海と空

天は高く、海は深し

詩篇第八十七篇

2006年06月06日 | 詩篇註解

 

詩篇第八十七篇

賛歌。コラの子供たちの歌。

主の礎は聖なる山々の中にある。
主はシオンの城門を、ヤコブのどんな住まいにも優って愛される。
あなたの、神の都の栄光は語られる。セラ。
エジプトもバビロニアも私を知る者として思い起こす。
エチオピアと共にパレスチナとティラを見よ。
彼らもこの都で生まれた。


シオンについては言われている。
この人もあの人も主の都で生まれたと。


いと高き方ご自身がこの都を堅く定められた。
諸国の人々を記録するとき、主はその者たちをここで生まれたものとして
数えられるだろう。セラ。


歌う者も、奏する者もすべて言う。
シオンこそ私の泉であると。

 

詩篇第八十七篇注解          神の都に生まれて――命の源である 全人類の神

ここでは、イスラエルの神の特殊性と普遍性が告げられている。イスラエルの神、モーゼの神は、シオンの山々をユダヤの民の幕屋に優って愛され、この山に礎を置かれている。そして、その栄光はあらゆる人々に語られる。

このシオンの山々は、ただにユダヤ人のみならず、エジプト人もバビロニア人もすべて、主を知る人々として、そして、この都に生まれた者として主に記憶されている。

パレスチナ人もフェニキア人もエチオピア人もすべての国民が、このシオンの都で生まれた者として、主に記録され数えられている。こうして主は単にユダヤ人の神であるばかりではなく、全人類の神であることを示される。
このシオンの都から、命と恵みのすべてが湧き出てくる。

文中の「セラ」 (CELAH)の意味はよく分からないらしい。強調の音符とも言われている。

 

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