1945年9月、グラスゴー生まれのAl Stewartが
I was a post-war baby in a small Scots town
I was three years old when we moved down south
Hard times written in my mother's looks
With her widow's pension and her ration books
ぼくはスコットランドのちっぽけな町で生まれた戦後っ子
ぼくが3歳の時に南へ移り住んだ
ぼくの母の顔にはつらい時代のことが描かれている
未亡人下宿や配給通帳にも
と歌います。
Bob Dylanの2ndアルバム収録曲
「Talking World War III Blues」(第3次世界大戦を語るブルース)から
ヒントを得て作られたという曲で
73年の米国デビューとなった5枚目のアルバム
『Past, Present and Future』に収められています。
I can still remember the last time I cried
The day that Buddy Holly died
I never met him, so it may seem strange
Don't some people just affect you that way
ぼくは今でも最後に泣いた日を憶えている
それはバディ・ホリーが死んだ日だった
ぼくは彼と会ったことがなかったから不思議かも
ある人物があなたにもこういう風に影響することはないかな
前作までは私小説的な歌を歌っていたAlが
このアルバムからは題材を史実からとるようになっています。
この曲でもAneurin Bevan、Churchill、Louis Mountbatten、
Macmillan、Christine Keelerらが登場します。
I came up to London when I was nineteen
With a corduroy jacket and a head full of dreams
In coffee bars I spent my nights
Reading Allen Ginsberg, talking civil rights
ぼくは19歳の時にロンドンへ出てきた
コーデュロイ・ジャケットを着て頭には夢をいっぱい持って
コーヒー・バーでぼくは夜を過ごした
アレン・ギンズバーグを読み、市民権について語った
曲終盤ではさらに
'Cause MUSIC WAS THE SCENERY
Jimi Hendrix played loud and free
Sergeant Pepper was real to me
Songs and poems were all you needed
音楽は舞台背景だった
ジミ・ヘンドリクスは大きく自由に演奏した
サージェント・ペパーはぼくにとって現実だった
歌や詩は必要なものだった
と歌います。
そうなのです。
前にも一度書いたと思いますが
このブログのタイトルはここから拝借しています。
YouTubeにあったので改めて書きました。
今では普通のおじさんのような姿になってしまいましたが
写真は70年代後半の凛々しい頃です。
「Post World War Two Blues」→ ♪
そして、これが14年前の映像。
この曲は一応、クリスマス・ソングです。
「Modern Times」→ ♪