記憶に残したいこと

     忘れない為に....

「テミスの剣」

2024-04-19 05:44:09 | book

中山七里さんの本を読むようになったのは4年前から。

最初はTKさんから回ってきた「恩讐の鎮魂曲(レクイエム)」を読んだのがきっかけで、その後はABちゃんか私のどちらかが買うようになった。

これは私が本屋さんで購入。

「テミスの剣」⇒(中山七里作)

主人公は、埼玉県警浦和署の新米刑事・渡瀬。

浦和市内のホテル街にある不動産業者の社長が殺された。

渡瀬は、教育係兼パートナーの鳴海と捜査を始める。

鳴島は浦和署内で検挙率1or2位を争う刑事。

捜査上に一人の青年が浮かび上がり、二人は取り調べを開始。

鳴島の強引な取り調べに疑問を持ちながらも、渡瀬は言われるがままに取り調べを行い自白に追い込む。

青年は裁判で終始無罪を主張するが、死刑判決を受けて刑務所で自殺を遂げた。

事件から5年後、同じような手口の殺人があり、渡瀬は犯人から5年前の不動産業者殺しをしたことを聞き出す。

冤罪!

渡瀬は自殺に追いやった罪を感じて内部告発に踏み切る。

関係者一同(裁判官・検察官・所長など)は降格や減俸などで全員が退官。

渡瀬だけが警察官を続け、28年後に刑期を終えた真犯人が出所したが、出所後に殺害された。

渡瀬は一人で事件を追うのだが.....。

誰が殺したのか? どうして出所日を知ったのか?

 

警察小説。

 

 

感想:最初は刑事の取り調べに腹立たしく読んでたけど、途中から面白くなった。

   あってはいけない冤罪なのに、冤罪が見つかると隠そうとする警察。

   知らない世界を知りたくて読んでるのに.....。

   まぁ~小説やからと自分に言い聞かせながら読んでたわ。

   どんでん返し&どんでん返しで小説としては面白かったわよ。

   途中から一気読みやった。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「芥子の花」

2024-04-11 04:56:29 | book

TKさんかわ回ってきた本。

西條奈加さんの本は時代小説で、TKさんしか買わない。

「芥子の花」⇒(西條奈加作)

金春屋ゴメスは、近未来の日本に独立し宣言してできた「江戸国」の長崎奉行馬込播磨守のこと。

「江戸国」の事を理解して読まないと、最初はちんぷんかんぷんになってしまう。

今回は、上質のアヘンが海外に出回り、その産地として槍玉にあげられた江戸国が舞台。

江戸国の老中から探索を命じられ、配下の辰二郎と松吉に真相究明を命じるのだが.....。

 

時代版SF小説。

「金春屋ゴメス」シリーズの第2弾。

 

 

感想:第1弾を読んでいるからスムーズに入っていけたけど....。

   それでも最初は物語に入るのに時間がかかった。

   いきなりこれを読むとちんぷんかんぷんと違うかなぁ~。

   第1弾の方が面白かったわ。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「野心」

2024-03-28 06:13:37 | book

柚月裕子さんの「月下のサクラ」が面白かったので、続けて警察小説を読んだ。

まとめ買いした中の1冊。

堂場瞬一さんのシリーズ小説・ボーダーズの第三弾。

「野心」⇒(堂場瞬一作)

主人公は、警部補に昇進した朝比奈由宇。

所属は警視庁SCU(特殊事件対策班)。

特殊詐欺犯の秋山の情報が入り、尾行中に爆発に巻き込まれる。

爆発犯は1億円相当の宝石を強奪。

警視庁初の女性部長を目指す由宇が、仲間の力を借りながら事件解決に遇進。

 

SCU(特殊事件対策班)とは、日本の警察官最高位である警視総監直轄の「特命班」のようなもの。

従来の縦割り組織では対応しきれない事件が起きた時に捜査に当たる。

 

警察小説。

ボーダーシリーズ・第三弾。

 

 

感想:失敗、失敗。

   警察小説で、主人公に女性が続いたもんやから、最初は頭の中でぐちゃぐちゃになってた。

   なかなか主人公のイメージが出来なくて、イメージが出来上がるまでに時間がかかったわ。

   そこそこ面白かったのに、ざ~んねんな感じ。

   同じジャンルの本を続けて読むんはいかんねぇ~。

   今後は気をつけよ~っと。

   

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「月下のサクラ」

2024-03-22 06:31:43 | book

柚月裕子さんの「朽ちないサクラ」に続く、シリーズ2作目。

「月下のサクラ」⇒(柚月裕子作)

主人公は、米崎県警・捜査支援分析センター機動分析に勤務する森口泉。

機動分析係とは、Nシステムや防犯カメラの映像から、容疑者や事件関係者を発見し、その行動を調べる部署。

県警本部内の会計課の金庫にあった1億円近い現金がなくなっていたことが発覚。

その金は詐欺事件で押収されたもの。

しかも会計課職員の怠慢により、およそ2ヶ月間も現金のチェックがされていなかった。

泉たち機動分析係は、県警本部の出入り口に設置された防犯カメラを調べ、ある人物が有力な容疑者として浮かび上がる。

泉たちが容疑者の身辺捜査をしていると、公安も彼を尾行していることがわかる。

なぜ公安が? 泉たち分析係は犯人に辿りつけるのか?

 

タイトルの「サクラ」とは、刑事と犬猿の仲といわれる「公安」を指す隠語。(「ゼロ」とも呼ばれる)

警察小説。

サクラシリーズ第2作。

 

 

感想:主人公の記憶力が半端ない(@@)。

   特殊な能力を持っていないと、膨大な資料をさばけんとは思うけど...。

   最後はちょっとやりすぎ?な展開ではあったけどね。

   久しぶりの警察小説だったので、面白かった。

   やっぱぁ~警察小説は好きだわぁ~。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「マチネの終わりに」

2024-03-14 07:25:27 | book

KNちゃんから渡された本。

初めての作家さんやし、たしか映画にもなったよなぁ~。

「マチネの終わりに」⇒(平野啓一郎作)

主人公は、天才クラシックギタリストの蒔野聡史と国際ジャーナリストの小峰洋子の二人。

蒔野は「デビュー20周年記念」の最終公演日に小峰洋子と会う。

彼女は、蒔野のデビューからのファンで彼の音楽が好きだった。

また蒔野も彼女との話が楽しくて、初対面なのにいつまでも話していたいと思う。

お互いに心惹かれあう。

芸術と生活や生と死など、二人の周りで起こることや二人を取り巻く人たちに振り回される。

恋愛小説。

 

 

感想:なんでか、つまんないなぁ~って思いながら読んでた。

   読み終わって「なんだ恋愛小説かぁ~」ってガッカリ。

   恋愛小説って時代物は好きだけど、それ以外は面白いと思って読んだことないんよなぁ~。

   だからつまんないって思ったんやわ。

   何一つ予備知識(解説&裏の説明)を持たずに読むからいかんのやろうけど......。

   知ってたら読まなかったと思う(^^;)

 

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「52ヘルスのクジラたち」

2024-03-07 06:30:02 | book

TKさんから渡された本。

「52ヘルスのクジラたち」⇒(町田そのこ作)

主人公は、大分県の海辺で一人暮らしを始めた三島貴瑚(みしまきこ)。

そこで貴瑚は、自分の名前を「ムシ」だという少年と出会う。

体中に痣があり、着た切り雀のような洋服を着、しゃべれない少年。

母親から虐待を受けてると思われる少年と、貴瑚が受け続けた親からの虐待。

貴瑚は親の虐待から自分を救い出してくれた人たちと同じように、少年を助けたいと思う。

 

52ヘルスのクジラとは、他のクジラと違って周波数が高いので他のクジラが聞き取れない。

そのため群れに入れず、一番孤独だと言われている。

 

2021年・本屋大賞1位。

 

 

感想:貴瑚の受けた虐待のところでは涙が止まらなかった。

   親に愛されたいのでされるがまんまの子供たち。

   子供を自分の私物だと勘違いして、はけ口にする親。

   涙を流しながらの一気読みだった。

   

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「罪深き海辺」

2024-02-23 01:09:37 | book

BOOK OFFで買いだめした最後の本。

「罪深き海辺」⇒(大沢在昌作)

主人公は、アメリカ育ちの日本人・干場功一と定年退職間近の刑事・安河内。

場所は山岬半島に位置する山岬市。

干場は亡き母の肉親を捜しにアメリカからやってきた。

干場の祖母は9年前に何者かに殺され、叔父と思われる大地主の「殿さま」も変死している。

叔父には親族がしないと思われ、全ての財産を市に寄贈するという遺言書通りに市の持ち物になった。

干場が帰って来たことで、徐々に緊張感が高まり殺人と思われる不審な死が相次ぐ。

刑事の安河内は一連の死は、9年前の干場の祖母の死から繋がっていると考える。

安河内は事件の真相に辿りつけるのか? 干場は本当に「殿さま」の相続権を持っているのか?

 

警察小説。

 

 

感想:地方都市の疲弊に伴い、私利私欲が生んだ事件かと思いきや....。

   最後は復讐やった。

   主犯格が誰なのか?は何度も覆されたわ。

   まぁ~そこそこ面白かった。

  

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ひこばえ」

2024-02-10 07:44:22 | book

「とんび」に続いて重松清さんの本。

これも探していてBOOK OFFで見つけた。

「ひこばえ」⇒(重松清作)

主人公は、高級介護施設に勤める長谷川洋一郎(55歳)。

洋一郎が小学2年生の時に、両親が離婚していてその後は一切会っていない。

お金にだらしなくて親族からも離縁されてた父親を、姉は憎み嫌っている。

そんな父親が亡くなったと、父親が暮らしていたアパートの大家さんから連絡がくる。

洋一郎は父親のアパートの後片付けに向かう。

父親の人生を向き合おうとするのだが....。

父親の知人たちから拾い集めた記憶と、自分と父親との記憶が蘇る。

洋一郎は自分自身のこれまでの、そしてこれからの人生と向き合うのだが.....。

 

「ひこばえ」とは、

樹木の切り株や根元から生えてくる若芽のこと。

太い幹に対して、孫に見立てて言う。

 

 

感想:父親と息子の話。

   ただ、今回の父親は亡くなってるんだけどね。

   どんな親でも親は親! どんな子供でも子は子! だわなぁ~。

   「とんび」は親側の話だったけど、この本は子供側の話。

   主人公の親子だけじゃなく、介護施設の入居者の親子の話もあって面白かった。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ともぐい」

2024-01-25 00:05:34 | book

ARさんの本がHRちゃん経由で回ってきた。

読んでた本をいったん置いといて、先に読むことにした。

単行本は久しぶりだし、初めての作家さん。

「ともぐい」⇒(河崎秋子作)

時代は明治後期で、主人公は熊爪。

養父が山で拾った子供で、熊の爪で遊ぶ姿を見て「熊爪」と名前をつけた。

猟師の養父は、熊爪が一人でも生きられるように猟師の仕方や心得などを教えた。

熊爪は教わったことを忠実に守り生計を立てていたが、ある日、血痕を辿った先で負傷した男を見つけて助ける。

そこから熊爪の生活が変わりだす。

 

第170回直木賞受賞。

 

 

感想:人間世界に属さない熊爪だからの部分が多かった。

   人間を外から見たらそうかもなぁ~って思いながら読んでた。

   自分に正直で、一応人間世界でのたしなみも理解してるんよ。

   裏表が全くなくて、すなおやし偽りがない主人公なんやけど....。

   それが、怪我をおって気弱になったら人間の考え方に変わるんよ。

   良い本だったわ。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「刑事の子」

2024-01-15 00:19:01 | book

私は新聞広告に載ってる本で、読みたい本を見つけると手帳に書いておくようにしてる。

本屋さんで見つけられない時は、翌年になっても手帳に書き写しておくようにしてる。

この本は2020年から手帳に書き写されてた。

やっとBOOK OFFで見つけて購入。

「刑事の子」⇒(宮部みゆき作)

主人公は、中学1年生の八木沢順。

両親が離婚して、順は警視庁捜査一課の刑事である父親と住んでる。

日常生活は、家政婦のハナさんが通いで来てくれてる。

下町に引っ越した順と、町内会長の息子・慎吾が友達になる。

新しい生活に慣れたころに、町内で奇妙な噂が流れた。

「あの家で人殺しがあった。若い女性が入ったまま出てこない」

あの家とは、画家の篠田東吾の家。

そんな時に、荒川でバラバラ死体の一部が発見される。

さらに、順の家に「しのだ とうご は ひとごろし」と書いた手紙が届いた。

刑事に憧れる友達・慎吾と、刑事の息子の順は自分たちで篠田東吾を調べ始めるんだが.....。

 

1990年・・・「東京殺人暮色」として光文社刊

1994年・・・「東京下町殺人暮色」と改題して文庫本刊

2011年・・・「刑事の子」と改題

 

 

感想:刑事の父親と息子が同じ事件を調べるから、二人三脚みたいなもんやわ。

   取ってつけたような展開なんで、何度も??となった。

   良いと思ったのは家政婦のハナさんの言うことかなぁ~。

   ちょっと題名に騙されたかも.....。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする