勝手にお喋りーSanctuaryー

マニアックな趣味のお喋りを勝手につらつらと語っていますー聖域と言うより、隠れ家ー

ルミネで気分すっきり!

2006-09-25 | TVや舞台やスポーツのお喋り
身内に不幸があって、少し落ち込んでいた。
前日のTV番組を見て、ちょっと落ち込んでいた。
そんな状態だったが、ルミネに行った。
思い切り笑い、すっきりして帰ってきた。

今日の品庄の漫才は、なんかもう本当に、どうしてかと思うほど面白かった。
ネタは『笑点』のロングバージョンだったが、その分アドリブも多かった。
ネタの途中で笑ってしまった庄司さんを初めて見た気がする。
(品川さんは時々笑っているが)

今日のネタ順:
ハローケイスケ~ハリセンボン~中山功太~ザ・ぼんち~品川庄司~Bコース~インパルス
今日の新喜劇:ほんこん班
ほんこん 、島田珠代 、大山英雄 、藤原(ライセンス) 、井本(ライセンス) 、他

ハリセンボンのネタを観るのは初めて。
二人ともいい個性だ。
上手さと言う点ではまだまだだと思うが、個性を活かしてのびのびと成長してもらいたい。

残念なことだが、その後ちょっと客席はしめりがちになる。
ここでインパルスだったら厳しいかもと心配になった。
この人たちは時々妙にマニアックなネタを持ってくるので、冷えてきた後を盛り上げると言うタイプではない。

だが登場したのは品川庄司だった。
もしかしたら自ら出番を早めての出陣だったのでは?と思うほど、しっかり流れを変えてくれた。
ドカン、ドカンと爆笑の渦。
こういう演出だったら、ルミネのセトリを作る人は「プロだな」(阿部ちゃん風)

その後に特別出演のBコース。
通常6組だし、出演情報もなかったので、急遽決まったのだろう。
いきなり本ネタから入り、短い時間で盛り上げてくれた。

ネタ組みのトリはインパルス。
この人たちの笑いの取り方は独特だ。
アッハッハッハ~ではなく、ウフ・・・ウフ・・・ウフフ・・・ハハハッ・・・って感じ。
大波小波がなく、全体に面白いのだ。

今日のネタはプロダクションの社長とアイドル候補。
堤下敦子ちゃんのアイドル的受け答えを、板倉社長が面白に直していく。
普通回答→模範回答の流れが、ひとつひとつ面白い。
理屈っぽい笑いが良くも悪くも板倉さんの持ち味だが、今日はわかりやすい笑いだったと思う。

ほんこんさんの新喜劇は長い!
サービスは満点だと思うが、本筋に入るまでが長すぎてやや退屈してしまった。
初めの頃の20分を縮めてくれれば、すごく面白かったのに。

実はこの日、『芸人定食』待ちの仲間数人と会う約束をしていたのに、4じ6じの終了が6:45。
ロビーで数言話すのがやっとだった。
もっとたくさん話したかったのに残念・・・。
さらに冒頭の理由で、『芸人定食』が見られなかったのも残念・・・・。

品川庄司のレポをしたいのだが、もうツボがありすぎて書ききれない。
庄司さん、最近ずっとコンバース・・・は関係ないか。(今欲しいので、気になった)

・顔は知ってるのに名前が出てこない。「ですよね?」
・誕生日ネタ~「死にたくな~い」
・出身地~蒲田ネタ~よかろうもん
・シュキダカラ~ワキガッパ
・取調室

この流れのフルバージョンだった。
全部何回も見てるのに、腹がよじれるまで笑った。
絶対文字で説明しても面白くないとは思うが、こんなアドリブも。
チャン・ドンゴンをショウ・ドンゴンと言って、品川さんが庄司さんをからかう場面で、庄司さんが思わず

「ショウ・ドンゴンじゃないよ。庄司智春です!」

この後の微妙な状態・・・品川さんも庄司さんも顔が半分笑ってしまってた。
ああ、伝わらない!
(もちろん客席は受けてた)

本ネタでも品川さんが飛ばすと、庄司さんも負けずにアドリブ。
庄司さんのアドリブが受けると、品川さんもさらにヒートアップした顔芸。
お互い交互に全力パンチを繰り出し、ノーガードで受け止め、持てる力すべてで笑いを取りに行く。
二人で笑いの競い合い。
この迫力が、気迫が、ネタをいつも以上に面白くしていた。

品川さんを本気にさせた庄司さん、腕あげたのかな。
Comments (6)
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兄につづく道

2006-09-24 | 映画のお喋り
ウォーク・ザ・ライン―君につづく道―
 監督・共同脚本:ジェームズ・マンゴールド
 出演:ホアキン・フェニックス/ジョニー・キャッシュ
    ジューン・カーター/リーズ・ウィザースプーン


かなり昔、『スタンド・バイ・ミー』(1986)と言う映画をTVで観て、私はリバー・フェニックスに一目惚れした。
強がっているくせに人一倍傷つきやすい、陰のある少年の涙を見ながら、私も一緒に泣いていた。
それから彼の出演した映画は、見つけられる限り全部見た。

だが1993年、悲しいニュースを目にすることになる。
ナイトクラブで突然倒れた彼は、そのまま帰らぬ人となってしまった。
享年23歳。
薬物の過剰摂取が原因だった。

この映画で主役のジョニー・キャッシュを演じているのは、リバーの4歳年下の実弟リーフだ。(ちなみに妹はレインボーとサマー)
リバーが子役として売れっ子になった後、リーフも子役としてデヴュー。
だが19歳の時に兄の死と向き合うことになり、しばらく役者を休業していた。

その後『誘う女』でカムバックしたが、その時には《ホアキン》と名乗った。
幼い頃過ごした南米では、そう呼ばれていたのかもしれない。
その後地味だが、確実に演技派俳優としてのキャリアを積んできている。
最近では消防士の殉職を描いた名作『炎のメモリアル』に主演している。

何故彼の話を長々と書いてきてかと言うと、この映画の冒頭で、主人公・ジョニーは12歳の時、兄のジャックを事故で失い、そのことが後々まで彼を苦しめていると言う設定だからだ。

父親がアル中で、ジョニーの家族は貧しい生活を強いられている。
兄のジャックは牧師を目指していて、その学費の為か生活費の為か、畑仕事が休みの土曜日まで工場で働いている。
ジョニーは早く釣りに行きたい。
そんな弟の気持ちを察してか、ジャックは先に行けと進める。
ためらいながらもその場を後にして、ジョニーは釣りを楽しんでいた。

そこに、ジョニーを迎えに来た車が通りかかる。
父親はジョニーを責める。
「いったいおまえはどこにいた。いっそおまえが死ねばよかったんだ」

だが一番ジョニーを責めていたのは、彼自身なんだ。
工場で機械の調子が悪く、危ないところをジョニーが機械を止めることでジャックを救っている。
もしあのまま一緒にいたら、ジャックは死なずに済んだのに・・・。

ジャックを演じるルーカスくんは、どこかリバーを思わせる顔立ちをしている。
この時点で私はかなり辛くなってしまった。
そんなことを思うのはリバーのコアなファンだけだし、製作側の狙いとは思えない。
(実在するシンガーの伝記映画なので、兄の死も事実なんだろう)
ホアキン自身も実体験を演技に反映させることはないと言ってる。
だけど私にはやはりジャック=リバー、ジョニー=ホアキンに見えてしまう。

この話はこのくらいにして、映画に戻る。

やがてジョニーは大人になり、兵役を終えた後結婚、セールスマンの仕事を始める。
仕事はうまく行かず、そのことで妻とももめる毎日。
唯一の楽しみは、友人と組んだゴズベルバンドだけだった。

ある日ジョニーは音楽プロデューサーのサムと出会い、彼からこう言われる。
「ある日突然死んでしまうとしたら、その最後の時に聞きたいと思う、そんな歌を歌え」
ジョニーは軍隊時代、孤独の中で作った歌を歌い、見事レコードデヴューを果たす。
(歌も全部役者が歌っているそうだが、このジャンルは私の趣味から外れてるので、残念ながら音楽的にはあまり楽しくない)

レコードは大ヒットして、ジョニーは仲間たちとツアーに出る。
その中には幼い頃の憧れの歌手・ジューン・カーターもいた。
二人は出会ったときから惹かれあう。
だが共に結婚している身なので、そのことを口に出すことは出来なかった。

多分アメリカの有名なシンガーの伝記ものと言えば、つい最近の『レイ』を思い出す人も多いだろう。
実際、子供の頃に兄弟を失ったトラウマから薬物に頼ってしまうところまでそっくりだ。
だが『レイ』はあくまでアーティストの伝記もの。
この映画は、実は長い長いラブストーリーなのだ。

父親とうまく行かなかったジョニーは、家を出て独立したい一心で、妻のヴィヴィアンと結婚したのではないか。
若く判断力のないうちに、ジョニーに押し切られるように結婚したヴィヴィアンは、一度もジョニーと言う人間と向き合ったことがないのではないか。
ジョニーは孤独で、その孤独を癒せるのはジューンだけなのに、ヴィヴィアンは裏切れないと言うそのジレンマから、薬物に走ってしまったのではないか。

運命と出会う前に結婚してしまった男、そして女の後悔と切ない思い。
好きな人に好きと言う事が出来ない辛さ。
ホアキンとリーズは「運命の恋人同士」を見事に演じていた。
(所詮不倫と言うつっこみはしたくないところ)

アカデミー賞主演男優賞は逃したものの、ホアキンは兄・リバーに恥じることのない、立派な役者になってくれた。
「兄の代わりに自分が死ねばよかった」
間違ってもホアキンは、そんなことを思ったことはないだろうが、代わりになっていい命なんて決してないのだ。
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(仮)の意味がやっとわかった

2006-09-23 | TVや舞台やスポーツのお喋り
かなり前に番組の企画が発表された。
今日23日19時から、次長課長・おぎやはぎ・品川庄司が初めてゴールデンで【冠】のついた特番をやらせてもらえる。
その題名は

次長課長&おぎやはぎ&品川庄司の俺たちにだってできるんだぞ!初のゴールデンSP(仮)

番組収録は9月15日に無事行われた。
ところがTBSの公式HPには、この(仮)の題名がずっと載せられていた。
収録が済んだと言うのに(仮)って・・・と思っていたら、なるほどこういうことですか。
今日のおすすめ!のページには本当の題名が・・・。

『史上最大の超ドッキリ大実験!次長課長&品庄おぎやよ…お前ら初のこの冠番組はぜーんぶまるまるウソなのだよスペシャル』

空前のドッキリ企画だそうだ。
なるほどね~~、だから(仮)なのね~~~。

まあいいです。
ちゃんと放送してくれれば。
ちゃんとゴールデンで放送してくれれば。
ちゃんと【冠】つけてくれれば。

後は番組自体が面白いことを願うばかりだ。
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人類はコンピュータのチップ

2006-09-22 | 映画のお喋り
『銀河ヒッチハイク・ガイド』 2005年 アメリカ
 監督:ガース・ジェニングス
 出演:アーサー・デント/マーティン・フリーマン
    トリリアン/ズーイー・デシャネル
    ゼイフォード/サム・ロックウェル、フォード/モス・デフ

私は小学生の頃からSF小説に親しんできた。
さらにイギリス風ブラックユーモア(原作者がイギリス人)も好きだ。
だがこの映画は、ちょっとそのあたりを越えていた。
ナンセンス、ストーリーのむちゃくちゃな展開を受け入れられないと、観ても面白くない。
(以後、ネタバレ満載!)

―地球はちょうど1千万年前に、宇宙No.2のスーパーコンピュータ(ディープ・ソート)が、宇宙の真理を解く計算の為に発注した有機コンピュータであり、地球上の生命体はすべてコンピュータ・チップに過ぎない―

この文章にアレルギーを起こした方には、まずお勧めできない。
ついでにディープ・ソートを開発したのはハツカネズミだから、実際の発注主はこのハツカネズミということになる。
つまり地球は研究室のビーカーで、人類はその中であれこれ観察される実験中のハツカネズミみたいな存在で、実際のハツカネズミはその人類を作った「神様」なのだ。

事の起こりは、ハツカネズミ(の姿をした異星人)が、宇宙の真理を知りたがったことにある。
その為に、英知の限りを尽くして、スーパーコンピュータを作り出した。
そして1千万年前、この答えの出る日がやってくる。

スーパーコンピュータがやっと導き出した答えが「42」
これが何を意味するかは、作者以外、いや作者だってわからない。
宇宙の真理に答えられる存在はいないし、所詮誰かが作ったに過ぎないスーパーコンピュータにだって解けるわけはない。
で、時間稼ぎなんだか、計算を完成させるために地球を発注させたのだ。
「1千万年後に答えが出る」ともったいぶって。

ところが手違いがあり、宇宙ハイウェイ工事の邪魔になる地球はあっさり破壊されてしまう。
ちょうど1千万年目の実験終了時目前に、研究対象を破壊されてしまったハツカネズミは大慌て。
ひとり生き残ったアーサー・デントの脳を取り出そうと付け狙う。

ただ地球は有機コンピュータだから、当然バックアップがある。
このバックアップの地球(と人類やすべての生物)を作っている工場長は、我々人類が想像している「神様」に姿かたちがピッタリ。
だけど工場長にすぎないんだよね、これが。
で、手違いだとわかったから、バックアップの地球が役に立つことになる。

最後はポケットから這い出してきたハツカネズミを・・・。
ああ、地球を、人類を発注した本物の「神様」が・・・。
キリスト教徒には目を覆う光景かも。
あ、キリスト教徒はハツカネズミを「神様」とは認めないから大丈夫か。

再度、真面目腐ったSFファンと、アメリカの笑えるコメディを期待する方は観ないことをお勧めする。
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楽しんだ最終回2つ

2006-09-21 | TVや舞台やスポーツのお喋り
日本のドラマは1クール(10~12回)で終わる。
だからシーズン10以上のドラマだってある国の事情が、時々羨ましい。
また半年経ったらあのドラマが見られるという楽しみもあったらいいんだが、実際にはクオリティを保てる保障がないので無理だろう。
10数人の脚本家が知恵を出し合って1つのドラマを作り上げる国とは状況が違いすぎる。

ひとりの脚本家が懸命にエピソードをひねり出す限界が、多分1クールなのだろう。
だから私が楽しんできた「マイボス」だって「結婚できない」だって、もう1クール続いたら、多分勘弁してくれと言いたい出来になってしまうのだろう。
「下北」を含めて、もう少し観ていたいドラマだったが。
で、楽しんだ御礼の意味も含めて、ちょっと最終回の感想などを。

『マイ★ボス・マイ★ヒーロー』

たくさん笑わせてもらった。
ありえない設定は、そもそもコメディでは常套。
そのありえなさにどうしたら見ている側を引き込めるかがコメディの良し悪しを分ける。

まず何より主役の榊真喜男を演じた長瀬くんに拍手を送りたい。
27歳(途中で28歳になった)の彼が、ストレートの横分けにしてブレザーの制服を着たとたん、高校生と言っても違和感がなくなるところがすごい。
これは演技力もさることながら、ジャニーズと言う特殊なアイドル事務所の中で培われてきたものが多分に影響しているような気がする。

このドラマの中で、長瀬くんは3役をこなしたと私は思っている。
893の若頭であるトルネード・真喜男、高校生のマッキー、そして・・・。
9話の教室シーンで、トルネード・真喜男とマッキーが話し合いをするシーンがある。
その二人の個性は見事に分かれている。
極道の世界しか知らない男の強面、高校生になりきっていたマッキーの純情。

そして二人の話し合いからひとつの結論が見出されたとき、
「俺は俺の道を行く」
と言った時の彼の顔は、これまでの二人とはまったく異なっていた。
まるで二人の人間がひとつに溶け合い、新しい個性を生み出した瞬間のように見えた。
トルネードの強さと傲慢さ、マッキーの優しさとひたむきさ。
この相反する個性を兼ね備えた新しい「榊真喜男」誕生のシーンだ。

この後長瀬くんは最後まで、893になろうが高校生になろうが、新しい真喜男を演じ続けている。
どちらにしても人間味の薄いトルネードやマッキーに比べて、新しい真喜男は遥かに魅力的だった。

最終回に、たとえ「熊田組は高校に不法侵入し警察を介入させるより、ビラでもまいて真喜男の正体を知らせれば勝手に退学になったはず」と言うような疑問を抱きながらも満足できたのは、やはり長瀬くんの魅力に負うところが大きい。
「宙船高校」オチも十分笑えた。

人は成長するために学ぶ。
その為に多くの犠牲を払っても、どれほど痛い思いをしても、自らが成長する喜びには代え難いのだ。


『結婚できない男』

最後まで「大人の為の上質なコメディ」と言う形を貫いてくれた。
ハリウッド的と評価されていたが、実はハリウッド製作のコメディだって駄作は多い。
むしろ上質なコメディを見つけられる方がラッキーなのだ。
『50回目のプロポーズ』とかね。

阿部ちゃんのコメディセンスはかなり早くから感じていたが、やはり完成させたのは「TRICK」だろう。
今回も上田っぽい偏屈さを随所に見せながら好演している。

が、なにより驚いたのは夏川さんだった。
正直番組が始める前は、相手役の女優さんが少し弱いかなと思っていたのだが、大変失礼しました。
長瀬くんに負けず劣らずの顔芸まで披露し、お化け屋敷のシーンでは「女優として大丈夫なの?」と心配になるほどの「変顔」に。
まさに30代後半の独身女優さんの、捨て身の役者根性を見た思いだった。

展開はまったりとして、特別な事件も起こらない。
最初は信介・夏美・沢崎の三角関係と、英治・沙織・みちるの三角関係が同時進行?と思っていたのだが、みちるは早い時点で脱落、沢崎も仕事仲間以上の関係にはならない。
普通に信介と夏美に、他の共演者が絡むだけのストーリーだ。
演者さんと脚本の上手さに助けられ、退屈はしなかったが。

なにより痛い存在なのがみちるで、25歳以上になったら言ってはいけない台詞の連続。
彼女主演の「結婚できない女」もありえるかと思うほどだった。
最後にちょっと信介に惹かれると言うおまけはついたが、誰も信介がみちるへいくとは思ってないという寂しさ。
結局彼女は大人気のパグ犬・ケンを飼っているだけの存在だったのかと思っていたら・・・。

最終回ではきっちりみちるとケンが、それぞれのキーファクターに。
みちるは夏美に自分の思いをはっきりと自覚させる役割、ケンは信介に孤独の辛さをわからせる役割をそれぞれ担っていた。

夏美から二人の関係の変化を求められた信介は、あっさり落ちる。
落ちながらも、いい家が作れないから結婚できないと言う。
ここでビックリしなかった客はいなかっただろう。
ここまで客を思う壺に陥れたら、脚本家冥利に尽きるのではないだろうか。

ラストも秀逸だ。
これまでの口癖を使いながらの誘い文句、応じる言葉、さらに問いかけ、最後の決断。
これほど見事な言葉のキャッチボールはなかなか観られない。

そして机の上に最後のオチが用意されていた。
リビングの真ん中にキッチン。
庭の芝生の上には、大勢の人が集うためのテーブルと椅子。

結婚と言うのは、何より孤独との別れだ。
その孤独がいかに心地よいものであろうと、いつかは別れなければならない。
別れないでいると、いつか孤独に飲み込まれてしまうから。

蛇足。
私はドッジボールがしたい。
理想の相手は、どんなにボールをぶつけても、あざだらけになりながら受け止めてくれる人。
・・・・・・ホントに蛇足・・・・・・。
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観てたんだけど、映画

2006-09-20 | 映画のお喋り
かなり長いこと、映画のお喋りをエントリーしていない。
観てなかったわけじゃないんだけど、「Mr.&Mrs.スミス」とか「ハリーポッターと炎のゴブレット」とかは映画館で見てしまい、DVDをレンタルするほどではないと言う、妙に中途半端な映画が多い。

レンタルしたDVDも微妙な出来のものが多い。
「マザーテレサ」なんか、言うことが見つからない。
かなり忠実(商業主義に利用されたり)に描いているので文句の言いようがないが、すごく感動できたわけでもない。
もともとすごい人の話なので、「ああ、すごいな、この人」だけで終わってしまう。

でも芸術の秋なので、やっぱり映画のお喋りもしてみたい。
と言うことで、まず軽めのこれから。

『ザスーラ』 2005年 アメリカ
 監督:ジョン・ファブロー
 出演:ウォルター/ジョシュ・ハッチャーソン、ダニー/ジョナ・ボボ、
    リサ/クリステン・スチュワート、宇宙飛行士/ダックス・シェパード

ロビン・ウィリアムスの『ジュマンジ』の続編だそうだ。
原作者はクリス・バン・オールスバーグと言う絵本作家。
『ポーラ・エキスプレス』の原作者でもあるらしい。
原作が絵本なので(短い)、ある意味オリジナルとも言える。
だから当然ものを言うのは脚色者の力量。
結論から言えば、『ジュマンジ』の方が面白い。

そもそも『ジュマンジ』を知らない人もいるだろう。
古いゲーム盤を見つけて(人生ゲームのようなもの)、ゲームを始めた主人公たち。
だがこのゲームはそのまま現実となり・・・と言うようなお話。

もちろんこの『ザスーラ』もまったく同じストーリー展開だ。
家がそのまま宇宙に飛び出し、襲ってくる狂ったロボットやエイリアンと戦わなくてはならなくなった兄ウォルターと弟ダニー、姉リサ。
ゲームを終わらせなければ、元の世界へ戻ることは出来ない。
そこへヘルプとして宇宙飛行士がやってきて・・・。

だがストーリーの主軸は、どうも冒険より兄弟愛にあるようだ。
両親の離婚によって崩壊してしまった家庭。
姉のリサは弟二人に無関心で、家が宇宙に飛んでいっても寝てるだけ。
兄のウォルターは弟ダニーを完全無視。
危機的状況に陥りながら、ゲームでズルしたことが原因で大声の罵りあい。
ただしラストは想像通りに着地していく。

この映画で特筆する点と言えば、兄ウォルター役のジョシュ君かな。
最初は弟に冷たいだけで、嫌な子役だったんだけど、ストーリーが進むにつれ、意外に冷静な上、優しさも発揮。
「流れ星に願いを」の1回目のオチがいい。(とっさに思いつくのはあの程度か)
2度目は、ここが一番の泣かせどころなんだし、見せ場だ。
この辺りの顔なんて、初めと同じ子?と思うほど可愛い。
最後はジョシュ君を見てるのが一番の楽しみだったかも。

宇宙飛行士が実は○○なら、もっとカッコいい人に演じてもらいたかった。
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心温まる場所

2006-09-18 | TVや舞台やスポーツのお喋り
土曜日、またまた「スナック薫」に行ってきた。
集合時間もだんだん早くなって、すっかり長居をしてしまう癖が・・・。
今回は9人参加で、盛り上がり方も半端じゃなかった。
多分メンバーもお互いに馴染んできたからだろうと思う。

考えてみればネットで知り合っただけの人たちと、長年の友達みたいに親しく出来ることが幸せ。
TVでしか見たことのなかった庄司さんのご家族と、楽しくお喋るできることが幸せ。
だけど正直に言ってしまうと、「芸能人の家族」と言う意識はまってくなくなっている。
馴染みの店の優しいマスターとママって感じだ。
もちろん優しいお兄ちゃんも、ちゃんと仲間に加わってくれる。

今回は本多劇場で上演された「うす皮一枚」の話で盛り上がった。
とっても行きたかったのだが、チケットはあっという間にソルドアウト。
当日券を並んだMぐちゃんとK太さんからいろいろ聞かせてもらう。
再演があるかもしれないので詳しい内容は言えないが、とても劇団ひとりさんと南キャンのしずちゃんのお芝居とは思えないほど重いテーマにビックリ。

愛する人を悲しませない為に、先に死なせてあげることが優しさなのか。

深いです。。。
今度こそ私もお芝居見に行くぞ!
憧れの下北にね。

こんな議論や、もちろん品庄についてのかなり深い議論もしていた。
お笑いや演劇論に熱くなれる場所って、ここより他にない。
もし意見が違っても、品庄が好きだという気持ちには変わりないので、遠慮なく言えてしまう。
だから誰もが気楽に口を開ける。

それからパパさんとお喋り。
「全然顔出してくれないんだよ」とパパさん。
照れくさいのかもしれませんねと言ったら、そうだねと頷いてくださる。
たまには元気な顔を見せにいってあげてね、庄司さん!

わざわざ東海地方から出向いてくるNこ~んさんは、ついでだからと「フレンドパーク」で庄司さんが話していた三宿のビストロ喜楽亭に寄ってくる。
もちろん名物のカレーパンをお土産に。
大阪の出張から帰ってきたばかりのK太さんはみたらしダンゴのお土産。
すでに食べきれないほどのご馳走を並べてくれているのに、この美味しいお土産たちもあっさり胃袋に消える。
すぐき漬けの効果、さらに空しいかも。

今度はカレーを食べに行く約束もした。
ちょっと話しに出た、このメンバーでのディズニーランドツアーも是非実現したい。

毎回思うのだが、このメンバーと出会わせてくれた品庄と、安らぎの場を提供してくださるご両親に心からの感謝の気持ちを送りたい。
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[ササキ研究所]の実験記録

2006-09-16 | TVや舞台やスポーツのお喋り
テレビ東京で毎週木曜日18:30~30分「こちらササキ研究所」と言う番組が放映されている。
もしも今、品川庄司が週に一度この番組しか出ていないとしても、私には我慢できる。
そのくらい面白いのだ。

雨上がり・極楽・ココリコ・ロンブー・ガレッジが曜日交代でMCを務める「ぶちぬき」と言う番組が終わった後、極楽の担当する曜日でこの番組が始まった。
品庄は2度ほどこの番組のゲストに呼んでもらったのだが、3度目の回が放映中止になってしまった。

極楽は加藤さんひとりとなり、新たに品庄を加えて番組は続行することになった。
研究員が3人に増えた為か、毎回ゲストを呼ぶこともなく、3人だけでいろいろな実験に挑戦している。
これが毎回企画に外れがないほど面白いのだ。

今回の実験は『新しい保存食を作ってみる』
加藤さんはスタッフ10人で新しい保存食なんか考えられるわけがない、まずいものを食べさせて笑おうと言う企画だと、初めから疑心暗鬼。

まず実験したのは『新しいぬか漬け』
用意された6種類から、それぞれが引き当ててしまったものを食べることに。

1.加藤→鳥のから揚げ 結果:○ 加藤さん曰く「糠に外れなし」
2. 品川→豆腐 結果:○ 品川さんはネギとラー油をかけ、さらにおいしくしてしまう。
3.庄司→桃 鳥のから揚げは品川さんの、豆腐は加藤さんの、そして桃は庄司さんの好物。
好物を引き当てた庄司さんだったが、その顔はもちろん鬱・・・。
加藤さんに、「見た目はフレンチっぽいね」と慰められるも、結果もちろん・・・。
ひょっとこみたいな顔になった後は、「舌がしびれる~」

4.加藤→マグロ 結果:○
5.品川→ゆで卵 結果:○
これは普通に売り出せば大人気かもと二人で話しているが、庄司さんは試食させてもらえない。
6.庄司→プリン 加藤さんのフレンチコメントが入った後、首を捻りながらもほぼ完食した庄司さんの出した結論は「微妙」

続いては『新しい燻製』

1.加藤→ゆで卵 結果:○
進行役のアナウンサーが早く食べさせようとせっ突くと、庄司さんは「芸人のテンションを大事にして!」
品川さん「庄司、そこはうるさいから」加藤さん(笑)
2.品川→大トロ 結果:○
またしてもラー油と焼肉のたれで自家製ソースを作り、試食の後思い切り笑顔のグーポーズ。
加藤さんも半信半疑ながら試食して、驚きながらグーポーズ。
庄司さん「やりてぇな、俺。これやりてぇよ」

この辺で今回のコンセプトがはっきりしてくる。
「庄司のリアクション芸をお楽しみください」ってことらしい。
3.庄司→当然ショートケーキ。加藤さんのフレンチ押しは続く。
一口食べて、思い切りブーイングポーズ。「煙食べてるみたい」
「いちごは?」と言われ一口。もちろんブーイング。

4.加藤→豆腐 結果:○ 豆腐に外れなし。
5.品川→ハンバーガー 結果:これはやっぱり×
「木を食べてるみたい」「噛むとそこから煙が出てくる」と不評。
これにはさすがのラー油も役に立たないだろう。
6.庄司→シュークリーム フレンチ押し忘れず。
庄司さんは一言で「ダメ!」
その顔を見た品川さんが「おまえそんなに顔長かったっけ?」

最後は『新しい納豆』
並んでいるのはゆで卵・イクラ・ラフランス・グミ・豆腐・甘栗・焼き鳥
もちろんすべて納豆菌で腐らせてある。

1.品川→甘栗 結果:○ 品川さん「納豆です」
よ~くかき混ぜ、ネギと醤油を入れ、「美味しいよ!」
2.庄司→ゆで卵 「ゆで卵に外れなしって言ってるし」と、ちょっと期待。
だがもちろんそんな甘くはない。
ゆで卵が腐ったら、その匂いは想像を絶する。(滅菌してるので体に影響はないらしいが)
庄司さんが喋ったとたん、品川さん「わ、お前の口からおならの匂いがする」

そしてこれまで当たりばかり引いてきた加藤さんがラストに引いたのは→豆腐
豆腐は大好きだが、納豆は小学校の時以来食べたことがないほど大嫌いな加藤さん。
スプーンですくった豆腐納豆を一口。
「うん?美味しい」
驚く庄司さんに、お前も食べてみろよと勧める。
庄司さんはスプーンに載った豆腐納豆をパクリ。
「まずい!」

もちろんこれは加藤さんの仕掛けた罠。
「一口食べてヤバいと思ったけど、我慢したんだよ。これ、絶対庄司に食わせてやろうと思って」
食べたものは最悪だったけど、芸人としては最後まで美味しい庄司さんだった。

長々書いてきたが、もう庄司さんの百面相には笑いっぱなしだった。
でも関東地方以外では、この番組見られないんだよね。
見られない方、これを眺めながらあれこれ想像してみてください。



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賭けだとしても

2006-09-14 | TVや舞台やスポーツのお喋り
先日8月30日のルミネは、品川庄司キャンセルだった。
大変申し訳ないのだが、交通費その他(3000円になる)を考えると、チケット代を無駄にした方がいいと言うのが結論となる。

ルミネの先行チケットを購入するのは、ほぼ賭けに近い。
8月の末のチケットの発売が、6月20日頃なんだから。
2ヶ月近くあれば、別の仕事が入る可能性だって高いだろう。
申し訳程度に「振替制度」というのがあるが、最前列の席が立ち見に替わって、ああよかったと思う人もいないだろう。

まあ、こういうリスクを承知で購入しているのだから、連続にならない限り諦めもする。
他に番組観覧と言う手もあるが、これがなかなか微妙なのだ。
例えば「検索ちゃん」の3回目の観覧は深夜近くなるので、都内の人限定だ。
それにやはり、ルミネでネタを見たい気持ちの方が強い。

と言うわけで、13日にルミネへ。
過日のイベントで一緒だったSずさん、Kとはちゃんも偶然この日に参戦だ。
チケットは別々に購入するのに、席はすぐ側だった。
後でお茶でもと思ったのだが、この日は押し捲って、仕方なく直帰してしまった。
残念。

この日の演者さん・前半ネタ:
品川庄司~ハローケイスケ~ちゃらんぼらん~フットボールアワー~レーザーラモン~Bコース
後半プロデュース公演:
板尾さん(130R)、大山さん、アップダウン、水玉れっぷう隊、他

今日のネタ組は、それぞれ違う個性があって楽しかった。
ハローケイスケさんのインタヴューネタは、どうしても1回、微妙なところで手を挙げずにはいられない。
今回もそのクセのせいで、しっかりいじられてしまった。

大木こだま・ひびきさんの代打出演のちゃらんぽらんさんもベテラン漫才。
大阪の方は野球ネタが多いような気がするが、東京だと野球を知らない人が多い。
(なんと言っても最近の巨人戦視聴率が5%くらいなんだから)
早稲田出身の野球選手の顔ネタを阪神・岡田監督で落としても、おじさんか私しかわからないだろう。
でも本ネタは面白かった。

フットはもう「焼き飯」に尽きる。
岩尾さんのくどいほどの「焼き飯」ボケで、後藤さんもツっこむのを忘れて笑っていた。
この手のしつこいボケの繰り返し、私は大好きだ。

しつこいと言えばBコースも、赤のバトンひとつでナベちゃんと羽生ちゃんがボケまくり。
タケトさんのスリッパツッコミも、オーソドックスすぎてなんかおかしい。
ハマると大化けするBコースの、「当たりの日」だった。

HGの新コスチューム見たかったのに、ネタがお葬式(黒服)だったのでお預け。
それが唯一の心残りかな。

珍しくホンコンさんがいなくて、板尾さんひとりが座長の新喜劇は始めてだ。
大山さんがツッコミを引き受けて、アップダウンの阿部さんが2枚目役。
それにしても水玉・アキさんの893は迫力ないなあ。
だって目が優しいんだもん。(そこが好きだけど)

品川庄司はトップバッターだった。
前説のLLR(写真)もいじっていたが、後方を修学旅行の中学生が占めてる。
当然品川さんもいじる。

「どこから来たの?」
「山形」
「そっちは?」
「山形」
「同じ学校?」
「違う」
「せっかく東京に遊びに来て、偶然山形の生徒と会っちゃったのか」
気の毒な話だ。

さらにトップバッターと言うことで、お弁当を食べているお客さんもいじる。
場が和んだところで、自己紹介~蒲田という流れ。
「こうして漫才やってると、よく大阪出身?って言われるんですけど」
と言う部分を、「よく東京・・・」と噛む。
これだけやってても、噛む品川さんって・・・。

それからハイセンスな遊びシリーズの「だるまさんが転んだ」と「あっち向いてホイ」
じゃんけんの途中で品川さんがボケ始めるため、ずっとグーにしたまんまの手を庄司さんがいじられて、なんかツボ。

このシリーズに入っている「尾崎豊風ドレミの歌」が面白い。
覚えようと思ったのだが、メモリー容量が下がっているせいか、ところどころのうろ覚えになってしまった。
『ひとりでいきてく・・・ソ・ド!』の「ソ・ド」が好き。

この流れで、本ネタは「仰-getback-尊し」だった。
使いべりのしないネタだなあ。

本音を言えば、新ネタみたいけどね。
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本末転倒

2006-09-12 | 日常のお喋り
先日ML仲間のことはちゃんが、日記にすぐき漬の話を書いていた。
「バニラ気分」と言う番組で、庄司さんが下腹のダイエットに効くと紹介していた漬物だ。
ネットをあれこれ探して注文したものが届いたが、試食したみたら結構美味しいという。

このネットショップで、送料無料期間のサービスをしていると聞いたので、私も注文してみた。
(ちなみにお値段は3袋1000円)
「下腹が凹む」と言う庄司さんの一言に気を惹かれたことも確か。
効果はともかく、美味しい漬物なら損はしないだろう。

商品が無事到着したので、早速試食してみた。
(写真は2袋分)
体にいいと言うので、何故か癖のある葉物(あしたばとか、パクチとか)を想像していたが、普通に漬物として美味しい。

この日の晩御飯は
・ブリの照り焼きに大根おろし。
・ワカメの味噌汁。
・タコとウドの酢のもの。
という、かなりヘルシーな献立。

それなのに・・・ご飯が進む、進む。
こんなに食べたら、絶対下腹は凹まないと思う。
まさしく本末転倒な結果に・・・トホホ。
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