復活した米国Shelflife RecordsのCDEP+7インチの第1弾で、60年代のフォーク・ミュージックに影響を受けたというイタリア・ピアチェンツァの兄弟デュオの07年作品です。すでに話題になっているDays、Kuryakinに比べると、なぜかこのWarm Morningは取り上げられる機会が極端に少ないような気がしますが、個人的にはかなり気に入って聴いています。
全体的には現代版Fantastic Somethingといえそうな雰囲気を持っていますが、CD1曲目のホーンとストリングスがきれいな美しい曲「Feather」を聴いただけで幸せな気分になってしまいました。続く「Behind the Curtain」はガラッと雰囲気を変えて渋めのギター・サウンドが印象的です。
以下はFantastic Somethingを彷彿させる繊細かつナイーヴなアコースティック・ナンバーが続きますが、どの曲もスモーキーで少し抑え目なヴォーカルが良い味を出しています。Prefab Sprout初期のPaddy McAloonを少し優しくしたような感じです。随所に登場するピアノやストリングス・アレンジメントも素敵です。そしてもちろんキラキラしたアコースティック・ギターにはにんまりとさせられます。
とはいえやや地味なので何度か聴くうちにジワジワと良さがわかるタイプの音楽です。聴き終わった後に少しだけ食い足りなさが残るのがなんともいえず、曲調とも相まって切ない気持ちになります。ぜひフル・レングスで聴いてみたいアーティストです。お聴き逃しのないように!
下記ページで7インチの2曲を含め
全7曲フル試聴できます ↓
http://www.virb.com/warmmorning