火曜日は、お休みでしたが やっぱり半分仕事・・・・。
住まいと環境社 代表/野池政宏さんの講演を聞きに 浜松町まで参りました。
2時に始まり5時までの講義(途中15分くらい休憩)でしたが
有意義な時間を過ごすことができました。
FPの家は省エネルギーで、光熱費も安く快適に過ごすことができる住まいですが
さらに パッシブを意識して 設計段階からきちんと考えて
お客様が住まわれてからパッシブを意識すると 冷暖房に頼らない
より快適で光熱費の安い家になりますので、今日のポイントは是非覚えておいて下さい。
簡単にいいますと、パッシブとは 自然エネルギーの利用方法です。
野池さんは、もとは高校の物理の先生。シックハウスの問題からこの世界に入られたのだとか・・・。
パッシブを研究されて10年くらい経つそうです。10年前は興味を示す人が少なかったということですが
3.11の震災以降 大阪の池田の家に帰る時間がないくらい ものすごく忙しいそうです。たくさんの本を書いていらっしゃいます。
屋根、壁、床の断熱、気密の性能が高いFPの家で パッシブに暮らしていただくためには
窓の扱い方が 重要なポイントとなってきます。
遮熱断熱LOWーEガラスや断熱LOWーEガラスを使用しておりますが
残念ながら 窓からの熱の出入りの比率が 壁や屋根は床にくらべて まだ大きいです。
冬のパッシブ http://www.jjj-design.org/elements/04.html
● 晴れの日中 日射取得
晴れの日中は 積極的に 太陽の光を室内に取り込みます。
取り込んだ熱が蓄熱されるように、床などに蓄熱効果の高い材料を使うとよいです。(例えば土間にタイルなど。黒っぽい色の方がよい)
● 晴れ以外の日中 断熱(+気密)
晴れ以外の日中は、窓から熱が逃げないように光を適度に取り入れながら窓の断熱にも努めます。
● 夜 断熱(+気密)
夜は シャッターを閉める、窓を厚手のカーテンなどで完全に覆うなどして、窓の断熱にも努めます。
夏のパッシブ <卓越風向を把握する。> http://www.jjj-design.org/elements/01.html
● 晴れ&比較的低温の日中 日射遮熱+通風
光を適度に確保しながら 太陽の熱は室内に入れないように工夫し、通風もするように風の道を確保。
● 晴れ&高温の日中 日射遮蔽
電気を付けなくてよい程度に光を遮断し、熱い空気が入ってくるので窓も開けないで この時は 必要があればエアコンにたよる
● 比較的低温の夜 通風(+視線遮蔽)
防犯に注意しながら、夜は室内は電気をつけるので外からの視線を遮りながら 風をとおす。
<卓越風向とは ある一地方で、ある特定の期間(季節・年)に吹く、最も頻度が多い風向の風。>
IBEC →→ご自分のお住まいの地域の卓越風向を知ることができますよ。http://www.jjj-design.org/technical/_pdf/13tokyo.pdf
夏、冬通して行うパッシブは、昼光利用 http://www.jjj-design.org/elements/02.html
昼間 電気を付けなくていい設計、間取り造り
建物の設計において地域性というのは 必ず考慮しなければならないことです。
東京の場合は 、夏 室内に風を通そうと思っても
目の前にそびえたった1mも離れていない隣の家の外壁からは 風は流れてきませんし、
窓を開けると隣の家の エアコン室外機から熱い熱風が吹き出ていたりと
単なる卓越風向のみだけでパッシブは考えられないことも事実です。
冬も太陽の光が一日差し込まない部屋があれば(あります・・・)、パッシブも考えられません。
これまでは、東京でパッシブなんて可能なのかしら???とちょっと思っていて あまり真剣に取り組んでおりませんでしたが
少しのエネルギーも無駄にできない、もったいないこの時代には、
東京でも 私達もパッシブを意識した設計が必要で
お客様にもその考え方をお打合せの中でお伝えしてゆく必要があるな~、と考えさせられた講義でした。
FPの家は、断熱、気密の性能は高いので、パッシブにはもっとも適した住まいです。
●パッシブソーラーハウス/機械的に設備を用いずに、建物自体の工夫(日射取得、遮蔽、通風等)により
太陽熱を利用する方式。建築的手法によるソーラーハウス
●アクティブソーラーハウス 集熱・蓄熱・熱移動のために機械的な設備(集熱器・ファン・ポンプ等)を使用する方式。
機械的手法によるソーラーハウス。
posted by y.nose