遊びをせんとや

人生総決算!のつもりで過去・現在のことなどを書きます
といっても肩肘はらずに 楽しく面白く書きたいと思います

作品モデルと舞台を訪ねる~夏目漱石「草枕」#1

2024年04月19日 | 人物


モデルの実在人物探しや舞台探し・・・試行錯誤しながらやってゆく
1章から13章 予定では1回1章づつ ストーリーに沿って話を進める予定

1章に入る前に幾つかの予備知識を書く
・作品の時代背景:日露戦争(1904ー5/M37-38)の頃
・漱石の熊本在住時の小旅行経験が「草枕」の素材(略年譜の下線部分) 
<熊本時代の略年譜>
1896/M29:30歳:熊本市の五高(現・熊本大学)の英語講師として赴任
   中根鏡子と結婚 教授となる
1897/M30:31歳:友人・山川信次郎と熊本・小天(こあま)温泉へ旅行 
1898/M31:32歳:俳句結社「紫溟吟社」の主宰になる
1896/M32:33歳:長女・筆子誕生 
1900/M33:34歳:英国留学を命じられる
1903/M36:37歳:帰国する 五高教授辞任し一高・帝大の講師となる 
1906/M39年9月:「草枕」発表
主人公は漱石自身で 職業は画家

「山路を登りながら、こう考えた・・・」で始まる1章からスタート
1章は 漱石の詩歌論・絵画論・芸術論が中心 以下の引用文~は要約記述

~非人情ついでに この旅で出会う人物をすべて大自然の点景とみなし
感情移入せずに描いてみる~というあたりがポイントだろうか

1章の終わり頃 画家は山路ですれ違った馬子に休み処を訊ねる
~「ここらに休む所はないかね」
「もう十五丁(約1.5Km)行くと茶屋がありますよ。だいぶ濡れたね」~

~雨は満目の樹梢を揺かして四方より孤客に逼まる。非人情がちと強過ぎたようだ。~
1章の最後は原文のまま締めた・・・が ルビが無いと読めない!

文字ばかりだと草臥れるので ネットのビジュアル情報も参照しよう
 「夏目漱石の軌跡を巡る」」(冒頭の写真はこのサイトから借用)
 観光案内サイトだが舞台の場所の特定には役立ちそう

3つあるコースの内「草枕コース」を選ぶ
草枕冒頭の文章がある またページ最下段に「イラストマップ」掲載

spot01:峠の茶屋(公園)・・・この場所は「草枕」2章で出て来るので次回に
説明文に「友人の山川信次郎とともに・・・」とある
しかし 彼の名は最後まで一度も登場しない(と思う・・・見過ごしたかな)
それでは明日またお会いしましょう
[Rosey]