ウエスティに猫な日々

日々の料理と外食、趣味の熱帯魚と読んだ本の感想と我が家の犬と猫の話。
ほか、日々のちよっとした独り言。

「 余命 」  谷村 志穂

2019-02-14 16:18:54 | 
     「 余命 」  谷村 志穂

          

ここしばらく本を開いていません。 この本は物々交換で貰ってきて、年末に読んだ本です。

帯に「 がんと闘いつつ、新たな生命を育む 」女性医師の愛と覚悟。 壮絶な運命、でも幸せな、ひとりの女性の物語です。と書いてあります。 そして題名が「 余命 」
読まずとも内容が想像できます。 2009年に、松雪泰子さん・椎名桔平さん主演で映画化されています。
~~~~~~~~ネタバレ
外科医・百田滴は、結婚10年目にして妊娠。 喜びもつかの間、がんの再発を感じる。
悩んだ末、治療はせず子供を産むことを決意。夫にも誰にも打ち明けず、病院にも行かず、出産する。
出産後、同僚の女医・安井と、夫・良介はじめ回りの人々に支えられ、夫と息子の3人で残された日々を精一杯生きる。
滴の死後、夫良介は息子の瞬太を愛情をもって育て、勉強をし直し医師免許を取って医者になる。
8歳になった瞬太もいい子に育ち、母の愛を感じている。 
~~~~~~~~
感動的に終わっているけれど、私にはこの決断はできないな。
病にかかることは防ぎようがない。 授かった命は大切。 その、はざまで考え、覚悟をもって決断する滴は強い女性だと思う。
夫を信頼しているからこそ出来ることだと思う。

今でこそ、片親に対する保護や回りの援助もあり、お金を出せば衣食住すべて賄え、偏見もない。 しかし、60年前の田舎暮らしの父子家庭は大変でした。
一言では言い表わせられませんが、この親子も、これからがスタートで、辛いこと悲しいことも沢山あるでしょう。
解説者はヒロインは立派で、瞬太のいきいきとした姿に熱いものが込み上げると書いていますが、そこまでには何度となく涙も流していることでしょう。
分かっていて読んだのに、やりきれなく辛い作品でした。

今、巷では、両親が揃っていても虐待や育児放棄が起きています。今日もテレビで飼い犬を投げつけ死亡させた飼い主のニュースが流れていました。
母性・父性、弱い者に対する愛がなくなってきたのでしょうか? 新聞を読みながら悲しい思いをしています。


           ぽちっと、ひと押しお願いします。
       にほんブログ村 本ブログ 読書日記へにほんブログ村
  
       ありがとうございます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする