まとめ買いした中の1冊。
「罪の境界」⇒(薬丸岳作)
主人公は、フリーライターの溝口省吾と恋人との結婚を望む浜村明香里。
明香里は渋谷のスクランブル交差点で無差別通り魔に襲われる。
その事件で明香里を助けようとした男性が、刺されて死亡した。
彼は死に際に「約束は守った....伝えて欲しい」と明香里に言い残して息を引き取った。
明香里は彼の最後の言葉を伝えようと決心し、彼の過去を調べだす。
加害者の小野寺圭一は刑務所に入りたいばっかりに事件を起こしたという。
小野寺の生い立ち(母親からの虐待)に興味を持った省吾は、自分の生い立ちと似ている小野寺に興味を持つ。
そして、小野寺にノンフィクションを出したいと持ち掛ける。
本を出版するにあたって、小野寺の出版条件は、自分を捨てた母親を探すことだった。
明香里は自分を助けた男性の最後の言葉を伝えられるのか?
省吾は小野寺の母親を探し出せるのか?
ノンフィクションの本は出版できるのか?
ミステリー小説
感想:母親が省吾に言った「人を殺したら人間の境界を越える」。
明香里が法廷言った「罪の境界」。
どちらも人として越えてはいけない境界なんだわ。
虐待されて育った親は、自分の子供も同じように育ててしまう。
負の連鎖ってことなんだわ。
薬丸さんの本はいつも考えさせらるなぁ~。
一気読みとはいかなかったけど、小説としては面白かった。