暖気きてアスファルトの道ゆきげ川
迷惑はお互い様と心得て
祝杯あげるは助け合えてこそ
・・・・・・・・・・・
1971年6月28日のことだ。マンハッタン計画に参加した科学者ラビノビッチ氏が原爆投下前、その非倫理性や危険性を公表し、警告を発することを検討していたと公にした。
「原子力兵器の最初の導入という重大な行為を広く国民に知らせていれば正義にかなった」。
米ニューヨーク・タイムズ紙に載せた書簡の一文。告白した理由をその冒頭に記している。
「ベトナム介入について国防総省が書いた歴史を、『機密文書』指定を無視して、暴露したこと」が自分を後押ししてくれたのだと(「国家機密と良心」岩波書店)。
かの「ペンタゴン・ペーパーズ」のことだ。トンキン湾事件の自作自演などを知った国防総省の分析官エルズバーグ氏は、核兵器使用も懸念された戦争の早期終結のため、逮捕覚悟で告発した。
その行動が一人の科学者の背中も押したのである。
沖縄返還での日米密約を報道し、国家公務員法違反で有罪となりながら、裁判を通じ追及を続けた元毎日新聞記者西山太吉さんが亡くなった。
文書は開示されなかったが、司法も密約の存在を認めた。その姿が多くの続報を喚起し、不当な機密を暴いた。
有罪の確定から45年。
特定秘密保護法の施行で知る権利の制限が懸念される中、その報道から学ぶことは少なくない。
「正当性を欠くことに加担する権利は誰にもない」。エルズバーグ氏の言葉をかみしめる訃報であった。(北海道新聞卓上四季2023.2.28より)
・・・・・・・・・・・
科学者の告発を公にする。それを広く国民に知らせる。だがそれは国家機密に反する。
国家機密って何なんでしょうか?
人間の良心はどうなるのでしょう?
一人一人が考えなければならない問題ですね。
~~~~~~~~~~~
今日は母と月に一度の病院へ行く日です。
私もしばらく検査をしていないので、心電図・血液検査をしますと言われています。
何事もないように祈りつつ検査を受けてきます。
ドキドキ