天文・宇宙探査ニュース:画像を中心とした「新しい宇宙探査情報」のページです。

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5月16日:火星のゲイルクレータの日没

2015年05月16日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAのキュリオシティローバーは、火星日956日(2015年4月15日)の終了時に、ゲイルクレータのローバーの場所から、沈む太陽の視界のこのシーケンスを記録した。ここに示された四つのイメージは6分51秒にわたってとられた。これはキュリオシティによってカラーで観測された初めての日没であった。このイメージはローバーのマストカメラの左のアイカメラでとられた。この色はカメラのノイズを除去するために補正され、ホワイトバランスが調整されている。マストカメラは人間の目が見るものに非常に似た色で見ているが、実際には人より青に対して少し敏感である。火星の大気のダストはより微細な粒であり、長い波長の色よりも短い波長の青い光を効率的に大気を通過させる。このことは、広く拡散される黄と赤と比較して、太陽からの光を青く見せる結果となる。この効果は太陽からの光が大気の長い経路を通る日没近くに最も顕著になる。

<出典>: ジェット推進研究所

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5月15日:国際宇宙ステーションのソーラーアレイ

2015年05月15日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

2015年2月12日、欧州宇宙機関の遠征43サマンサ・クリストフォレッティは国際宇宙ステーションの巨大なソーラーアレイの写真を撮った。宇宙ステーションのソーラーアレイには合計 262,400 の太陽電池があり、フットボールフィールドの半分以上の約 2,500 平方メートルをカバーしている。その長さ73メートルは65メートルのボーイング777の翼長より長い。アレイの四つのセットは、40以上の家庭に電力を提供できる、84~120キロワットの電力を発生させることができる。これらのソーラーアレイは、ステーションシステムと実験装置が一度に必要とするより多くのパワーをつくることができる。ステーションが日光に当たっているときには、ソーラーアレイが発生する電力の約60%がステーションのバッテリを充電するために使われる。時折ソーラーアレイの一部もしくは全部が地球またはステーションの一部の影になる。

<追記>:お伝えしていますように、ロシアの補給船プログレス59号の事故に伴って、サマンサ・クリストフォレッティ(伊)を含む遠征43の先任3名の帰還は延期されました。 「ライブとビデオ」 から彼女のステーション紹介ビデオ(英語)をご覧ください。

<出典>: 「今日のイメージ(Image of the day)」

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5月14日:宇宙開発の歴史;アランシェパードの歴史的なフライト

2015年05月14日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

54年前のソビエト連邦のユーリ・ガガーリンが最初の宇宙の人になった僅か23日後の1961年5月5日に、NASAの宇宙飛行士アランシェパードが、初めての宇宙のアメリカ人になるために、レッドストーンブースターでパワーを供給された彼のフリーダム7カプセルで、東部夏時間午前9時34分に打上げられられた。彼のこの歴史的なフライトは15分28秒で終わった。

<出典>: 「今日のイメージ(Image of the day)」

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5月13日:国際宇宙ステーション飛行士達の帰還延期

2015年05月13日 09時21分27秒 | 緊急のお知らせ

<緊急のお知らせ>日本時間明日午前に予定されていた、国際宇宙ステーションの遠征43の3名のクルーの帰還は延期されました。併せて次期クルーとしての油井亀美也飛行士達の打上も延期されました。

 

NASAの記事概要:  遠征43クルーの地球への帰還は現在6月早期の予定である。NASAと国際的パートナーは、プログレス59号貨物船の消失に関するロシア連邦宇宙機関(Roscosmos)の調査結果をヒアリングした後計画を変更した。正確な日付はまだ確立されておらず来たるべき週で発表されるだろう。次期クルー(油井亀美也を含む)の打上は7月下旬の予定である。

詳細はホームページ「天文ニュース」の「トップニュース」をご覧ください。

 

 

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5月13日:2015年4月、 MSG-3 の地球のイメージ

2015年05月13日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

欧州宇宙機関の MSG-3 (Meteosat-10)は、2015年4月22日(地球の日)に、その回転する拡張された可視光・赤外線画像装置(SEVIRI)で、この地球のイメージを捕えた。

<参考>:ニュースが多く、掲載すべき日に載せられない記事が目白押しです。遅延していることお詫びいたします。

<出典>: 「Space in Images;欧州宇宙機関」

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5月12日: HiCIAO 円盤ギャラリー

2015年05月12日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

すばる望遠鏡用に開発された高コントラスト近赤外線カメラ HiCIAO を用いて撮影された原始惑星系円盤および残骸円盤の観測画像ギャラリーです。私達が住んでいる地球などの惑星は太陽を取り巻く円盤内で生まれたと考えられています。今回円盤に見つかった複雑な構造は、惑星と円盤とが重力的に相互作用して生じたと推測され、木星や地球のような惑星が今まさに誕生しているのかもしれません。 SEEDS プロジェクトはすばる望遠鏡の戦略枠観測プロジェクトであり、太陽系外惑星とその形成現場である円盤の観測を推進することを目的としています。若い星の多くは惑星のもととなるガスや固体微粒子(ちり)を豊富に含んだ円盤に囲まれており、惑星の形成過程を理解するには、太陽系の惑星が周回している半径数十天文単位における円盤の観測が重要だと考えられます。しかし明るい星のため、太陽系スケールでの円盤を観測することは非常に困難でした。円盤内に惑星が生まれると、惑星と円盤との重力的な相互作用によって渦巻腕や空隙が生じ、円盤に複雑な模様を形成すると考えられています。したがって、 HiCIAO に搭載された偏光差分光学系が、ギャラリーのような多様な円盤の構造をとらえたことで、SEEDS は惑星が今まさに誕生している現場を、太陽系スケールで、写真にとることに成功したと言えるでしょう。

<出典>: 「国立天文台;今週の一枚から」

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5月11日: SDO、シンコデマヨの太陽面爆発を見る

2015年05月11日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

絶えず太陽を観察しているNASAのソーラーダイナミクス天文台(SDO)は、東部夏時間5月5日午後6時11分(日本時間5月6日午前7時11分)にピークに達した、左に明るいフラッシュで見られる際立った太陽面爆発のこれらのイメージを捕えた。それぞれのイメージは、太陽の素材の異なる温度を強調するために極紫外線光の異なる波長を示している。これらの異なるイメージを比較することによって、科学者達は、閃光の間の、太陽の物質とエネルギーの動きの理解を一層進めることができる。左から右に、波長は、可視光線、171、304、193、131オングストロームである。それぞれの波長はカラー化されている。太陽面爆発は放射線の強力な爆発である。このフレアは X2.7 クラスとして分類される。Xクラスは最も激しいフレアを示し、数字はその強さの詳細な情報を提供している。

<参考>:シンコデマヨ(Cinco de Mayo)はスペイン語で5月5日、シンコ(Cinco)は“5”、マヨ(Mayo)は5月を指す。メキシコの一部地域の祝日。

<出典>: 「今日のイメージ(Image of the day)」

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5月10日:初めての飲物を楽しむ

2015年05月10日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

欧州宇宙機関(ESA)の宇宙飛行士サマンサ・クリストフォレッティが、新しい国際宇宙ステーションプレッソマシン(ISSpresso machine)から、彼女初めての飲物を楽しんでいる。このエスプレッソ装置は、クルーが、紅茶、コーヒー、ブイヨン、その他の熱い飲料をつくる場を提供する。

<出典>: 「国際宇宙ステーションイメージギャラリ(ISS Image Gallery)」

<デスクトップ壁紙>: こちら(1600x900) から

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5月9日:プログレス59号貨物船地球軌道に入る

2015年05月09日 20時22分30秒 | お知らせ

<お知らせ>:
ロシア連邦宇宙機関は、制御不能に陥っていたプログレス59号貨物船が、日本時間5月8日午前11時4分に、中央太平洋上で再び地球の大気に入ったと報じた。NASAの発表によれば、この宇宙船はステーションのアメリカが管理しているセグメント(USOS)にとって致命的な補充用品を運んでおらず、国際宇宙ステーションクルーに対して脅威はもたらさなかった。

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5月9日:ポータブルウォーター

2015年05月09日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

国際宇宙ステーションでは、宇宙飛行士達やその環境から廃水を取り戻して飲料水に変える、これまでに設計された最も複雑な水再生システムの一つを使っている。NASAの宇宙飛行士スコット・ケリーが革新的な装置の一部のこのイメージをツィートした。彼は言った「国際宇宙ステーションで尿をコーヒーに変えたリサイクルドロップ」。

<出典>: 「国際宇宙ステーションイメージギャラリ(ISS Image Gallery)」

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<参考>: 国際宇宙ステーションでは、ほとんど重力がないので水は玉となって浮きます。スコット・ケリーの記述にあるように、宇宙ステーションでは水は極めて貴重です。勿論風呂やシャワーはありません。歯を磨いてもすすぐ(漱ぐ)ことができないので、飲み込みタイプの特別な歯磨きを使っています。この水の球は尿や排水を純化して再生させた水(飲用水を含む)から作ったようです。

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5月8日:「スペースX」、クルードラゴン宇宙船の宇宙飛行士脱出システムを実証する

2015年05月08日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

水曜日、アメリカ国内から国際宇宙ステーションにクルーを打上げる可能性を再構築するNASAの試みの重要なステップ、「スペースX」のクルードラゴン宇宙船の打上中断システムのデモンストレーションが成功した。

この打上脱出可能性のテストの成功は、致命的な状況の下での打上台の宇宙飛行士達を安全に誘導する宇宙船の能力を証明した。クルードラゴンは、東部夏時間午前9時(日本時間午後10時)に、8台のスーパー・ドラコ・エンジンを同時に点火し、ケープカナベラル空軍基地の打上複合施設40に特別に建設されたプラットフォームから離昇した。エンジンは約6秒間点火し、それぞれ約 15,000 ポンド(6800 キログラム)の推力をつくり出し、計画通り大西洋上にトランクを放棄し、パラシュートで海に安全に降下した。このテストはエンジン点火から着水まで約2分で終わった。

<出典>: 「スペースX」

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<参考>: 左は打上、右は着水の写真。打上中止システムの意義については前記事(5月3日)を参照

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5月3日:「スペースX」社、新しいクルー船の打上中断テストとして5月6日を設定

2015年05月03日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

「スペースX」は、今、NASAの商用クループログラム(CCP)を通した最終的な開発と証明の下での宇宙船、クルードラゴンの打上中断テストを5月6日水曜日を目標にしている。テスト時間帯は東部夏時間午前7時(日本時間5月6日午後8時)に開くだろう。NASAテレビは、ケープカナベラル空軍基地(CCAFS)の打上複合施設40のテスト台から緊急中止をシミュレートするテストの生中継を提供するだろう。

<解説>:2003年2月のスペースシャトルコロンビアの惨事は米国の宇宙開発に大きな反省と体制の変更をもたらしました。体制変更の一つが CCP であり、低地球軌道とのクルーや物資の配送は民間に任せ、NASAは更に奥の宇宙探査に専念することにし、また、事故の検証から、発射後異常が検知された場合直ちに打上を中断できる機能を用意することもその一つでした。スペースXは CCP 契約で選ばれた二つの会社の一つで先行して打上中止の検証が行われます。

<注>: 中継放送の時刻などは 「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。

<出典>: ケネディ宇宙センタ

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<お断り>: 5月4日から7日までの掲載は休みます。

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5月2日:水星探査衛星メッセンジャのインパクト領域

2015年05月02日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

水星のシェークスピアインパクト盆地は、恐らく過去の広範囲な溶岩のために、滑らかな平原をその素材で満たされている。衝突前24時間の今の最良の予測では、宇宙船はシェークスピアの北東に尾根に衝突すると予想されている。メッセンジャ宇宙船は、これまでで初めて惑星水星の軌道を周回し、宇宙船の七つの科学装置と電波科学機器で太陽系の最も内部の惑星の歴史と進化を解いてきた。軌道での4年を超える活動のこのミッションで、メッセンジャは 250,000 以上のイメージと広範囲な他のデータセットを得てきた。メッセンジャの非常に成功した軌道ミッションは、宇宙船の推進燃料が尽き、2015年4月30日に水星の地表に衝突して終わろうとしている。

<出典>: 「メッセンジャ(MESSENGER)」

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国際宇宙ステーションプログレス補給船事故関連記事は こちら の「トップニュース」をご覧ください。

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5月1日:宇宙から見たネパール地震による地形の変化

2015年05月01日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

2015年4月25日の地震前後4月17日と29日の、欧州宇宙機関のセンチネル1Aスキャンによるネパール、カトマンズのインターフェログラム(干渉光強度の変化の記録)。それぞれの色の外辺(フリンジ)は約3センチの変形を表している。大きなフリンジは1メートル以上の地上の動きを伴う大きな変形パターンを示している。

<出典>: 「 Space in Images ;欧州宇宙機関」

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<注>: プログレス59号事故関連は前記事参照。

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