Andreas MattssonのプロデュースによるHello Saferideの約3年ぶりのセカンド・アルバム。とにかくゴージャスです。
Andreas Mattssonによるピアノが大々的にフィーチャーされていて、かと思うとあっと言うようなギター・サウンドが飛び出したり、ヴィブラフォン、チェロ、ハモンド・オルガン、ヴァイオリン、アコーディオンなどの楽器を使って、細部に至るまで完璧なサウンド・プロダクションです。しかもそれでいて主役はあくまでHello Saferide=Annika Norlinの歌。
シンプルなファースト・アルバム「Introducing...」や昨年のSäkert!のアルバムに比べると、少しダークな部分も感じられて、余裕とともに大人の雰囲気になっています。
The Beach Boysに影響を受けたと思われるフォーキーな『I wonder who is like this one』、一昨年夏の「2006」に続くニューイヤー・ソング第2弾『2008』、弾むようなピアノが印象的な面白いリズムの『Overall』、イントロのギターが爽やかな『X telling me about the loss of something dear, at age 16』、先行シングルでポップな『Anna』、元気で明るい『Sancho Panza』『Travelling with HS』など、Annikaのソングライティングの方も確かです。
まだ通して3回聴いただけですが、一番気に入ったのがシンプルながらきれいな曲『Parenting never ends』。この曲にはMaia Hirasawaがピアノで参加しています。そしてラスト・ナンバーの『Arjeplog』は、先のPSLのアコースティック・ライヴのものとぜひ聴き比べてもらいたいです。
『More modern short stories from...』というタイトルの通り、この人はストーリーテラー的な部分の魅力もあるので、歌詞の中身にも目を向けながら聴き続けていきたいと思います。
Anna ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=ojE7J6O1D6A
Arjeplog(PSL) ↓
http://blogg.svt.se/psl/2008/09/05/musik-med-hello-saferide/