
「峠の茶屋」からの眺望
10章まで話が進んだ 残りは11章~13章 以下に超々々要約記述引用する
11章 青空文庫リンク
・・・画工が観海寺(禅寺)へ行く 和尚の大徹と会話する
「那美さんも家に戻って以来 ここへ法を問いに来た それで近頃はわけの
わかった女になった」「ただの女じゃないと思いました」・・・
・・・庭に松の影が落ち 遠く海の漁火が明滅する
「あの松の影を御覧」「奇麗ですな」「ただ奇麗かな」「ええ」
「奇麗な上に風が吹いても苦にしない」・・・
「奇麗な上に風が吹いても苦にしない」・・・
12章 青空文庫リンク
・・・海が見える場所へ散歩 寝転んで漢詩を作る
那美が 野武士のような風体の男に 金を渡すところを目撃する
男が去った後 那美から話をする 「別れた元亭主」だという
そこまで曝け出すとは 画工は不意打ちを喰らって驚く・・・
・・・その後 那美は白壁の家(兄さんの家)に用事があると言い 画工も行く
那美は従兄弟の久一を呼び 「御伯父さんの餞別だよ」と短刀を渡す・・・
13章 青空文庫リンク
・・・戦地に向かう久一を見送る 川船に乗って停車場へ
顔ぶれは久一・隠居・那美・那美の兄・源兵衛+相伴の画工・・・
・・・舟で那美が「絵を描いて」と画工に言う
"春風にそら解け繻子の銘は何" 画帳に書きつけて見せる
「もっと私の気性が出ている絵を」
「あなたの顔はそれだけじゃ画にならない」
「それじゃ どうすれば画になるんです」
「少し足りないところがある それが出ないと惜しい」・・・
・・・停車場での見送り 発車のベルが鳴り列車が動き始める
久一の顔が小さくなり 最後尾の車両が眼前を通過する
その時 窓の中から髯だらけな野武士が 名残り惜気に首を出した
茫然とする那美の顔
画工は そこに今まで見た事がない「憐れ」が一面に浮いているのを見た
「それだ! それだ! それが出れば絵になりますよ」
「それだ! それだ! それが出れば絵になりますよ」
と画家は那美の肩を叩きながら小声に云った
画工の胸中の画面は この咄嗟の際に成就した
「草枕」はここで終る
この「憐れ」に拘ったのが1年前 英訳本でもその訳は?と探した
今回は 2章の伏線を発見?したこともあって それほど拘ることはない
本来のテーマ モデル探しに戻ると 次の二人をもう少し追いかけたい
峠の茶店のお婆さん 観海寺の大徹和尚
それでは今日はここまで 明日またお会いしましょう
[Rosey]