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今日は伊庭心猿(本名:毅)について書く・・・予定だったが 情報が少ない
荷風と出会ったのが1938(S13)年頃 贋作作りがバレたのが1940(S15)年頃
そのどちらも「摘録 断腸亭日乗」には省かれている
唯一出ていたのが 敗戦後 市川へ移って来た1946(S21)年の3月16日
・・・原文のまま記述
「晴。暖。午後漫歩。手兒奈堂に賽す。境内の借家にかの贋筆製作者依然として
住めるが如し。店の窓に紅葉山人の書幅を掛け玩具など置き並べたり。」
荷風散人 名前を書くことすら忌まわしかったのかもしれない
ところで 伊庭心猿の人物像を大雑把に書くと次のとおり
~俳人富田木歩から俳句を学ぶが素行不良で破門される
佐藤春夫の弟子となるが不和 続いて永井荷風に師事する
金に窮した心猿が荷風や樋口一葉の偽筆原稿や短冊を作って売り捌く
~特に荷風が怒り心頭に発したのが未発表の春本「四畳半襖の下張」
それを心猿が勝手に出版してしまったのである
偏奇館時代のことだが 心猿は即座に出入り禁止になった~
~そんな品行不良の一方 心猿には編集の才能があった
樋口一葉全集編集 新村出「広辞苑」増補編集 世界人名辞典日本篇編集
に関わっていたという~
伊庭心猿 写真も見たいところだが見つからなかった
あとはネットで読める作品を読んで 人となりのご推察をどうぞ!
俳句や文章はなかなか・・・というのが私感
「青空文庫」で読める伊庭作品
「市川図書館電子サイト」で読める伊庭作品
それでは明日またお会いしましょう
[Rosey]