2022年12月18日、インサイトは地球からの通信に応答しなかった。予想の通り着陸機の電力は何ヶ月にもわたって低下しており、インサイトは運用終了に達した可能性があると想定されている。NASAは、インサイトが火星中継ネットワークの一部である火星を周回する宇宙船との、二つの連続した通信セッションを逃したときにミッションの終了を宣言するが、通信が失われた原因が着陸機自体である場合に限っている。その後、NASAのディープスペースネットワークが、万が一の場合に備えて、しばらく耳を傾ける。インサイトは、2018年5月5日に、カリフォルニア州のバンデンバーグ空軍基地から打ち上げられた。6か月の巡航の後、2018年11月26日に火星に着陸し、イリジウムプラニティアでの地上運用を開始した。この4年間で、着陸機のデータは、火星内部の層、その液体のコア、ほとんど絶滅した磁場の表面下の驚くほど変化する残骸、火星のこの部分での天気、多くの地震活動に関する詳細をもたらした。
<出典>: 「インサイト(Insight)」
<大判>: 大判はイメージをクリック。
<ひとこと>: インサイトは現在火星の地表にある唯一の固定型着陸船。地震などの揺れの伝わりを通して火星深部の構造を知る目的で打上げられた。最近では火星への隕石の衝突の振動を検知し、火星のクレータの形成の分析に大きなヒントをもたらした。しかし、火星では常に細かなダストが舞っており、長時間かけて降り積もる。これは太陽電池を利用する型の探査機にとっては致命傷となる。イメージにあるインサイトの検知器にも厚いダストが積もっているのが見える。
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