遊びをせんとや

人生総決算!のつもりで過去・現在のことなどを書きます
といっても肩肘はらずに 楽しく面白く書きたいと思います

荷風を巡る人たち~星霜移り人は去り#3

2024年04月16日 | 人物

   小堀杏奴       森 茉莉         森 志げ     小金井貴美子
  (森鴎外の次女)     (同左 長女)        (同左 妻)       (同左 妹)

「日乗」1944年/S19年1月1日の荷風の日記
この両3年食物のことにて忘れ難き人々の名を記す
相磯凌霜・小堀杏奴・杵屋五叟・・・(店の名もあるが略して個人のみとした)

というわけで今日は小堀杏奴の話を
小堀杏奴 1909/M42-1998/H10:随筆家 鴎外と志げとの次女
夫は小堀四郎 1902/M35-1998/H10:洋画家


小堀四郎「ツゥールの朝」 1928年

来書・訪問等 「日乗」にも杏奴らの名がかなり出て来る
といっても 夫妻が偏奇館で荷風と実際に会ったのは 1942/S17年の暮れ
夫妻は1人暮らしの荷風を心配 家事手伝いの人を探すことを友人に頼む

2月上旬「葛飾情話」の作曲家菅原明朗とバイオリニスト林龍作が来訪
"先生のお手伝いをする人が見つかりました 近々来るはずです"と林が話す
林龍作も菅原も小堀夫妻も パリへ遊学した仲間であり友人でもあった

林龍作 1897/M30ー1960/S35

杏奴は 龍作を"龍兄"と呼ぶほど慕い 龍作の妻もと子とも親友だった 
音楽家では龍兄 作家では太宰治 画家では佐伯祐三が大好きだった


佐伯祐三「テラスの広告」 1927

2月中旬 1人の女性が偏奇館を訪れる その名は"阿部雪子" 続きは明日! 
荷風は生涯を通して森鴎外に私淑した
簡潔にまとめた10分ほどの動画を紹介して今日は終わる


それでは明日またお会いしましょう
[Rosey]