新しいブラジャー買った。
多分、5年以上ぶりと思う。
5880円。
うちの近くのイトーヨーカドーにて。
ブラジャー買うならやっぱりこういう所よね。…と、今、妙に満足している。
私に合いそうなブラを次から次へとサイズを変えてもってきてくれたのは、いかにもこの辺に住んでいそうな厚化粧の親切おばさん(店員)だった。
自慢じゃないが、私はこの上なくブラジャーが嫌いだ。
身の回りに存在するもので嫌いな物ベスト3に入ると思う。
その理由がようやく分かった。
おばさん曰く、私のチチは、右の方が左より大きいらしい。
それで、「何かスポーツしてたの?」と聞かれ、
「…サッカーしてました」と答えると、
「サッカーねぇ。テニスとか卓球とか、片方の手だけ頻繁に使ってた人は大抵、左右の胸の大きさが違うのよね。ひどい人では3倍も違う人がいるのよ」
「へぇ…。3倍ですか…」
そこでハッとした。
「そうだ!ビデオ回してました!右手持ちで」
ビデオたってホームビデオでしょう?と思われるかもしれないが、何時間にも渡って日常的にビデオカメラを構えていると、腕に素晴らしい筋肉がつく。
おかげで手ブレもせずにパーンするのなんてお手の物になった。
そうそう、だけど問題はそのこと自体じゃない。
やたら肩こりが激しくなってからはブラジャーを付けるのが嫌で嫌で仕方なくなり、垂れるの覚悟でノーブラ三昧だったのだが、どうやらそれを続けると大変なことになるわよ、とそのおばさんは私を脅すのである。
「ばあちゃんみたいになるって言うんですね…」
と私は横目でおばさんを見た。
うちのばあちゃんの垂れ切ったチチなど、既に拝み済みだ。
しかしよくよく話を聞くと、チチが垂れると格好が悪くなるばかりじゃないと言う。
胸の膨らみの上部にある「じん帯」が切れて(伸び切って)、それを無理に上げようとすると今度は皺ができるというのだ。
「しわ… それはちょっと嫌ですね…」
私は想像した。
あと10年後に自分の裸体を鏡に映したとして、チチを手で持ち上げたら深い深い折り畳み皺が胸元にできている様子を。
……それはちょっと、ナシかも。
「でしょ! だからブラジャーを嫌がらないで、こういうのは慣れなんだから!」
おばさんは迫力に満ちていた。
とはいえ、こうやって今までいくつものブラジャーに翻弄されてきたのも事実なのだ。
いつだって、今度こそ着けるぞ!と勇んで買い、結局着けることなくタンスの肥やしになる…。我がチチ重には敵わない私なのである。
だけど今日ばかりは、おばさんを信じることに私は決めた。
きっと今までは安物に手を出していたからダメだったんだ。
だから今日は奮発して5000円以上の高級ブラを勢い付けて買ってやった!今度こそ!今度こそ!なけなしの金を無駄にしてなるものか!
…ブラ君、必要以上に持ち上げてくれなくていいからね。
せめて胸の「じん帯」を重力から守って…。
ところで一端ブラ離れをしてしまうと、あのゴムで締め付けられる辛さにはなかなか耐えられなくなってしまう。
その弛んだ精神を「オンナの恥」と心得るところからスタートせねばならない!
…つまり、おばさんのメッセージはそういうことなのだと私は解釈した。
10年後も皺のない美しいチチであるために…。(もう手遅れかもしれないが…)
ニューブラ生活2011。
いざ! はじまります! (本当に気合いを入れないと頑張れないのです。。。涙)