TKさんはいつも、私が買う作家さん以外を購入してくれる。
その本が回って来た。
初めての作家さんだけど、帯には「2020年度ミステリーベスト10」とあったので期待できる。
「看守の流儀」⇒(城山真一作)
加賀刑務所の刑務官と囚人たちの5つの物語。
★「ヨンピン」→服役期間の残り四分の一を残して仮出所することを言う。
主人公は副看守長の宗方。
ヨンピンの源田は更生施設から姿を消したので、宗方は行方を調べ始める。
★「Gとれ」→暴力団から足を洗う隠語。
主人公は看守部長の及川。
刑務所内で印刷される大学の入試問題が、暴力団によって売りさばかれる。
及川は入試問題の入手経路と犯人を特定しようとする。
★「レッドゾーン」
主人公は総務部課長の小田倉。
受刑者の健康診断記録とレントゲンフィルムが消失。
小田倉は二つの消失を追及。
★「ガラ受け」→受刑者が仮出所するときに家族などが身柄を引き受けること。
主人公は刑務官の西門。
西門はすい臓がんで倒れた受刑者・貝原の為に刑の執行停止を求めようとする。
★「お礼参り」
満期出所した放火犯・牛切を刑務官と警察の共同で監視し、再発を防ごうとする。
共通で登場するのが、警備指導官の火石。
刑務所ミステリー小説。
2020年度ミステリーベスト10。
感想:面白く読んでたら、最後にえぇ~ってビックリ。
刑務所って男性と女性で分けられてるんだよね。
だから火石っててっきり男性だと思ってた。
もう~まさかまさかの展開だったわ。
最後の最後まで面白かったので、テニスTVがなければ一気読みしただろうなぁ~。