デビューから13年、今作が7作目(多分)のニュー・アルバムです。今回、セルフ・タイトルのファースト(95年)、4作目「Sing and Dance」(01年)と、この作品の3枚を聴いてみました。
ファーストの頃からアコースティックというよりはフォークといった方が良いような音楽で、そこにカントリーの要素も感じられたりします。どちらかというと北米(とくに70年代ウェストコースト・サウンド)の香りが強いですが、この人の声はやはりヨーロッパ的です。
デビューの頃の爽やかで可愛らしい春から初夏が似合いそうな雰囲気とは一転して、ニュー・アルバムは深まった秋向けのアルバムです。フォーキーなところは相変わらずですが、曲もヴォーカルも比べものにならないくらいに深みを増しています。「The Ocean and Me」と「Composing」の最初の2曲がとくに心に沁みます。
声は変わらず少し甘い感じなのですが、呟くような囁くようなで大人の女性を感じさせてくれます。声こそ違いますが、Ane Brunと重なるところも多分にありそうです。そして初期の作品もそうですが、Lars Halapiのギターが味わい深いです。
4作目の「Sing and Dance」はこの2枚のちょうど中間に位置するわけで、シンガーとしてソングライターとして成長していく過程がよくわかります。このアルバムも良い曲がそろっています。
The Ocean and Me ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=laM9wGzNxVM
Composing ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=We3L3wz7iXI
This Room ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=1lw9L68mIf4
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