ぽかぽかの声届かずや春立つ日
大声で笑えば心の鬼だって
いつの間にやら福にへんしん
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東京都小平市には「鬼の宿」という行事が残る旧家があるそうだ。
節分の晩には豆をまかず、「鬼は外」と叫ぶこともしない。
家の中に鬼を迎える場所を設け、赤飯やお神酒を供えて灯明をともしておくという(「季節のなかの神々」春秋社)。
民俗学者の宮田登も「福は内、鬼は内」と唱える旧家の話を聞いたことがあると自著に書いていた。
元は神と同じ「隠れているもの」を意味したオニである。
尋常でない力が邪気を払うものと期待したのだろう。
立春を前に厄を払う節分に欠かせない大豆の高騰が続く。
コロナ禍による輸送の停滞、中国などでの大幅な需要の増加、ウクライナ情勢に円安と、その原因は複雑に絡み合う。
豆乳製品の値上げも相次いだ。
帝国データバンクが豆腐製造・販売業者を対象に行った2021年度の調査によると、豆腐1丁当たりの大豆原価は1割を超えたそうだ。
町の豆腐店の4割が赤字という厳しい状況である。
節分の豆まきにはお盆の施餓鬼(せがき)と同じ意味があるという見方もある。
節分には元々新しい年を迎え、先祖の霊を祭る意味合いがあったことを考えると飢えを癒やす施しであっても不思議ではない。
世界を見渡せば食料やエネルギーを巡る争いが絶えない。
戦火は広がり、分断は深まるばかり。
鬼への風当たりが一層強まりそうな節分ではあるが、その神通力にすがりたくなるのは人の身勝手だろうか。(北海道新聞卓上四季2023.2.3より)
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昔ラジオで「節分過ぎれば日が変わる」という確か占いの先生だと思うのですが、いつも言ってましたね。
悪いことが起きても節分まで、それからは運気が上がるもんだということらしいですが。
年寄り組のわが家はスーパーの恵方巻を食べて節分の行事は何となく過ぎてしまいました。
鬼も神様の一員だと思えば感謝こそすれ豆をぶつけるまでのことはしなくても良いのでは思ってしまう。
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今日は俳句の例会です。
兼題の予想は「節分」「立春」あとは何だろう。
取り合えず予想した節分と立春の句は考えて行こう。
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