってる。

語り出すと長いのだが、基本ソロアルバムと言うことで、B'zとは一線を期している。
作曲がTakでない、と言うだけでなく、詞そのものもまるで違う。
言葉よりリズムを優先する選択ではなく、意味を優先してる。

Tak曰く「芥川賞を狙ってるような、文学的な表現」で、B'zではもっとわかり易いものにしてねって感じのことを言っていた。
B'zと言う枠を外したソロでは、心に突き刺さるような詞が多い。


その中でも、私が勝手に「フリーク3部作」と呼んでいる3曲は秀逸だ。
普通には生きられない人(コミニュケーション障害とか、もしかしたら知能障害で)を救おうとして、相手の価値観に気付いた主人公が自分を恥じる『wonderland』
人生に希望を持つことが出来なくなり、心を病んで自傷を繰り返す主人公が、暗い宇宙の中でさ迷うような『Tamayura』
そして長崎の少年犯罪を題材にした『透明人間』

一部では引きこもりや自傷や、犯罪者まで同情的な視点で描くこの3部作に批判もあったようだ。
だが、人が避けて通りたいものをまっすぐに見つめる彼の視線は決してぶれない。
現実は冷たくて、悲しくて、厳しくて、やるせないものだ。

今回の『enⅡ』では、この3部作がセトリに入ってる。
多分ライブではやらないんじゃないかと思ってた『透明人間』まで。
ラストのKoshiの涙…。
胸が痛い。


なんか凄く暗いライブみたいな書き方になってしまったが、総じて明るい。
本当に楽しそうに歌っている。
B'zの時ほどパフォーマンスに気を使わず、「シンガー」に徹してる感もいい。

サポートメンバーとも相性がいいみたいだ。
ドラムのShane GaalaasはほぼB'zと言っていいほどお馴染だが、あとはキーボードの小野塚さんがレコーディングに参加してるくらい。
ベースのCorry McCormick、ギターのYogi Lonich、Josh Goochは初参加だ。

でも彼らが明るい。
Corryの頭が明るいって言うのは別にしても(汗
Shaneに対抗して日本語がどんどんうまくなってる。
Koshiはこのメンバーの中で、ついに最年長になってしまった。


だって19歳がいるんだもん。
16歳でプロのギタリストになったJosh。
Takが2曲目の「マイミライ」のソロをべた褒めしてた。
ついでに楽屋で会った感想は…「ほっぺた触っていい?って感じ」

Koshiも「こんな(自分を指して)ニセモノの若さじゃなくて、本物ですから。ぜひ若いエキスをもらっていってください」って言ってた。
めちゃハンサムボーイだが(写真参照)、ナンパに行っても、結局最後はギター弾いてるギターバカらしい。



最高のライブだった。
2日連続、とっても幸せだった。

B'zファンであることを誇りに思える2日間だった。
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おめでとうございます!

2011-02-14 | B'zのお喋り
TAK グラミー賞受賞おめでとうございます^^

ノミネートされた時点でかなり期待してたけど、実現するとホントに嬉しい><
昼間やったらしいニュース番組で見て、実感したかったな~

ハリウッドロックウォークに続いての受賞。
TAKはすごいところまで登ってる。


近所迷惑にならないよう、真夏なのに雨戸を閉め切って、汗びっしょりになりながら練習していた高校時代からの努力。
一つのことに50になるまで全身全霊を傾けられる凄さと、そして幸運をしみじみ感じる。

売れなかったらおしまいだもんね…。
ラリー・カールトンがギブソンに、日本でコラボできるギタリスト誰かいない?って聞いて、すぐTAKの名前が挙がったのだって、やっぱり実力もあるけど、売れてるからだもんね。


最初にラリーと食事した時「今俺、ラリー・カールトンと飯食ってんだよ」って、ちょっと夢見心地だったという感想が微笑ましい。
それでもスケジュール関係で1年半もラリー待たして。
待ってくれたラリーもいい人だ。

BlueNote行けなかったのが悔しいなぁ。
食事しながら二人のギター、聞きたかったなぁ。
(KOSHIは自分が歌ってる時、ご飯食べられるの無理って言ってたけど。
「なに飯なんか食ってるんだよ」と思っちゃうらしい)


もうすぐ50歳になるTAK。
春にはニューシングルが出るらしいし、まだまだ前を向いて歩くんだろう。


♪ なんだかんだほざいたって 努力したものの~ カチ ♪
(「わるいゆめ」ヴァージョンで言ってみました)
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嬉しくもあり・・・

2011-02-09 | 日常のお喋り
誕生日だった。
一昨日ね。

風邪の引き始めで、寒気がして頭痛がした。
もう最悪><

でもポストにはきちんとB'zからのバースデーカードが届いていた。


この年になると、はしゃぐ気のなくなるbirthday。
ちょっと頑張ってはしゃいでみた。

嬉しくもあり、嬉しくもないbirthday。
とにかく今年も元気で生きていこう。
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特典が面白すぎる

2011-02-02 | 映画のお喋り
ずっと前から観ようかなと思いながら、なかなか機会がない映画があった。
「しあわせの隠れ場所」

ジャンルが「スポーツ」って言うだけで、すぐ借りるのに…。
タイトルがお涙頂戴風なのと、主演の方があまり好きじゃなかった。(汗

2009年のドラフト1位で指名されたNFLのレフトタックルの選手の実話らしい。
スポーツなら何でも見るので、当然アメフトも好きだ。
QBを相手のタックルから守るポジション。
それが天性の「保護本能」から生まれたものっていうのが面白かった。

映画もそれなりに面白かった。
涙は寸止め。
多分主人公の女性とは、絶対友達になれないことがわかってるからだろうと思う。
悪い人じゃないが、気が合わない。


BD観賞で良い点は、映画が終わった後で特典映像が見られるところだ。
しかも今回の特典映像は、ものすぐく面白かった。
監督のハンコック氏と、原作者の対談だ。

映像作家と文章作家。
似てるようでまるで似てない仕事をしていても、創造の悩みを良くわかっているお二人のやりとりは、共感できる部分がたっぷり。


面白かった部分を、ちょっと抜粋(覚えてる範囲で)
原作者ルイスはもともと映画の主人公リー・アンの夫であるショーンの友人だった。
20年ぶりにあったら、家で黒人の少年を預かっているという。
(まだアメフトを始める前)

その後成り行きが気になって連絡を取っているうち、この少年にすっかり興味を惹かれ、小説化したらしい。
まだ無名の選手の話なので、ある程度冒険だったらしい。
(今でも新人賞取っただけだし)


で、監督のハンコックが、この物語に出てくる「強い」人間は、みな女性だという話をする。
リー・アンだけでなく、積極的にマイケルを指導する女性教師、後で雇われた家庭教師など。
逆に夫の影は薄いし、コーチもなんだかなぁ~って感じ。

するとルイスが「南部の女性」について話し始める。
夫を立てているようで、実際には決定権は女性にあるとか。
男は威張ってるようでも、実は妻に頼り切ってるとか。
古い時代の日本の家庭にちょっと似ている。

さらにハンコックが、映画化に際してショーン(夫)に電話して許可を求めたら返事は…。
「僕に聞いたって…何の権限もないんだから」

ルイスは爆笑しながら、こういう場合、大抵は冗談なんだけど、ショーンの場合は事実だからね、とダメを押していた。


ただショーンがリー・アンの尻に敷かれっぱなしと言えば、そうでもないようだ。
映画の中でも「お父様が何と言われるか」みたいに、友達に言われてた。
リー・アンの父親はキリスト原理主義者で、白人至上主義者で、絶対的な差別主義者で、彼女は黒人と口をきいてもいけないという教育を受けていたらしい。

それがバスケの選手で、仲間の黒人選手とは大の親友で、結婚式の付き添いも黒人と言うショーンと結婚した。
この辺から、リー・アンの父とは一線を期した人生観が生まれていったのだろう。

ちょっとだけ、マイケルを引き取ったのも同情だけではなく、亡き父に対する反抗…。
私はあなたとは違うのよ、って言うのがあったのかもしれない。
そういう人生観は、明らかにショーンの賛同の裏付けがあったから、培われたものだと思う。
「強者」であったはずの父親から独立させてくれたのが、別の意味での「強者」ショーンなのかなと。

そう言う意味で「南部女性」とは反対に見えるリー・アンだが、車のダッシュボードから取り出した皮の手袋。
その中には小型拳銃がしっかりおさまっていたそうだ。

「全米ライフル協会会員」「キリスト原理主義」「共和党員」
この3点セットで、やっぱり友達にはなれないと思う。


またルイスは、アメリカ人は誰もが努力すれば成功するのだと信じていたい。
才能に恵まれ、努力したマイケルもまた、成功が当然だと信じている。
だがほとんどは、才能があっても環境などのせいで埋もれていってしまう。
そう言っている。
実際、マイケルのような環境にいる若者は、多くが若くして命を落とす。


アメリカンドリームは「奇跡」でしかない。
だから小説になり、映画化されるのだ。
そう言う意味では、とても悲しい映画だった。
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