ウエスティに猫な日々

日々の料理と外食、趣味の熱帯魚と読んだ本の感想と我が家の犬と猫の話。
ほか、日々のちよっとした独り言。

「 聖痕 」 筒井 康隆

2013-10-03 16:58:53 | 
 
          聖痕   筒井 康隆

        

 朝日新聞に連載された小説。
 
主人公 葉月貴夫は、五歳の時、その美しさゆえ暴漢から性器を奪われてしまう。
祖父、祖母、父、母ら家族は彼の欠落を世間から隠そうと転宅するなど苦慮する。

欲望や美を感じない体質となり、唯一興味を持った食と料理を学ぶため東大農学部で、食品化学を学ぶ。

ある事情で男嫌いになった、夏子と結婚。母佐和子の生んだ娘を瑠璃と名づけ育てる。銀座にレストランを開業する。

あまりの酷い話の展開に、驚きながら読み進める。
彼の家が裕福でなかったら、世間の目にさらされ、噂されこんなに順調に育たなかったと思う。

食に興味を持ったのも、祖父が一流レストランや、料亭に度々連れて行き舌を肥えさせてくれたから。  本人のセンスもあったと思うが、、、。

文中、普段使わない言葉や言い回し、枕言葉、漢字、が出てくる。
だいたいの意味は、前後の文章と、漢字で意味が推測できたが後ろに注釈が書いてある。

筒井さんの本は初めてだが、読みやすかった。 
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