MUSIC IS THE SCENERY

いつも背景には音楽がある。
インディー・ポップ中心の洋楽ブログ。

Nat Johnson and the Figureheads / Roman Radio

2009-11-18 00:11:11 | レヴュー



正直言うと最初聴いた時は少し微妙な感じがしましたが
繰り返し聴くうちに良さが分かってきました。
このアルバムにはMonkey Swallows the Universeの作品のような
流麗なサウンドとドラマティックな展開こそありませんが
大きく成長したNat Johnsonの味わい深い"歌"があります。

"loud"という言葉が
再始動したNat Johnsonのキーワードになっているようです。
彼女が本当にやりたかった音楽のひとつが
ロックンロールだったようで
「Dirty Rotten Soul」と「Wonderful Emergency」の2曲を
シングルにしたのも分かるような気がします。
もともと持っていたカントリーの要素と融合し
どちらもオルタナ・カントリー的な曲に仕上がっています。

MSTUの特徴でもあったヴァイオリンやチェロを廃し
代わりにベースを導入しオーソドックスなバンド・スタイルで
小細工なしに真っ向勝負しています。
しかもMSTUの繊細さは全く失っていません。

まず驚かされるのがオープニングの「Agnes」という曲。
前半こそMSTUの雰囲気そのままの曲ですが
途中からのNatのヴォーカルはMSTU時代にはなかったくらい
声高らかに激しく歌っています。

MSTUファンも納得のフォーキーな曲もたくさんあります。
ただこれまでに比べると少し地味でダークな面も見せています。
Natのヴォーカルもメリハリがつき表情豊かになりました。

MSTUの「Bloodline」は信じられないくらい良い曲でしたが
「Agnes」「Envy」「All This」の3曲も遜色ありません。

歌詞が凄く良いらしいのですが
歌詞カードが入っていないのが残念でした。

「Dirty Rotten Soul」
「Wonderful Emergency」
「Agnes」(Live)
「Wasted」(Live)
「All This」(Live)
Interview & 「Dirty Rotten Soul」(Live)

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